頑張りすぎない老犬介護のコツ|日々のサポート方法や便利グッズ・老犬ホームを紹介します
年を重ねればいつかはやってくる愛犬の介護。人間の介護と同じで、体力面・精神面においてとてもパワーが必要です。仕事や家事などのこともあり、愛犬の介護を満足にしてあげられるか不安に思う方も多いのではないでしょうか?今回は老犬介護のコツや便利グッズ、頼れるサービスについてご紹介していきます。
目次
愛犬が出来なくなったことをサポートしてあげよう
上手にできないこと、時間がかかってしまうことを手助けしてあげたくなる気持ちはとても分かります。
しかし、まだできることまで全てを手伝ってあげてしまうと愛犬の体はどんどん弱ってしまうので、犬の介護も人間同様に自立を促すことが大切です。
愛犬が今できることを確認してみよう
年をとった愛犬のサポートをする際には、今できていることを確認することが大切です。できていることは可能な限り自分でやらせてあげましょう。
上手にできないこと、失敗しやすいことは環境を変える工夫をしてサポートをしてあげます。
愛犬ができないことを手助けしてあげよう
愛犬ができないことを手助けしてあげながら、今までと同じように過ごしてもらうことを意識しましょう。
ソファーに乗って飼い主さんとくつろぐのが好きな愛犬のために2〜3段のステップを用意してあげたり、トイレの数を増やしてあげたりと、実際に手をかけないことでも手助けしてあげる方法はあります。
年を取るとできなくなってくること
シニアになると今までできていたことが少しずつできなくなっていきます。
・段差を降りるのに時間がかかるようになる
・トイレまで我慢ができずに粗相をしてしまう
・耳が遠くなり飼い主さんの声が聞こえづらくなる
・お散歩で長時間歩くことが辛くなる
色々なことができなくなる愛犬の姿を見るのは辛いですが、どうか悲しまないでください。
できることを褒めてあげながら今までと同じように明るく愛情を注いであげることが愛犬の生きる力になるはずです。
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日常生活におけるサポートのコツ|【食べる・歩く・排泄する】
手助けしてあげると言ってもどのように手伝えば良いのかわからないことが多いですよね。
ここでは生きるために必要な3つの項目ごとにサポートのコツをご紹介します。
老犬のペースに合わせながらできなくなってきたことをサポートしてあげましょう。
「食べる」
老犬になると喉の筋肉が衰えてくるので飲み込む力が弱くなります。噛む力も弱くなってくるので、カリカリのドッグフードはふやかしてあげたり、缶詰などの柔らかく消化の良いごはんに変えてあげましょう。
食べる姿勢も大切で、フードボウルを少し高い位置に置いてあげるとスムーズに飲み込めるので食べやすくなります。
自力でごはんを食べることができない場合は、老犬用の流動食をシリンジ(針の無い注射器)で食べさせてあげます。
愛犬を膝の上に載せ、口の端から少しずつ入れてあげましょう。勢いよく押し出すと喉に詰まってしまうので気を付けてくださいね。
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「歩く」
犬にとって歩くことは運動であり、外の匂いを嗅ぐことは気分転換になります。以前のように散歩ができないからと家にこもるのは良くありません。歩くスピードはゆっくりになりますが、少しずつ休みながら愛犬のペースに合わせて歩いてあげましょう。
お散歩は好きだけど歩くのが辛そうな老犬には、カートを使ってお散歩をするのもおすすめです。
飼い主さんと一緒にゆっくりお散歩しながら外の匂いを嗅ぐだけでも刺激があり気分転換になるでしょう。
歩行用のケアハーネスも便利です。老犬の胴体をしっかり支えながら自力で歩かせることができます。
人間と同じで犬も寝たきりになると途端に筋力が落ちてくるので、少しでも歩ける間はサポートしてあげながら運動させることがとても大切です。
「排泄する」
老犬になると肛門の括約筋がゆるむため、トイレまで間に合わないことが増えてくるでしょう。
しかし粗相をしたからといって、決して叱ってはいけません。犬もいたずらで粗相をしているわけではないので、叱られたら悲しい気持ちになってしまいます。
年を取った愛犬が粗相をすることが増えたなと感じたら、今までよりもトイレの位置を近くしてあげたり、数を増やしてあげるなどの対策を取ってあげましょう。
寝ている時間が多くなってきた愛犬は、起きてすぐにベッドで排泄をしてしまうこともあります。そのような場合にはオムツを付けてあげましょう。オムツは常に付けていなくても、寝るときだけの使用など多用途に活用できます。
便利なサービスや役立つグッズの力を借りよう
「愛犬のためにできる限りのことはしてあげたい!」という気持ちで自分を追い込んでしまっていませんか?しかしムリをしてしまっては気力も体力も続かなくなってしまいます。
愛犬も、お父さんお母さんが大変そうな姿よりも、ニコニコしている姿を見ていたいはずです。
周りの人に相談してみたり、便利な施設やグッズを使いながら、飼い主さんが心に余裕を持った介護ができたらきっと愛犬も嬉しいはずです。
老犬ホームやペットシッターを活用しよう
仕事をしている人は日中の介護に悩みますよね。愛犬のためを思えば自分が面倒をみてあげたいという気持ちはとても分かります。
しかし無理はせずに、老犬のお世話に慣れている老犬ホームやペットシッターも活用していきましょう。
飼い主さんの負担ばかりが増えてしまっては、明るく介護をすることが難しくなってしまいますよね。
いざという時に頼れる場所を探しておくのがおすすめです。
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介護グッズを活用しよう
最近は便利な介護グッズも販売されています。
歩行のサポート、食事のサポート、排泄のサポート...
サポートグッズは特に飼い主さんの体力面をサポートしてくれるものが多くあります。どうしても労力や時間がかかりがちな介助をサポートしてくれるグッズをどんどん使用していきましょう。
介護の様子を周囲に伝えてみよう
食事や排泄の介助、寝たきりであれば床擦れにならないよう小まめな寝返りをさせるなど、毎日続く介護はなかなか大変なことです。一人で抱え込んでしまうと気分が落ち込んでしまうこともあると思います。
そんな時は周りの人に介護の様子を伝えてみませんか?SNSで介護の様子を発信してみるのもおすすめです。
共感してもらえたり、同じような経験をした人からアドバイスをもらえることもあるかもしれません。
介護グッズを活用して負担を軽減
介護グッズを上手に使えれば、愛犬の負担も介護の負担もグッと軽減されます。
これから紹介する介護グッズは老犬のためだけではなく、愛犬がケガをした際や病気になってしまった際にも役立てることができます。
オムツの選び方と工夫
オムツはメーカーによって形や吸収力が多少異なるため、最初はまとめ買いをせずに少量ずつ買って試しながら愛犬に合うオムツを選ぶのがおすすめです。
しかし犬用のオムツはまだ種類も少なく価格も割高になっています。毎日の消耗品ですし、できる限りコストは抑えたいですよね。
少し手間はかかりますが、人間の赤ちゃん用のオムツを使用するのもおすすめです。
尻尾の位置をカットして使用します。価格もお手頃で吸収力も良いので、オムツを使いたいけど費用面が心配な方は試してみると良いかもしれません。
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歩行を助けるグッズとは
立つ力が弱くなってくると歩行も不安定になり、小さな石や少しの段差でも足をひっかけて転んでしまうこともあります。
歩行が怪しくなってきたなと感じたらハーネスタイプのケアグッズを使用すると良いでしょう。
胴体周りをすっぽり覆って持ち上げられるタイプや、お尻だけを持ち上げるタイプがあります。愛犬の歩行状態に合わせて選んでくださいね。
老犬のベッド・寝具の選び方
老犬になってくると以前より寝ている時間がとても長くなります。その様子を見て「年を取ったんだなぁ」と感じる方は多いのではないでしょうか。
寝ている間に寝返りをうてれば良いのですが、自力で起き上がることができなくなると体重の重みによって血の巡りが悪くなるので床ずれを起こしやすくなってしまいます。
愛犬がほぼ寝たきりになったら、ベッドは床ずれ防止用のベッドに変えてあげましょう。床ずれ防止ベッドは体重を分散させてくれる構造になっているので、床ずれしにくい仕様になっています。
愛犬が脚を伸ばしてゆったり寝られるように、フラットで大きめのベッドがおすすめです。
自力でベッドまで移動できる愛犬には、一辺が段差の低くなっているタイプのベッドがおすすめです。顎を乗せられる枕も用意してあげると喜ぶと思いますよ。
出来ることが少なくなっても変わらない愛情を注ごう
今回は、ムリをしない老犬介護のコツをご紹介しました。老犬になってくるとできなくなることが増えるのは当たり前。できなくなったことを悲しむのではなく、できることを喜び・褒めてあげるように意識していけば、きっと素敵な老犬生活を送ることができるようになると思います。
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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