超小型犬プラシュスキー・クリサジークの歴史・性格・特徴は【犬種図鑑】
チワワほどの超小型犬であるプラシュスキー・クリサジークは、チェコ原産の希少犬です。日本ではなかなか見かけることのないとても小さなプラシュスキー・クリサジークを知ってもらうために、今回はその歴史を深掘りし、基本的な性格・特徴などを紹介していきます。
プラシュスキー・クリサジークの歴史
プラシュスキー・クリサジークは、FCI(国際畜犬連盟)とJKC(ジャパンケネルクラブ)に2019年に公認されました。公認犬種になったのは最近ですが、チェコの歴史資料には古くから登場している犬種となります。
愛玩犬へ
プラシュスキー・クリサジークは、ボヘミアの貴族の宮廷で飼育されており、貴族たちの抱き犬として人気がありました。ボヘミアの王が主催する宴会などにも登場しており、他国への贈り物としてヨーロッパ諸国へと広まりました。一般家庭でも広がりを見せたものの、貴族の衰退とともにプラシュスキー・クリサジークも絶滅状態まで追い込まれました。
1980年にこの犬種の復興に着手しはじめ、1990年に成功を納めました。たった8頭だった頭数は、2017年には5,500頭程まで増えて、日本では約110頭飼育されています。現在は、プラハを中心に世界中で小さな愛玩犬として愛されています。
小さなネズミ捕り犬
プラシュスキー・クリサジークは、チェコの歴史に深く関わりがある犬種です。コンパクトな体格ながら動きが素早く、活発で嗅覚も優れていたため、古くからねずみ駆除のために活躍していました。「クリサジーク」とは、「ネズミ捕り」という意味であり、チェコ語で「プラハのネズミ捕り」という意味になります。
プラシュスキー・クリサジークの性格・特徴
大きさも外見もチワワに似ているとても小さなプラシュスキー・クリサジークの体格や被毛、性格など特徴について紹介していきます。
性格
プラシュスキー・クリサジークは、明るく社交的な性格です。とてもコンパクトな体型をしていますが活発で遊ぶことが大好きです。フレンドリーな性格ですが、家族を守るために自分の何倍もの大きさの大型犬に向かっていく勇敢さもあります。
長年抱き犬として親しまれていたことから、甘え上手で人と接することを好みます。そのため、特にひとりぼっちが苦手で長時間のお留守番には向かない犬種と言えます。
被毛
被毛のタイプは、スムース・ヘアードかミディアム・ロング・ヘアードです。毛色は「ブラック&タン」が多く、「イエロー」や「レッド」「ブルー&タン」「ブラック&タン・マール」「ブラウン&タン・マール」などバリエーションが豊富です。
体格
プラシュスキー・クリサジークの理想体高は21~23cm、体重は2~2.5kg前後となっており大きさはチワワと同程度の超小型犬です。とても小さくか弱い外見をしていますが、遺伝性疾患も少なく、活発で機敏な動きを見せます。
プラシュスキー・クリサジークの育て方
プラシュスキー・クリサジークは、先程も紹介したように家族と一緒に過ごすことを好みます。また、寒さに弱い犬種でもあるため、温度管理を行える室内飼いが好ましいでしょう。寒い季節には、暖房器具や洋服などを使用して防寒をしっかり行う必要があります。
怪我をさせない環境つくり
プラシュスキー・クリサジークは、とても活発なうえに足がとても細いため、普通に生活していても骨折や捻挫などの怪我をしやすい犬種です。プラシュスキー・クリサジークが、たくさん動き回っても怪我をしないよう段差を少なくしたり、フローリングにはカーペットやジョイントマットを敷いて滑りにくくするなど、怪我を予防できる環境をつくりましょう。
適度な運動
超小型犬ではありますが、適度に運動をさせないと筋肉が弱ったりと体調に悪い影響を及ぼす可能性があります。外に出かけることで様々な刺激をうけて、脳の活性化にも繋がるため、お家のなかで運動を終わらせてしまうのではなく、適度に散歩にでかけましょう。
プラシュスキー・クリサジークと過ごす幸せな時間
プラシュスキー・クリサジークは、日本で見かけることはほとんどない犬種ですが、フレンドリーで甘えん坊な超小型愛玩犬です。人の膝の上で過ごすことを好み、家族と一緒に過ごす時間が大好きです。ストレスを溜めないよう一緒にでかけたり、毎日十分にコミュニケーションをとってプラシュスキー・クリサジークとの幸せな毎日を過ごしましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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