犬が桃を食べても大丈夫?アレルギーの見分け方や与える際の注意点
甘い香りとみずみずしさが特徴の桃は、夏を代表するフルーツのひとつ。私たちにとって甘く美味しい桃ですが、古代の中国では長生きの果物と言われた栄養価の高いフルーツでもあるのです。そんな桃には、犬にも嬉しい栄養素がたっぷり詰まっています。そこで今回、桃に含まれている栄養素やアレルギーの見分け方、与える際の注意点などについて詳しく解説します。
犬は桃を食べても大丈夫?
犬は桃を食べても大丈夫です。
水分がたっぷり含まれている桃。桃の水分量は、果実全体の88.7%とスイカよりわずかに少なく、グレープフルーツやオレンジと同等なのです。そのため、特に水を飲みたがらない犬はもちろん、暑い日の水分補給にぴったりの果実と言えるのです。
与えすぎ・アレルギーには注意が必要
果汁たっぷりで甘くて美味しい桃は、犬が食べても大丈夫な果物ですが、水分・食物繊維ともに豊富なため与えすぎは禁物です。
また、まれにアレルギーや中毒を起こす場合があるため注意が必要です。果物アレルギーを持つ人は桃に限らず、リンゴ・イチゴ・サクランボといったバラ科の果物や、スイカ・メロンといったウリ科の果物、そしてスギ花粉やブタクサ花粉の時期に発症するとされています。
犬の場合でも、アレルギー体質のコは桃にアレルギーを発症する可能性があるため注意が必要です。
こんな症状があったらアレルギーかもしれません…!
桃は、アレルギー症状を引きおこすことが明らかになっている食品に表示される「特定減量材」表示が推奨されている食材です。
人間での一般的なアレルギー症状は口が痛くなる、蕁麻疹が出るなどに加え、重症の場合はアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
犬の場合は、主に下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が発現する可能性があります。桃を食べた後に、これらの症状や元気がなくなる、口や目のまわりが赤くなるなどの症状がみられたら、動物病院で桃を食べたことを説明したうえで診察してもらうことがおすすめです。
犬に桃を与える際の注意点
甘くて美味しい桃は、犬にとっても魅力的な果物。水分の他にビタミン、食物繊維なども豊富に含まれていますが、犬に桃をあげる時には注意したいことがあります。
缶詰ではなく、生の桃を
桃の缶詰にはシロップ漬けにした桃が入っています。シロップ漬けには大量の砂糖が使われているため、缶詰の桃を犬が食べると糖分の過剰摂取となり、肥満、糖尿病など犬の健康に害する可能性があります。このため、缶詰の桃は犬に与えないようにしましょう。
食べすぎると下痢などの原因に
桃には食物繊維が含まれているため、便秘解消などの整腸効果が期待できる果物です。また、水分も多く、水を飲まない犬にとっては水分補給にも役立ちます。
しかし、大量にあげてしまうとそれらの成分が逆効果となり、下痢などの消化不良を引き起こす可能性があるため与えすぎには注意が必要です。
桃の皮と種は取り除くこと!
捨てるところがない果物として、漢方では生薬として珍重されている桃。人間にとっては、有効な作用がある種や皮ですが、皮にはアレルギーを引き起こす原因となるタンパク質が含まれている他、残留農薬などが含まれている可能性があり、また消化しにくいことから犬にとっては有害となります。
種には、犬が食べると体内で青酸毒を発生させてしまうアミダグリンという成分が含まれています。そのため、中毒を引き起こすだけでなく最悪の場合は命にかかわることもあります。さらに、種は喉に詰まらせやすいこともあげられます。
犬も大好き桃の栄養素とその効用
3,000年以上も昔から、中国で食用として栽培されている桃。中国の神話には不老不死の果物として登場するそうです。また中国では、果実はもちろん、葉や種、花を漢方の生薬として使用されています。
そして、薬膳では体を温め、体や腸に潤いを与え、整腸機能を助け、異物を体外へ排出させる働きがあるとされています。
そんな桃には、具体的にどんな栄養素が含まれているのでしょうか。桃に含まれている5つの栄養素についてご紹介します。
カリウム
桃には100g(Mサイズの桃1/2個)あたり180mgのカリウムが含まれています。
アボカドに含まれているカリウムと同じ量で、果物の中ではカリウムが多いとされるスイカよりも多く含まれていることになります。
筋肉細胞内に多く存在するミネラルの一つがカリウムです。このカリウムは、犬の生命維持活動に欠かせない栄養素で、細胞が正常に機能するためにナトリウムとともに働きます。
食物繊維(ペクチン)
お腹を壊した時に、すりおろしたリンゴをあげるといいと聞いたことはありませんか?このリンゴに含まれているのが水溶性食物繊維の一種であるペクチンです。
ペクチンは、腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを活発にし、下痢や便秘の改善に役立つ成分です。桃の成分である食物繊維の中にこのペクチンが含まれています。
ビタミンB群
桃には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸などのビタミンB群が含まれています。
中でも、ナイアシンとも呼ばれるビタミンB3は、犬にとってエネルギー源となるタンパク質や脂質、糖質などを代謝する際に酵素のサポート役として働きます。
また、血行を良くする働きや他のビタミンB群とともに、皮膚を外部の刺激から守るセラミドの形成を促進し、皮膚の乾燥を防ぐ役割があります。
ビタミンC
ビタミンCは、血液などの抗酸化に働く栄養素です。また、鉄や酵素の働きを助け、免疫力を高める作用もあります。ビタミンEとの相乗効果から、細胞膜の抗酸化に働きます。
犬は自分の体内でブドウ糖からビタミンCを生成できますが、加齢や病気などによって生成する量が減少するため、桃のような食材から摂取することがおすすめです。
ビタミンE
別名トコフェロールとも呼ばれるビタミンEは、抗酸化作用が高く犬の健康維持に欠かせないビタミンです。
若返りのビタミンとも呼ばれ、欠乏する筋肉の衰え、毛艶が悪くなる、脱毛、皮膚病、胃腸の不調などさまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。
愛犬がよろこぶ桃の与え方
中国を原産とする桃、旬は7~9月ごろで、収穫時期ごとにさまざまな種類があります。桃の代表的な種類として、白桃系と黄桃系の2タイプがありますが、栄養素はどちらもほぼ同じ。そんな桃は、どのようにして愛犬に与えるのがいいのでしょうか。
ジュースにして
完熟の桃は、ジュースにするととても美味しくなります。ジュースにする時には、少量の水とレモン果樹を加えてあげることがおすすめ。桃は夏の水分補給にも最適な果物であることから、ジュースを凍らせてシャーベットにすると暑い夏には犬が喜ぶおやつになります。
生のまま一口大にカットして
旬の時期の生の桃は、犬にとっても有効な栄養素が含まれています。私たちが食べるのと同じように、皮をむき新を取り除いた桃を食べやすい大きさに切り、デザートやおやつがわりにあげてください。
犬にとって桃は夏バテ対策にも!
ジューシーな桃は、暑い季節には最適な成分を含んでいる果物です。糖分が多いため、桃を与えすぎてしまうと肥満に繋がる可能性がありますが、桃は夏の果物の中でも、体を温める作用がある珍しいフルーツです。そんな桃を食べることで、クーラーで冷えた体を温め、水分補給にもなり夏バテ対策に役立ちます。
与える量に気を付けながら、桃をおやつに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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