愛犬に「よし」を教えよう!教える方法と練習のときに気を付けることを解説!
人間社会の中で犬が安全に暮らしていくために「自由に動いてもいいよ」という合図である「よし」を覚えさせるのは大事なことです!今回は、これから愛犬のしつけを始める飼い主さんのために「よし」のしつけの必要性や教え方、しつけをするうえでの注意点をご紹介します。
犬に「よし」のしつけを絶対すべき!
「よし」のコマンドは、犬を待たせた後に「もう動いてもいいよ」ということを伝えるための合図です。「よし」と伝えないといつまで待っていればよいのか犬は理解できないので、基本的に「よし」は「待て」とセットで使います。
とはいえ、必ずしも「待て」と言ってから「よし」と指示するわけではなく、「お座り」「伏せ」などの制止のコマンドの後に出しても問題ありません。
「よし」と「待て」をセットで教える必要性
「よし」と「待て」のコマンドは、日常生活で頻繁に使う機会があります。これらのコマンドを教える必要性としては、以下のような理由が挙げられます。
興奮した状態を抑えられる
興奮した状態を抑えて動きをコントロールするためにも、「待て」と「よし」のしつけは必要です。犬は遊びに夢中になるとヒートアップして、おもちゃをずっと噛んだまま離さなかったりすることも少なくありません。
興奮した状態をコントロールできないと問題行動に発展しかねないので、「待て」でいったん遊びを中断させて、「よし」が出るまで落ち着かせることも必要なのです。
トラブルを防げる
「待て」と「よし」ができると、トラブルや事故が起きるのを防げます。例えば、他の犬や人に飛びかかりそうになったとき、道路に飛び出しそうになったときなどに、「待て」をさせて動きを制止させ、安全を確認してから「よし」と声をかければ、不快な思いや怪我をさせてしまったりするのを防げます。
「待て」と「よし」のしつけ方について
ここでは、「待て」と「よし」のしつけ方を解説していきます。
「待て」のしつけ方
「待て」のしつけは、「お座り」や「伏せ」ができることが前提です。まずお座りをさせて「待て」と言い、そのまま待ってもらいます。そして、そのまま動かないで数秒間いられたら、褒めてご褒美を与えます。
最初は2〜3秒程度待たせることから始め、次の日は5秒、その次の日88秒といったように、少しずつ待たせる時間を延ばしていきます。
「よし」のしつけ方
「よし」のしつけの場合も、まずはお座りをした状態でそのまま待たせます。10秒間カウントしながら後ろに1歩ずつ下がっていき、数え終わったら「よし」のコマンドとともに、ご褒美のおやつを持った手を犬のほうに差し出します。犬が飼い主さんのところまでやって来たら、おやつをあげてください。
これを繰り返していくと、飼い主が「よし」と言ったら動いてもいいんだということを学習します。もし10秒が無理な場合は、5秒程度から始めてみるとよいでしょう。
犬に「よし」を教える際の注意点について
犬のしつけは、愛犬のモチベーションを保ちながら理解しやすいように行うことが非常に重要です。「よし」を教える際は、以下のことに注意するようにしましょう。
途中で動いてしまっても声を出さない
「よし」と言う前に愛犬が動いてしまったとき、「動いたらダメだよ~」など声を出さないように気をつけましょう。「動いたら飼い主が喜んでくれた」と勘違いしてしまうことがあるからです。
もし動き出してしまったときは特に何も声をかけず、またお座りをさせるところから仕切り直して教えていきましょう。
フェイントをかけない
例えば、「よしこさん!」「よしって言ったら食べようね!」など、フェイントをかけるのはやめてあげましょう。
犬は、「待て」の後に「よし」と言われることをわかっているので、飼い主さんに集中しおとなしく指示を待ちます。そのため、フェイントをかけると、犬は動いていいのかわからず不安になってしまいます。
「よし」と伝えることで犬は安心して行動できるように!
「よし」のコマンドは、食事の前や散歩のときなど、さまざまなシーンで愛犬に出します。「待て」と「よし」をセットでしっかり教えておくとトラブルや事故を防げるほか、興奮状態の愛犬をコントロールして行動させることができます。少しずつトレーニングを繰り返し、根気よく教えていきましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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