犬の術後ウェアの選び方をご紹介!チェックポイントやおすすめ商品、手作り方法など
大きな病気や怪我による手術や去勢・避妊手術などにより、術後に傷口を保護しなければならないとき、術後ウェアが大いに役立ちます。傷口を守るためのものにはエリザベスカラーもありますが、術後ウェアだからこそ得られるメリットもあります。
そこでこの記事では、術後ウェアの特徴や選ぶときにチェックしておきたいこと、おすすめの商品などをご紹介します。
目次
犬の術後ウェアの特徴・用途
はじめに術後ウェアの特徴と、術後ウェアを選ぶメリット・デメリットからご紹介します。
術後ウェアの特徴・用途
術後ウェアは、術後の傷口を保護するために着せる服のことです。手術をした後、違和感から傷口を舐めてしまうことがよくあります。また、患部に巻かれた包帯が気になって引っ張り、傷口が開いてしまったり雑菌が入ったりすることも少なくありません。術後ウェアを着せることで、傷口を舐めさせずに衛生的に保つことができます。
術後ウェアを選ぶメリット・デメリット
犬によっては、術後ウェアがデメリットになることもあります。メリット・デメリットの両方を頭に入れておきましょう。
メリット|邪魔になりにくくストレスが少ない
エリザベスカラーをつけて傷口を保護することも可能ですが、エリザベスカラーと比べてストレスになりにくいのがメリットです。
エリザベスカラーは傷口を舐められないような形状になっており、傷の回復のサポートにとても役立ちます。しかし、ごはんを食べるときにエリザベスカラーがお皿に当たって、うまく食事ができなかったり、歩いているときにエリザベスカラーが家具にぶつかってしまったりすることがあり、行動の妨げになります。
一方、体にフィットする術後ウェアは邪魔になりにくく、着ていても動きを妨げることがないので、エリザベスカラーよりもストレスになりにくいと言えるでしょう。
デメリット|服が苦手なコには嫌がる可能性あり
服が苦手なコの場合は嫌がってしまい、服を噛んで引っ張ってしまったりするかもしれません。また、服を着せようとすると暴れて、傷口が開いてしまう可能性なども考えられます。
術後ウェアを嫌がる場合は、無理に着せる必要はありません。エリザベスカラーをつけて、傷口を保護しましょう。
犬の術後ウェアの3タイプ
犬の術後ウェアには以下のようなタイプがあるので、患部の位置に応じて選びましょう。
フルカバータイプ
四肢まですっぽり覆うフルカバータイプもあります。フルカバータイプは、手術後の傷口の保護はもちろん、皮膚疾患により体を舐めてしまうのを防ぐのにも役立ちます。
留め具の位置が異なる2タイプ
背中側で留めるタイプとお腹側で留めるものとがあります。お腹に傷口がある場合は、背中側で留めるタイプにするなど、傷口の箇所を考慮して選んであげてください。
袖なしタイプ
一般的に術後ウェアは、袖がないタンクトップやTシャツタイプが多いです。袖なしタイプは動きやすく、ストレスになりにくいのがメリットです。
犬の術後ウェア選びのポイントは?
