banner

banner

愛犬のまつ毛が目に入っているとき!長いまつ毛は切ってしまっても大丈夫なのか

お気に入りに追加

異物の浸入や乾燥、日差しなどから目を守ってくれるまつ毛。実は犬には、下まつ毛がなく、上まつ毛だけということを知っていますか?犬のまつ毛はどんなケアをすればよいのか、犬種によって違うまつ毛の特徴などをご紹介します。

愛犬のまつ毛が目に入っているとき!長いまつ毛は切ってしまっても大丈夫なのか
話題/ 犬用ベッド徹底比較 犬用ベッドなんでも良いって思ってない?愛犬の寿命にもつながるベッドの選び方教えます。

目次

  1. 犬のまつ毛が長い理由や色の違いについて
  2. 犬のまつ毛が伸びるとどうなるのか
  3. 犬のまつ毛を切っても大丈夫?
  4. 犬のまつ毛に異常がないかどうかいつも観察しよう!

犬のまつ毛が長い理由や色の違いについて

犬の目
YamaBSM

 人のまつ毛は人種によって色や長さが違いますが、犬たちも犬種によってまつ毛に特徴がでます。 

犬種によるまつ毛の長さの違い

 人間のまつ毛は髪の毛と違って一定の長さまでしか伸びませんが、犬のまつ毛はその犬の被毛と同じ長さまで伸びるといわれています。これは自分自身の被毛で目を傷つけてしまわないためです。例外として短毛種で被毛以上にまつ毛が伸びる犬種に、鼻が低いブルドッグやパグなどがいます。他犬種より目が前に出っ張ったようになるため、外部の刺激から目を守るようにまつ毛が長くなる傾向にあると考えられています。 

犬種によるまつ毛の色の違い

 まつ毛の色は基本的に犬の被毛と同じ、または近い色のものが生えてきます。もし被毛の色と違って赤褐色になっている場合は、原因に涙やけが考えられます。

犬のまつ毛が伸びるとどうなるのか

犬の目
realworkhard

 犬のなかには、被毛がどこまでも伸び続けると考えられている犬種もあります。

そんな犬たちは当然まつ毛も伸び続け、ギネスに認定されたオーストラリアン・ラブラドゥードルの蘭丸くん(日本)はなんと2013年の認定時に15cm、2014年の再測定時には17cmもの長さがありました。

しかしまつ毛は目を守るための毛であり、長すぎると機能を失うばかりか目を傷付けかねません。2015年に発表されたある研究結果では、まつ毛の最適な長さは目の幅の約三分の一であると結論付けられました。犬のまつ毛の最適な長さも、その犬の目の幅の約三分の一ほどであると考えられます。ただし犬種の特徴で挙げたような、鼻が低く目が出っ張るため外部から刺激を受けやすい犬種は、目の幅三分の一以上の長さが必要でしょう。

犬のまつ毛を切っても大丈夫?

トリミングされている犬
alektas

 犬のまつ毛は伸びきると成長を止め、一定のサイクルで生え変わります。そのため基本的には、人が特別手を加えてケアをする必要はありません。

しかし、被毛と一緒にまつ毛も伸び続ける犬種や、まつ毛に異常がある場合には正しいケアをしましょう。目の周りはとてもデリケートなため、ピンセットなどで抜くとダメージを受けてしまいます。伸びすぎたまつ毛をケアするときには、ハサミで最適な長さまで切り揃えます。飼い主さん自らが切るときには、目やその周りに怪我をさせないよう十分に気をつけてください。無理をしてはいけません。少しでも難しいと感じたらトリミングサロンや動物病院で相談してみましょう。

目に入るまつ毛の疾患3種類

 まつ毛の異常は3種類あります。

睫毛乱生(しょうもうらんせい)

 睫毛乱生は、一般的に「さかさまつ毛(さかまつ毛)」と呼ばれ、正常な位置に生えているにも関わらず、まつ毛が目の角膜に向かって伸びていきます。犬にとっては珍しくない症状ではありますが、放置していると角膜炎などを引き起こす可能性もあります。

目をしょぼつかせる、涙をよく流す、前脚で目を擦る、充血しているなどの症状がみられたら、動物病院へ連れて行きましょう。ケアや処置の方法として、まつ毛を切る、抜く、毛根破壊、毛根除去などがあります。

異所性睫毛(いしょせいしょうもう)

 異所性睫毛は、睫毛重生と同じように内側に生えてきて、なおかつ目の角膜に向かって伸びていく状態です。 

睫毛重生(しょもうじゅうせい)

 睫毛重生は、まつ毛の生える位置が正常より内側になっている状態を指します。まつ毛が柔らかい場合には、痛みなどの症状が出ることはありません。 

犬のまつ毛に異常がないかどうかいつも観察しよう!

犬の目
martaposemuckel

 まつ毛にはさまざまな要因から目を守るという大切な役割があります。しかし伸びすぎたまつ毛や、生え位置や伸びる方向が異常なまつ毛などは、目を守るどころか反対に傷付けてしまいます。日頃から愛犬の小さな身体の変化や仕草を気にかけて、何か異常が起こったときにすぐ対処できるようになりましょう。

(※参考文献1)株式会社日経ナショナルジオグラフィック NATIONALGEOGRAPHIC

(※参考文献2)千葉シーサイド動物病院 千葉シーサイド動物病院ホームページ

愛犬の寿命に繋がる!?犬用ベッド徹底比較 2024年最新版 床ずれの防止、腰の負担予防など愛犬の健康のために考え抜かれた犬用ベッドを徹底比較!
komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

あわせて読みたい

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

関連記事

【獣医師監修】愛犬の体にできものみたいなものが。良性と悪性の見分け方や原因と治療法を解説

健康管理/病気

【獣医師監修】愛犬の体にできものみたいなものが。良性と悪性の見分け方や原因と治療法を解説

愛犬の体に「できもの」があるのを見つけたらびっくりしてしまいますよね。放っておいてよいのか、す...

2023年4月25日

シニア期の犬にぴったりの犬用靴が知りたい|老化による症状をカバーするおすすめの靴を紹介します

健康管理/病気

シニア期の犬にぴったりの犬用靴が知りたい|老化による症状をカバーするおすすめの靴を紹介します

犬は私たち人間と違い素足が基本です。しかし、犬が怪我や病気をしてしまったとき、足場が悪い場合や...

2023年4月24日

シニア犬がかかりやすい病気とは?病気のサインを逃さないために飼い主ができることとは

健康管理/病気

シニア犬がかかりやすい病気とは?病気のサインを逃さないために飼い主ができることとは

家族として迎え大切に育ててきた元気いっぱいの愛犬は、家族の中で一番早く歳をとっていきます。 老...

2023年4月24日

犬に必要な「脂溶性ビタミン」の役割とは?知っておきたい過剰摂取や欠乏症について

健康管理/病気

犬に必要な「脂溶性ビタミン」の役割とは?知っておきたい過剰摂取や欠乏症について

ビタミンは、犬の体内機能の維持やエネルギー、細胞を作るための代謝に関わる重要な栄養素です。必要...

2023年12月20日

犬の歯磨きを始める時期やおすすめの犬用歯ブラシを紹介|嫌がる場合に役立つ代用品も

健康管理/病気

犬の歯磨きを始める時期やおすすめの犬用歯ブラシを紹介|嫌がる場合に役立つ代用品も

犬用のデンタルケア用品には、口腔内の菌の繁殖を抑制する歯磨きスプレーや、歯垢・歯石の付着を防ぐ...

2023年4月23日

もっと見る

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード