犬にスルメを食べさせないほうがいい理由を解説!食べてしまったときの対処法など
普段、私たちが食べている食材の中には、犬には食べさせない方がよいものがあり、その中の1つとしてスルメが挙げられます。スルメの食欲をそそる匂いにつられて愛犬が欲しがることもあるかもしれませんが、犬にスルメを与えるのはあまりオススメできません。この記事では犬にスルメがオススメできない理由と、誤って食べてしまった際の対処法について解説します。
犬にスルメを与えない方がよい理由
スルメには犬が中毒症状を引き起こす成分は含まれていないため、絶対に与えてはいけないという食材ではありません。しかし以下のような危険性が指摘されているので、与えない方がよいと言えます。
胃腸のトラブルを起こす可能性がある
イカはもともと消化に時間がかかる食べ物です。そのため犬の胃腸にとても負担がかかり、場合によっては消化不良で下痢や嘔吐を引き起こしてしまうことが考えられます。犬は咀嚼する習慣がなく、飲み込めるサイズに噛み切ったら丸飲みしてしまうので、弾力のあるスルメを食べると胃腸で詰まってしまう可能性も大いにしてあります。
また、乾物であるスルメは、飲み込んだ後に水分を吸って胃の中で膨張する恐れがあり、場合によっては胃腸閉塞になることもあるため、与えないほうが賢明と言えるでしょう。
塩分を摂りすぎるリスクがある
商品にもよりますが、スルメ100gに対し塩分が約2%含まれています。そのため長期的に与えると塩分の摂りすぎになる恐れがあります。塩分の過剰摂取は腎臓や心臓に大きな負担がかかるため、健康を損ねるリスクが高くなります。
リンが多く含まれている
身体の中でカルシウムが機能するために必要なのが必須ミネラルであるリンです。バランスよく摂取することで骨や歯の成分を形成する役割を持っています。しかしリンを摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げ、また腎機能の低下も招く可能性があります。
カルシウムとリンの関係についてはこちらをチェック
生のイカはビタミンB1欠乏症の可能性も?詳しくはこちらの記事をチェック
愛犬がスルメを食べてしまったときの対処法
自分からスルメを愛犬に与えなかったとしても、目の届かないところで愛犬がつまみ食いをしてしまうことも考えられます。このようなことが起きると焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて適切に対処することが大切です。
まずは異変が起きていないか様子を見る
先述のようにスルメには、犬に有害となる成分は含まれていないため、愛犬がスルメを食べてしまったときは、ひとまず愛犬の体に異変が起きていないか様子を観察しましょう。個体により食べた後の反応は大きく異なるため、何も症状が現れないケースも少なくありません。
ただし、万が一異変が起きたときに獣医師に状況説明ができるよう、食べてしまった量やいつ頃食べたのかなどをメモしておきましょう。もし不安であれば獣医師に連絡し、指示を仰ぐことをおすすめします。決して自分の判断で吐かせたりしないようにしてください。嘔吐物が喉に詰まるなどの恐れがあり危険です。
体調不良になったら速やかに動物病院へ連れていく
下痢や嘔吐、元気がなくぐったりしているなどの異変が見られたら、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。すぐに対処すれば、症状がひどくなるのを防げます。もし嘔吐したものや便があれば、写真を撮っておくと診断時に説明がしやすくなりますが、なるべく現物を持参することをおすすめします。
犬がスルメを食べるとどんな症状が現れる?
小さいサイズでほんの少量、スルメを食べたぐらいでは問題ありませんが、大きい状態のまま飲み込んだ、多く食べてしまったなどで消化不良になると下痢や嘔吐、食欲低下などの症状が現れます。場合によっては、嘔吐をするものの飲み込んだスルメを吐き出せず、胃液しか出ないこともあります。
愛犬にスルメを食べさせないように気をつけて!
旨味が凝縮され食欲をそそる匂いがするスルメ。そんなスルメを愛犬が欲しがることもあるかもしれませんが、胃腸のトラブルや塩分の過剰摂取になる恐れがあるため、与えるのは控えるようにしましょう。
もしうっかり食べてしまったときは、ひとまず愛犬の様子を観察し冷静に対処することが大切です。万が一、下痢や嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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