愛犬が術後ウェアをストレスなく着られるよう、選ぶときは以下の点を確認するようにしましょう。
体に合ったサイズを選ぶ
サイズが合っていないと服が脱げてしまい、傷口を保護する役目を果たせません。愛犬の首回り・胴回り・着丈を採寸し、体の大きさに合ったものを選びましょう。
また、術後ウェアはオス用・メス用と分かれている場合もあります。サイズと併せて確認してから購入しましょう。
着脱がしやすいものを選ぶ
術後ウェアは、ボタンやマジックテープで留めるものや、ファスナー式になっているものなど、さまざまなタイプがあります。なるべく愛犬にストレスがかからないようにするためにも、着脱がしやすそうなものを選びましょう。
蒸れにくく動きやすい素材であるかを確認する
術後ウェアは傷口を保護することを目的としたものなので、体にフィットするように作られています。そのため、通気性のよい蒸れにくい素材であるかを確認してから選びましょう。
また、伸縮性のよい素材かも重要なポイントです。伸縮性のよい生地で作られていれば、術後ウェアと傷口が擦れても影響が少ないからです。加えて、締めつけ感が少なく動きやすいので、着ていてストレスになりにくいと言えます。
犬の術後ウェアの簡単な手作り方法
着ないTシャツとはさみだけで、簡易的な術後ウェアを手作りできます。術後ウェアは、基本的に使う頻度が低いので、使用日数が少ない場合などは、手作りするのもよいでしょう。
材料
用意するTシャツは、愛犬のボディを覆うことができるサイズを用意してください。愛犬が動きやすいように、伸縮性のある素材が向いています。
- 伸縮性のある素材の人用のTシャツ
- 裁ちばさみ
作り方
- Tシャツの前身頃と後ろ身頃をハサミで切り離す(※使用するのは、どちらか一方の身頃)
- 愛犬の体にTシャツを当てて足の位置をチェックし、足を入れる部分をカットする
- Tシャツの両脇に、幅2cm程度の間隔をあけながら切り込み(15cm程度)を左右対称に入れる
- 2でカットした部分に愛犬の足を通し、ひも状になっている左右対称の生地を背中のところで結び合わせる
- 試着させたら、おしっこがかかりそうな部分を確認して、その箇所をカットする
- その他に邪魔な部分の生地をカットして完成
おすすめ商品の術後ウェア
ここでは、おすすめの術後ウェアをタイプごとにご紹介します。
タンクトップの術後ウェア2選
タンクトップの術後ウェアは動きやすいのがメリットですが、体を覆う面積が狭いので、事前にかかりつけの獣医師に傷口の位置を聞いて、傷口が隠れるか確認しておくことをおすすめします。
ずれにくくて動きやすい!
首の根元部分がクロスし、犬の動きに合わせて可動するデザインになっていることから、体にぴったりとフィットしてずれにくいのが特徴です。通気性のよいメッシュ素材で伸縮性にも優れているので、ストレスなく着せられます。また、着たまま排泄することも可能です。
- 商品名:獣医師と共同開発 エリザベスカラーに代わる 術後服エリザベスウエア
防臭・抗菌加工で機能性が高いのが嬉しい!
衛生的に着ることができるよう、防臭・抗菌加工が施されています。吸水速乾性や伸縮性にも優れており、機能性が高いのも嬉しいところです。ボタンで留めるタイプで、ボタンの一部を外してサイズを調整することもできます。
- 商品名:犬用術後ウェア
Tシャツの術後ウェア2選
Tシャツタイプの術後ウェアは、以下の2つがおすすめです。
おしっこやうんちが服につきにくく衛生的!
腹部の生地を巻き上げて固定できるようになっているので、おしっこやうんちをするときに服につきにくく衛生的です。快適に着られるように柔らかいコットン素材で作られています。頭を通して着せる必要があるので、服に慣れているコにおすすめです。
- 商品名:Gojiny/犬用術後ウェア
普段着としても活用できる!
柔らかくて肌触りのよいコットン100%で、着心地のよさが魅力です。ボーダー柄のおしゃれなカラーで、術後ウェアとしてだけでなく普段着としても活用できます。背中側にボタンが付いており、着脱がしやすいのもポイントです。
- 商品名:TONY HOBY/犬の術後服 背中開き
フルカバータイプの術後ウェア2選
フルカバータイプの術後ウェアは、確実に傷口を覆えるのがメリットです。
排泄部分をカットして使用できる!
肌に優しい高品質のコットン素材を使用しているので、皮膚が弱いコにもおすすめです。オス・メス兼用ですが、排泄部分をカットして使用できるようになっています。マジックテープで留めるタイプで着脱がしやすいと好評です。消臭・抗菌加工も施されているので、傷口を衛生的に保てます。
- 商品名:Due Felice/犬の術後服
皮膚疾患のコにおすすめ!首元まで隠れるデザインの術後ウェア
首元から足先まで隠れるタイプの術後ウェアなので、皮膚疾患で体を掻いてしまうのを防ぐのにおすすめです。動きやすさも考慮し、ストレッチのきいたコットン素材で作られています。また、通気性もよいので蒸れる心配もせずに済みます。
- 商品名:KUVEELA PET/ペット術後服
ストレスになりにくい術後ウェアで愛犬の傷口の保護を!
エリザベスカラーの装着は、食事や行動の妨げになってしまうといったデメリットがありますが、術後ウェアであればそのような心配はありません。選ぶ際はサイズや素材、着脱のしやすさをチェックし、ストレスになりにくい術後ウェアを選んであげましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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