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「牛を追う犬」オーストラリアンキャトルドッグってどんな犬?性格、歴史、寿命、飼育ポイントなど

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オーストラリアンキャトルドッグは、オーストラリア原産の牧牛犬です。牧牛犬としての能力は大変素晴らしく、ニュージーランドやアメリカ西部でも活躍しています。そんなオーストラリアンキャトルドッグの歴史や特徴について紹介していきます。

「牛を追う犬」オーストラリアンキャトルドッグってどんな犬?性格、歴史、寿命、飼育ポイントなど
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目次

  1. オーストラリアンキャトルドッグの特徴
  2. 「牛を追う犬」オーストラリアンキャトルドッグの歴史
  3. オーストラリアンキャトルドッグの性格
  4. オーストラリアンキャトルドッグの寿命と遺伝性疾患
  5. オーストラリアンキャトルドッグの飼育ポイント
  6. オーストラリアンキャトルドッグと暮らすには、しつけと運動量が大事

オーストラリアンキャトルドッグの特徴

 オーストラリアンキャトルドッグは、牛を追いかけ追い込むために作られました。そのためガッシリとした体付きで、体力も充分に持っています。

走りながらでも飼い主さんの指示をきちんと聞き、必要な方向へ俊敏に方向転換をします。オーストラリアンキャトルドッグの走りは一見猪突猛進のようにも見えますが、全体の様子を見極めながら進路を取る能力もあり、牧牛犬としては一目置かれる存在です。

体型

 オーストラリアンキャトルドッグは中型犬に属します。

  • 体高:40~50㎝
  • 体重:15~20㎏

 胴は少し長めとなり、脚と首は中型犬にしては太めです。骨太で筋肉質な体型もオーストラリアンキャトルドッグの特徴の一つとなります。耳は立ち耳で、尻尾は被毛がフサフサと生えている垂れ尾となり、方向転換をする時に舵取りとして役立っています。

被毛

 オーストラリアンキャトルドッグの被毛はシングルコートで、短めで真っすぐな毛が特徴となります。

カラーはいわゆる斑柄であることが多く、黒に近いブルー地にブルーの大きめの斑・ブルーの小さめの斑・レッドの小さめの斑があります。斑があまり入っていないブルーの毛色をもつオーストラリアンキャトルドッグは、絶滅種となったブルーヒーラーの再来だともてはやされ、一時期は大変人気がありました。抜け毛は多少ありますが、長毛ではないためそれほど手を煩わせることはありません。

「牛を追う犬」オーストラリアンキャトルドッグの歴史

オーストラリアンキャトルドッグ
happpyal Unsplash

 オーストラリアンキャトルドッグは、オーストラリアの牧畜が拡大をしていくに連れて牧畜に適した犬が必要となり、そのために改良を重ね誕生した犬です。

その当時では既に絶滅種となっていた、牛を追う能力に優れたブルーヒーラー犬種の再現を念頭に入れて交配されたと言われています。

現在では、オーストラリアンキャトルドッグは牧牛犬としての優秀な仕事ぶりから、ブルーヒーラーやオーストラリアンヒーラーなどと呼ばれることがあるのですが、このヒーラーは「牛を追う犬」という意味が込められています。

オーストラリアンキャトルドッグの歴史

 オーストラリアンキャトルドッグは、オーストラリアにいた牧牛犬のティモンズバイターを元に、更に優秀な牧牛犬を作るためにダルメシアン 、ディンゴ、ブルーマールを交配させ、50年の歳月をかけて1890年頃に完成されました。

オーストラリアンキャトルドッグは予想以上に優秀で、馬や羊、アヒルの追い込みもこなし、次第にショードッグとしても活躍するようになっていきました。

ショードッグとしての素晴らしさが伝わると、オーストラリアンキャトルドッグをペットとして飼育する人も増え始め、日本国内でも数は少ないながらも飼育数が徐々に増えていくようになりました。

オーストラリアンキャトルドッグの性格

オーストラリアンキャトルドッグ
jilldimond Unsplash

 オーストラリアンキャトルドッグは、自分よりも何倍も大きな体の牛を追い込む仕事を指示通りにこなすだけあり、度胸と忍耐強さを持ち合わせています。また、行動力もあり、牛に怯むことなく立ち向かっていくことができます。 

