ポメラニアンの被毛のカットを自宅でやる方法は?必要な道具や失敗しないためのポイントをご紹介
ポメラニアンはふわふわとした被毛が特徴ですが、そのふわふわで魅力的な被毛もきちんとお手入れをしないと、美しく保つことはできません。犬の毛は、部位にもよりますが、小まめにカットすることで、清潔で整った機能的な毛の形を保つことができます。
しかし、犬種毎に被毛の特徴があるため、自分でカットする場合には、そのポイントをしっかり理解しておく必要があります。今回は、トリミングサロンになかなか行けない!という方に向けて、自宅でのポメラニアンの被毛のお手入れ方法をご紹介します。
ポメラニアンの被毛カットに必要な道具
ポメラニアンをカットする場合は、適切な道具を選び、正しい使い方をすることが非常に重要です。間違った道具や、誤った使い方をすると、ポメラニアンの毛が痛む原因になってしまうことがあります。さらに、最悪の場合はポメラニアンの怪我やストレスにも繋がってしまうため、十分な注意が必要です。
トリミング用ハサミ
ポメラニアンをカットする場合は必ず、専用のトリミング用のハサミを使用するようにしてください。専用のトリミングハサミは家庭用のハサミよりも鋭く作られており、毛を痛めずにカットしていくことができます。家庭用のハサミでカットをすると、毛がハサミに引っかかってしまい、愛犬に不快な思いをさせてしまうかもしれません。
ブラシ
ブラシはカットをする前に使用します。カットをする前は必ず、その箇所に絡まりがないかを確認することが大切です。毛の絡まりを解いてからカットをすることで、さらに美しくカットをすることができます。また、ブラシを皮膚とハサミの間に挟んでカットをしていくことで、ポメラニアンを誤って怪我させてしまうことを防ぐことができます。
バリカン
バリカンはポメラニアンの肉球の間の毛をカットする時に使用します。肉球の間の毛をバリカンでカットすることで、ポメラニアンが動いた時に怪我をしてしまうのを防ぐことができます。しかし、バリカンはポメラニアンのアンダーコートを痛める原因にもなるため、肉球以外の箇所をカットするのには適していません。
ポメラニアンのカットを自宅でする方法
ポメラニアンは、極寒の地にも耐えうるダブルコートの犬種です。季節が変われば換毛期が訪れ、不要なアンダーコートが抜け落ちてくるため、基本的にはブラッシングなどのお手入れのみでもOKです。
逆に全身の毛を短くカットしすぎてしまうと次から毛が伸びてこなかったり、太陽の熱から身体を守ることができなくなってしまうため、カットが必要な箇所を、丁寧にカットしていくことが自宅でのポメラニアンのお手入れでは大切になります。
お尻の周りカットする方法
お尻の周りの毛が長いと、トイレをした時に糞がついてしまうことがあります。これを防ぐため、お尻周りの毛をカットすることがあります。お尻周りの毛をカットする場合は、ブラシで毛玉や絡まっている部分がないかをまず確かめてください。その後、糞が毛つかない程度の長さまで少しずつカットしていきます。
肉球の間や足の毛をカットする方法
肉球の間の毛が伸びてしまうと滑りやすくなり、怪我の原因になってしまいます。そのため、肉球の間の毛が長くなりすぎないように、こまめにカットすることが非常に重要です。肉球の間の毛をカットする際は電動バリカンを使い、肉球の表面にそって丁寧にカットしていきます。そのほかの足回りの毛は、犬を立たせた状態で、形を整えながらハサミでカットしていきます。
ポメラニアンのカットで失敗しないためのポイント
カットで失敗しないための最も大切なポイントは「カットしすぎない」ということです。カットしすぎてしまうとポメラニアンのアンダーコートを痛めてしまい、寒さや暑さに上手く順応できなくなってしまいます。
また、カットしすぎると、毛が生えてこなくなったり、毛質が変わってしまったりしてしまうこともあります。さらに、短くカットすると、ハサミと皮膚の間の距離が縮まり、ポメラニアンが動いた時にハサミの刃で怪我してしまう可能性が高くなってしまいます。
心配な場合はトリミングサロンで
ポメラニアンの毛を自宅でカットすることは可能です。しかし、自分でポメラニアンの足回りやお尻周りの毛をカットするのが心配な場合はトリミングサロンに依頼するのも手です。トリミングサロンのトリマーさんによっては毛のカット方法などを教えてくれることもあるため、まずは聞いてみるといいでしょう。
ポメラニアンのケア、自宅でお手入れしよう
自宅でポメラニアンの足やお尻の毛をカットする場合、初めは難しく感じるかもしれません。しかし、練習を重ねることで、飼い主さんもポメラニアンも落ち着いてカットすることができるようになると思います。また、自宅でカットすることで人見知りなポメラニアンの場合には、ストレスを軽減させることもできます。自宅で小まめに愛犬の被毛の状態をチェックし、小まめにお手入れをしてあげてくださいね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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