犬同士が喧嘩してしまった時の対処法!本気と遊びの見分け方や仲裁の方法、喧嘩をさせないコツとは
犬同士のケンカは、緊張感が高く、大型犬であればあるほど非常に怖い経験とも言えます。また、犬が喧嘩で怪我をしてしまう可能性もあり、危険を伴う行為でもあります。そのため、飼い主さんは全力で犬同士の喧嘩を防ぎ、万が一喧嘩になってしまっても速やかに仲裁する必要があります。ここでは喧嘩と遊びの見分け方や仲裁の仕方・さらには犬同士に喧嘩をさせないコツを紹介していきます。
犬の喧嘩?遊びと本気の違い
犬は激しく遊ぶことがあり、見慣れていない方にとっては遊びと本気の喧嘩は見分けがつきにくい場合があります。ここでは、犬が本気で喧嘩をしているときの行動と、遊んでいるときの行動をそれぞれ解説していきます。
犬が本気で喧嘩をしているとき
犬が本気で喧嘩をしている時は非常に緊張感が高いのが特徴です。鼻にしわを寄せ、静かで低い唸り声を出します。さらに、無駄な動きが全くなく、非常に素早いです。耳は後ろに倒れ、犬の顔が強張る場合がよくあります。
本気で喧嘩をしている犬の尾はお腹の下に丸め込まれ、犬が楽しんでいないことを明らかにボディーランゲージからもうかがうことができます。
犬が遊んでいるとき
遊んでいる犬は走ったり、飛び跳ねたりし、非常にエネルギッシュで陽気な動き方をします。ボディーランゲージにも特徴があり、プレイバウをしたり、お腹を見せたりなどと無防備な体勢になります。また、大きな声で唸ったり、吠えたりするのを見て、喧嘩をしているかも?とびっくりすることもありますが、こういった場合には遊んでいる場合が多いと言えます。
犬に喧嘩をさせないコツは?
犬の喧嘩をうまく止める方法を知ることも大切ですが、そもそも犬に喧嘩をさせないのが何よりもベストです。ここでは、犬に喧嘩をさせないコツを紹介していきます。
去勢のされていないオスには注意
去勢手術のされていないオス犬同士の喧嘩は多い傾向があります。全てのオス犬に当てはまることではありませんが、傾向を理解し、去勢手術をしていないオス同士の場合には特に注意をすることで喧嘩を防ぐことができます。
相性の悪い犬を避ける
犬も人と同じように相性があり、相性が悪い場合には喧嘩に発展することがあります。そのため、相性が悪い犬同士はお互いを避けるというのがベストの解決法となります。また、ただ単に犬と遊ぶのが好きではない犬もいます。他の犬が苦手な犬の場合には、犬を避けるようにしてもいいでしょう。相性の悪い犬同士を会わせるのは、犬にとってストレスでしかありません。
犬のボディランゲージに注目
犬に喧嘩をさせないための最も大切なコツは、犬のボディーランゲージに注目するということです。犬の行動や表情に異変や緊張感を感じたら、すぐに犬をその環境から引き離すようにすることが大切です。
おもちゃ・おやつは片付ける
犬はおもちゃ・おやつに対する防衛本能や独占欲が原因で喧嘩をする場合がよくあります。このような喧嘩をさせないためには、犬が1匹以上いる場所ではおもちゃ・おやつを片付けておくのがベストです。問題の根っこを引き抜くことで、問題そのものを防ぐことができます。
犬同士の喧嘩の仲裁方法
犬同士で喧嘩になってしまった場合は、速やかに仲裁する必要があります。しかし、引き離そうとして、飼い主さん自身がひどく怪我をしてしまう場合があるので、正しい仲裁の仕方を理解しておくようにしましょう。ここでは犬同士の喧嘩の仲裁の仕方を紹介していきます。
犬同士を引き離す
何かを犬と犬の間に挟んでも喧嘩が収まらない場合は、無理やり犬同士を引き離す必要があります。ここで大切なのが、必ず2人の人間で同時に犬を引き離すということです。
まずは、それぞれの飼い主さんが愛犬の太もも(脚と体の接続部分)をしっかりと持ちます。そして同時に後ろに引っ張り、犬同士を引き離します。引き離したら犬同士がお互いを見えない場所に素早く移動させ、落ち着いたら速やかに怪我をしている箇所がないかを確認するようにしてください。
犬同士の間に何かを挟む
犬同士の仲裁は、間に何かを挟んでバリアを作るのが一番安全な方法です。犬同士の間にダンボールや木の枝を挟み、喧嘩を仲裁してみてください。犬にタオルなどをかけて相手の犬を見えないようにすることで喧嘩が収まる場合もあります。また、近場に水があるのであれば両方の犬の頭に水をかけてください。犬が水に驚いて落ち着く可能性もあります。
犬が喧嘩を防いで平和な生活を
愛犬を犬同士の喧嘩やその他の危険から守るのは飼い主さんの義務です。犬を喧嘩から守るために正しい知識をつけ、愛犬のことを第一に考えて行動をするようにしていきましょう。また、犬とのコミュニケーションを大切にし、犬との平和な生活を楽しんでくださいね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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