犬のホットパックって?手軽に試せる商品と手づくりする方法
人間は、体が冷えた時や疲れた時にゆっくりとお風呂に入って体を温め、リラックスしたり、筋肉の張りやコリ、そして冷えを取ろうとします。人間が古代より取り入れている物理療法の一つが、体を温めて治療する温熱療法です。温熱療法の代表的なものは、温泉や日光浴ですが、ピンポイントで体の一部を温めるホットパックも温熱療法の一つです。
今回は、そんなホットパックが犬にもたらす効果やおすすめのホットパック、手作り方にする方法についてご紹介します。
犬の「ホットパック」とは
温めることで血行を良くし、痛みを和らげたり筋肉のこわばりをほぐすことに使われるホットパック。術後の機能回復や運動機能の低下予防など、リハビリの一環として動物病院でもホットパックを利用した温熱療法が取り入れられています。
ホットパックとはどんなもの?
ホットパックとは、ピンポイントで体の一部部分を温めることができるもので、体の上に乗せて使用します。ドラッグストアなどでも簡単に入手できる代表的なホットパックが、あずきを使用したタイプやジェルタイプの温熱カイロなどで、電子レンジで温めて使用します。また、最近では犬用のホットパックも販売されています。
ホットパックをおすすめしたいコ
ホットパックは、体の浅いところを温めるのに役立ちます。特に、関節やヘルニアなど腰回りのトラブルを抱えているシニアにおすすめです。また、お腹の冷えからくる消化不良を起こしやすいコや冬になると手足が冷たくなる冷え性タイプのコにもおすすめです。さらには、夏の冷房病予防として、お腹や腰を温めるときにも重宝します。
市販のホットパックでお手軽に試そう
うちのコにもホットパックを試してみたい!そんな方におすすめなのが、人間用として市販されているホットパック。最近では、ドラッグストアでもさまざまな種類のホットパックが販売されています。お手軽にホットパックを試してみるなら、まずは人間用のホットパックから始めてみましょう。なお、人間用のホットパックを使用する時は、低温火傷に十分注意して、熱すぎると感じた場合はホットパックをタオルで包むなどの工夫をしてください。
温かさが長時間続くジェルタイプのホットパック
電子レンジで温めるだけで、温かさが長時間続くジェルタイプのホットパックが「レンジでゆたぽん」シリーズです。保冷剤などにも使用されているジェルがふわふわの生地に包まれているので、肌ざわりが心地良い商品です。足元を温めるのに最適な湯たんぽサイズから首・肩用など数種類のサイズがラインナップしています。なお、ジェルタイプは使用方法によって破れることがあるため、犬がジェルを食べてしまわないように、丈夫なカバーを使用することがおすすめです。
- 商品名:白元アース レンジでゆたぽん Lサイズ
飼い主と一緒に小豆パワーで温活!
人間用ホットパックの中でも人気の高い商品が、この「あずきのチカラ」。あずきが専用の布袋に入れられている商品で、電子レンジで温めることで、あずきに含まれている水分が蒸気となり体を優しく温めてくれる仕組みです。温泉に入っているようなほどよい温かさがゆっくり体を温めてくれます。また、適度な重さがあり、体にぴったりとフィットすることも特徴です。人間用のため、目、肩・首、お腹、ベルトタイプなどサイズやデザインが豊富に揃っているので、愛犬のサイズに合わせて選ぶことができます。
- 商品名:桐灰化学 あずきのチカラ どこでもベルト
愛犬のためにホットパックを手作りしてみよう
ホットパックは自宅で簡単に手作りすることもできます。手作りすることで、犬の体に合わせたサイズや使いたい部位に合わせた形状にすることができます。また、市販品を購入するよりもリーズナブルな点も魅力です。ミシンがなくても手作りできるので、ぜひ試してみてください。
準備する物
ここでは、玄米ホットパックの作り方をご紹介します。中に入れるものを玄米からあずきに変えると、あずきのホットパックになります。あずきの場合はあずきのみを使用するので、さらに手軽です。なお、玄米ホットパックとあずきホットパックの違いは、粒の大きさの違いによる使用感です。あずきは玄米より粒が大きいので、小型犬にとってはゴロゴロ感が強いかもしれません。中身はお好みで選んでください。
玄米のホットパック
玄米と塩の割合は2:1です。ぬかは、ふわふわ感を出すために入れますが、なければ弁米と塩だけで作りましょう。
材料
- 玄米 100g
- 天然塩 50g
- ぬか(あれば)100g
- 中袋 B5サイズ程度の大きさ
- カバー用の袋 中袋より一回り大きいもの
ホットパックの作り方
それでは作り方を見ていきましょう。
作り方
- 中袋を用意する。使用する布は、目の詰まったコットンなど天然素材の生地がおすすめです。中袋を作る場合は、好みの形に袋を縫いましょう。手軽にホットパックを作る場合は、靴下や市販の巾着袋を利用すると縫い物をする手間が省けます。
- 中袋に玄米やあずきなどを入れる。この時、温め効果の高いヨモギやリラックス効果のあるカモミールなどのハーブを入れると、オリジナルのホットパックになります。
- 汚れた時に洗濯ができるように、カバーとなる袋があると便利です。カバーは、内袋より一回り大きいものがおすすめ。また、犬の体に直接当たるので、タオル地やネルなど肌さわりの良いものを選んであげてください。
使う時の注意点
ホットパックを使用する時の注意点は、加熱時間と保存方法の2つ。どちらも、ホットパックを長く使用するために必ず注意したい点です。
加熱時間を間違えないで
手作りのホットパックに限らず、ホットパックは電子レンジで加熱して使用するものがほとんどです。市販のものには、説明書に加熱時間が記載されていますが、手作りの場合は加熱時間に注意しましょう。特に、あずきを使用した場合は、加熱のしすぎであずきが破裂してしまうこともあります。玄米の場合でも、発火してしまうことがあるため、まずは、1〜2分電子レンジで加熱して、温まっていないようなら10秒ずつ加熱していきましょう。
正しい保存方法とは
玄米、あずき、どちらのホットパックにも天然の食材が使われています。そのため、保存方法を間違えると虫がついてしまったり腐敗してしまう可能性があります。長期にわたって使用しない時は冷凍保存、使用後は冷蔵保存をすることがおすすめです。また、どちらも使用期限は1年を目安にして使いましょう。
ホットパックで愛犬も温活!
手作りでも簡単に用意できるホットパック。市販の使い捨てカイロは犬に使用できませんが、ホットパックなら犬だけではなく飼い主も一緒に使える体あたためグッズです。そんなホットパックは、寒い日の散歩から帰ってきた時はもちろん、ちょっと体調が悪そうな時にも季節関係なく使用することがおすすめです。筆者は、「あずきのチカラ」をうちのコと一緒に使っています。うちのコは体を温めてあげると、とても気持ちよさそうにスヤスヤと寝はじめます。被毛で覆われ、体温が人間より高い犬ですが、やはり体の冷えは禁物。ぜひ、ホットパックを常備して日頃から温活をしてあげてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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