ビションフリーゼは、体を分厚く毛が覆っておりモコモコとしていて、実際の大きさよりも大きく見られることが多くあります。シャンプーなどで水をかけられるとこじんまりとして、そんなサイズだったのね！とびっくりすることも。ここでは、そんな大きく見られがちなビションフリーゼの大きさについて紹介していきます。 

 ビションフリーゼの成犬時の理想体重は、JKCでは約5kgとされています。ただ体格によって体重も変わってくるため、5kgでなければならいということはありません。個体差があるため、その犬の身体の大きさとの釣り合いが取れるようにしましょう。 

 成犬になったときのビションフリーゼの理想的な体高は、25～29cmと言われています。オスは体高が1cmまで高いもの・メスでは体高が2cmまで低いものはジャパンケンネルクラブでは許容されます。ビションフリーゼは、体長が体高よりもやや長く、骨格がしっかりとしているのが特徴的です。 

 ビションフリーゼは、遺伝的な疾患も少なく丈夫と言われる犬種です。体が丈夫な上に、フレンドリーで賢く、攻撃性もない性格で文句のつけようがない犬と言われることもあります。ここでは、そんな魅力満載のビションフリーゼの平均寿命について紹介します。 

 ビションフリーゼの平均寿命は、おおよそ12～15歳と言われています。犬の寿命は、体の大きい大型犬ほど平均寿命が短く、小さくなるほど伸びていく傾向にあると言われています。小型犬の平均寿命は、14.2歳と言われているため、ビションフリーゼの寿命は小型犬のなかでは平均的と言えます。 

 ビションフリーゼで最も長生きした犬は、21年も生きたというデータがあります。この年齢を人間の年齢に換算すると約100歳になります。とても長生きしていることが分かりますよね。

現在は、ネットの普及により様々な情報が得られるため、健康志向の飼い主さんが増えたことやフードの質向上や医学の進歩などにより平均寿命が伸びているようです。長い間健康に過ごしてもらうためにも、質の良いフードを選び、定期的に健康診断を行うなどして最長寿ビションを目指しましょう！

 ビションフリーゼ最大の特徴は、綿あめのようにふわふわとした被毛ですよね。ここではビションフリーゼの毛色、そして被毛のお手入れについて紹介していきます。 

 ビションフリーゼのもっとも特徴的なものが、純白の毛です。毛色はこの1色のみになります。子犬の頃は、足の先や耳などに薄いベージュの被毛があることがあります。この差し色は、生後12ヶ月頃になるまでにはほとんどが真っ白へと変化していきます。 

 ビションフリーゼの真っ白でふわふわとした被毛を子犬～成犬時にかけて保つためには、毛のお手入れが欠かせません。ダブルコートで毛が密集しており、毛玉ができやすいため毎日のブラッシングは必須となります。特に子犬の時期から2歳頃までは、被毛が柔らかく絡まりやすいので、ブラッシングを欠かさず行っていても毛玉になることが多々あります。

また、ビションフリーゼの被毛はカットせずにいるとどんどん伸びていくため、定期的なカットが必要です。ビションフリーゼは、プロでもカットするのが難しいと言われている犬種なため、素人の方が自宅でカットするのは非常に大変になります。アフロのような「パウダーパフ」スタイルを作りたいのであれば、月に1回はトリミングしてもらい整えてもらう必要があります。

散歩後の足先の汚れや食事後の口周りの汚れ、涙やけなどが純白のためとても目立ちます。毎日のブラッシングに加えて、その都度洗って乾かしたり、涙やけ部分を濡らしたガーゼで拭き取ってあげることで美しい純白の被毛を保つことができるでしょう。

 ぬいぐるみのような外見とフレンドリーで育てやすい性格のビション・フリーゼの人気は高まりつつあります。ただ、ブームに乗って購入するのではなく、お手入れにはお金と時間がかかるなど、ビション・フリーゼ特有の性質を理解してから準備万端でお迎えしてあげてくださいね。