知っておきたい犬のしつけ用語|「ツケ」「リーダーウォーク」「ホールドスチール」について
犬と共に生活をするにあたって必要となるのが「しつけ」です。犬のしつけは、他の人や犬に迷惑をかけないようにすることはもちろん、飼い主さんと愛犬が快適に生活をする上でも重要なことです。今回は色々な種類があって分かりにくい「犬のしつけ用語」について解説します。
犬のしつけ用語|「コマンド」とは
犬のしつけ用語で、一番初めに覚えておきたいのが、コマンドという用語です。
コマンドとは「命令」のこと
コマンドとは、犬に対する「命令」を意味します。具体的には「座れ」や「待て」などの命令を指します。 コマンドをハッキリと犬に伝えることで、スムーズにしつけをすることが出来ます。 逆に言えば、どれだけしつけをしても、犬にコマンドが伝わっていないとしつけに進展は見込めません。
しつけの基本|「ツケ」
次は犬のしつけの基本である「ツケ」についてご説明します。ツケは、先述したコマンドのひとつで「横につけ」という意味になります。
ツケは、飼い主の左側に座らせて、その後歩いた際にも犬が左側にピッタリとつきながら歩き続けることを言います。ツケは1日2日で出来るしつけではないですが、根気よく続けることで必ず出来るようになるでしょう。
まずは犬を左側に座らせる
まず、犬を座らせて、犬と同じ方向を向いた状態で犬の右側に人が立ちます。その状態で「ツケ」と大きな声で言いましょう。そして優しく褒めてあげます。それを何度も繰り返すことで「ツケ」と言われて飼い主が右側に立っているに慣れさせます。
犬が慣れてきたら、一度犬から離れ、「ツケ」と大きな声でコマンドを言い、犬を自分の左側に誘導させます。そして飼い主と同じ方向を向くように誘導し、座らせます。誘導した後にも、しっかりと褒め、その後ご褒美を与えましょう。
徐々にその状態で歩けるように
ツケのコマンドで、飼い主の横にしっかりと座るようになったら、次は「ツケ」のコマンドで歩いてみましょう。
まず一歩だけ歩き、止まります。この時は犬に対しても軽く誘導しながら歩かせましょう。そして飼い主が止まったタイミングで犬も止まり、座ったことを確認したら思い切り褒めてあげ、ご褒美を与えましょう。これを何度も繰り返し、徐々に歩数を増やしていくことで、ツケは強化されていきます。
しつけにも有効|「リーダーウォーク」
「リーダーウォーク」と言うしつけ用語を聞いたことはありますか?「リーダーウォーク」はその名の通り、飼い主がリーダーであることを犬に理解させる歩き方のことで、簡単に言えば、散歩時に犬に先頭を歩かせないことを言います。常にリードがたるんでいる状態が理想的なリーダーウォーク時の歩き方とされています。
犬が引っ張ったらすぐに「チェック」!
散歩の際、犬が引っ張ったらすぐに「チェック」を行います。チェックとは、犬の首輪に刺激を与えるように、一瞬だけリードを引くことです。これにより、一瞬犬の首が締まり、犬は多少のストレスを感じます。このチェックは「一瞬だけ」リードを引くことが大切です。グッと長時間リードを引っ張るようなチェックは犬の首に大きな負担がかかるため、絶対にやめましょう。
犬の進行方向と逆に歩く
次に、犬が散歩で先頭を歩くようなら、突然方向転換をしてみましょう。そうすることで、犬は飼い主の動きが予測できなくなり、飼い主のほうを見るようになります。リーダーウォークをしている間は、犬とのコミュニケーションのためにも、犬に話しかけながら行うと良いでしょう。
主従関係を示すしつけ|「ホールドスチール」
あまり聞きなれないしつけ用語「ホールドスチール」。このホールドスチールは、犬との主従関係をハッキリさせるために大切なしつけで、『マズルコントロール』にも近い手法として扱われています。「ホールドスチール」のやり方をご説明します。
犬の後ろに座り、犬をひっくり返す
まずは犬の後ろに膝をついて座ります。そして人の股の間に犬を挟むようにします。そこから犬をひっくり返し、胸と喉の部分を押さえつけます。犬が抵抗するでしょうが、無視をし犬が諦めて静かになるまでそのままでいましょう。これを行うことで、犬は飼い主に敵わないと理解するようになり、主従関係をハッキリさせることが出来ます。
まずは少しずつ
ホールドスチールは、必ずといっていいほど犬が嫌がると思います。もちろん犬との主従関係をハッキリさせることは大切ですが、無理やり犬にホールドスチールを行うことは、かえって逆効果になる可能性もあります。ですので、まずは5秒ホールドスチールをし、次の日は10秒にするなど、少しずつホールドスチールの時間や回数を増やしていき、犬にストレスがかかりづらいようにすると良いでしょう。
一番大切なのは愛犬と向き合う「気持ち」
以上、基本的な犬のしつけ用語についてご説明しました。犬のしつけは、用語を覚えることももちろん大切ですが、一番大切なのは犬に対する「気持ち」です。犬のしつけを面倒だと考えながら行うと必ず犬はわかりますし、いつまで経ってもしつけは進展しません。「一緒にしつけを楽しもう!」と言う気持ちを犬に伝えながら行うことで、今までのしつけの質はさらに高まっていくでしょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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