忠誠心が強く賢い

 オーストラリアンキャトルドッグは大変賢く、飼い主さんには忠実で指示をきちんと守ることのできる犬種です。

これは、オーストラリアンキャトルドッグがリーダーに対して絶対的な忠誠心を抱くダルメシアンの性質を受け継いでいるとされています。

自立心の高さが攻撃性に繋がることも

 飼い主に忠実なオーストラリアンキャトルドッグでも、見知らぬ人に対しては強い警戒心を持ち、触れることはおろか近付くことさえ許さない場合もあります。

オーストラリアンキャトルドッグはたった1匹で牛に向かっていく自立心の強さも持っていますので、幼い頃からきちんとしつけを行わないと、警戒心が強く頑固な面ばかりが際立つようになってしまったり、攻撃的な行動に出たりする恐れもあります。

オーストラリアンキャトルドッグの寿命と遺伝性疾患

平均寿命は10~14年

 オーストラリアンキャトルドッグの平均寿命は、10〜14年程とされています。比較的大きな病気はせずに健康に過ごすことが多い犬種ですが、いくつかの犬種を交配させて作出されていることから、遺伝性疾患が起こる可能性が高い側面もあります。 

起こりやすい遺伝性疾患

 オーストラリアンキャトルドッグがかかりやすい病気として、進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)や股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)が挙げられます。どちらも遺伝性が強く、最悪の場合歩行困難や失明する場合もあります。

オーストラリアンキャトルドッグを迎える時には、遺伝子検査を行うか信頼のおける経験豊富なブリーダーにお願いするのがおすすめです。

オーストラリアンキャトルドッグの飼育ポイント

オーストラリアンキャトルドッグ
surff Unsplash

 オーストラリアンキャトルドッグは独立心が強いうえに警戒心も強いため、成犬になるまでにリーダーは誰であるのかを認識させ、しつけをきちんと行う必要があります。

オーストラリアンキャトルドッグは幼い頃から適切なしつけを行いながら飼育をしていかないと、頑固なだけでなく攻撃的な面が強く出てきてしまうことがあります。

運動量は多い

 オーストラリアンキャトルドッグは、活発で運動量が大変多い犬種です。

散歩は1日に2回程度、1回に付き最低でも1時間はするようにしてください。散歩の途中には小走りを入れるなど、運動量を増やす工夫も必要です。

オーストラリアンキャトルドッグは運動不足が重なるとそれがストレスとなり、ストレスが溜まっていくと攻撃的になる場合があります。定期的にドッグランなどで思い切り走らせてあげたり、何かを追いかけるような遊びを取り入れたりすることで、ストレス解消に繋がります。

しつけは毅然とした態度で

 オーストラリアンキャトルドッグは賢い犬種なので、しつけ自体はそれほど難しいことではありません。

ただし、飼い主が常に毅然とした態度で自分がリーダーであることを示していかなければ、オーストラリアンキャトルドッグは途端に指示に従わなくなってしまいます。

また、牧牛犬の気質として足元を噛む癖が出てくることがあります。これについても、甘噛みだからといって放置するようなことはせず、一切やらなくなるまできちんと教えるようにしてください。

温度管理はしっかりと

 オーストラリアンキャトルドッグは、暑さには比較的強い犬種ではありますが、日本の夏のような高温多湿では体調を崩してしまうこともあります。

また、寒さはあまり得意ではないため、夏場は熱中症にならないように気を配り、冬場は防寒対策をしっかりとしてあげるようにしてください。

ブラッシングのケア

 オーストラリアンキャトルドッグの日頃のケアとしては、週に1回程度のブラッシングを行うようにしてください。

定期的にブラッシングを行うことで、抜け毛が取り除かれ皮膚への通気性がよくなるだけではなく、マッサージ効果もあり皮膚トラブルの予防に繋がります。

オーストラリアンキャトルドッグと暮らすには、しつけと運動量が大事

オーストラリアンキャトルドッグ
surff Unsplash

 オーストラリアンキャトルドッグは忠誠心が強く賢い反面、頑固で警戒心が強い面があります。飼い主がリーダーであることを示し、毅然とした態度でしつけを行わないと、攻撃的な性格になってしまうこともあります。また、ストレスを溜めないようにしっかりと運動をさせることも大切です。

オーストラリアンキャトルドッグを飼育する場合は、まずはしつけと運動量の2点をクリアするようにしましょう。

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この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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