犬を飼うにあたって必要な心構え|時間・健康・経済力のそれぞれの面から解説
動物との触れ合いは癒されますよね。毎日の癒しを求めて犬を飼いたいと考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、その想いだけで犬をお迎えするのは少し危険です。 命ある犬を育てるということは想像以上に大変なことも多く、時間・体力・お金が無いと犬を飼育することは出来ません。これはペットショップで買っても愛護センターや知人から無償で譲り受けたとしても同じことです。ここでは、これから犬を飼いたいなと考えている方に向けて、どのようなことに時間・体力・お金が必要なのかを解説していきます。
犬を飼うにあたって必要なもの【時間編】
日々のお世話やしつけなどに時間を取ることはできますか?犬を優先した時間作りをすることが出来るでしょうか? 犬を飼い始めると、想像していた以上に色々と時間がかかることを実感すると思います。どんなことに時間がかかるのかを知り、自分の生活の中でどうやって時間を作るかシミュレーションしておきましょう。
しつけや日々のお世話
犬を飼うということは、餌をあげて散歩に行くだけではありません。ペットシーツを取り替えたりブラッシングなどケアにも時間がかかりますよね。子犬から飼うのであれば、トイレやいたずらなど、しつけにも時間がかかります。
散歩の時間を除き、1日に最低でも1時間は犬のために時間を割く必要があると思っておきましょう。
通院や介護
突然の怪我や病気で病院に連れて行かなくてはいけないこともあります。犬が体調不良のとき、他の用事よりもお世話を優先することが出来ますか?病気の場合、数日ごとに通院が必要になることもあります。
また、シニアになれば介護が必要になるかもしれません。寝たきりになってしまった場合は食事や排泄、寝返りなどのお世話が必要になります。そうなった時に誰がどうやって面倒をみるのか、そこまで考えておく必要があります。
犬を飼うにあたって必要なもの【健康・体力編】
「犬を飼いはじめたら毎日散歩に行くし健康になりそう!」というイメージがありますよね。実際犬を飼ったことで今までよりも運動の時間が増えて健康的になったという声はよく耳にします。 しかし、犬を飼うということは想像以上に体力を必要とするので、飼い主さん自身が健康でなくてはなりません。大型犬や運動能力の高い犬種を飼うのであればそれなりの体力も必要です。
1日2回の散歩が必要
毎日の散歩は平均して30分ほど歩きますし、大型犬であれば1時間は必要になる犬種もいます。 もともと体力が無い方が犬を飼いはじめると、毎日の散歩や運動をさせることが苦痛になってしまう可能性があります。犬種によって必要な運動量は変わってきますので、自分の体力に合った犬種を選ぶことが大切です。
愛犬に介護が必要になったら
犬が怪我や病気をしたら、介護が必要になるかもしれません。自力で立てない犬を病院まで連れて行ったり寝返りをうたせたりすることは、犬が大きければ大きいほど飼い主さんの体力が必要になります。
「じゃあ小型犬だったら楽だね」と思われますか?小型犬は体重が軽いので抱き上げたりすることは簡単かもしれません。しかし介護の内容で見れば、頻繁にオムツを変えたり、食事を食べさせてあげたり、汚れた部分を洗ってあげたりと、かかる手間は大型犬と変わりません。人の介護には体力が必要と言われますが、犬の介護も同じです。
犬を飼うにあたって必要なもの【お金編】
犬の一生にかかる金額をご存知でしょうか?
一般社団法人ペットフード協会が調べた平成30年度の飼育実態調査では、犬の生涯にかかる必要経費の総額が下記の結果となっています。
超小型犬 2,004,449円(平均寿命 15.01歳)
小型犬 1,745,551円(平均寿命 13.91歳)
中・大型犬 1,483,482円(平均寿命 13.36歳)
平均 1,793,005円(平均寿命 14.29歳)
(出典:平成30年度 全国犬猫飼育実態調査 / 医療費を含み、年齢ごとの支出金額を平均寿命まで足し上げることにより算出)
大型犬よりもチワワなどの超小型犬のほうがお金がかかるの?と思われる方もいると思います。小型犬は大型犬よりも寿命が長いため、生涯にかかる金額が増えるというのがひとつの理由です。
与えるフードや病気の頻度によっても金額は変化しますが、犬を飼うとこれくらいお金がかかるという目安にしておきましょう。 それでは、犬を育てるために欠かせない食費と医療費についてご説明します。
食費
犬を飼うために必ず必要な物はドッグフードですよね。市販されているドッグフードはとても多くの種類があり、値段も原材料も様々です。どんなドッグフードを選ぶかは自分がかけられる予算によりますが、犬の健康を考えて作られたものを選ぶのがおすすめです。
犬を飼う前にどんなドッグフードが良いのかを調べ、おやつを含めた1ヶ月の予算を決めておくのも良いでしょう。どれくらい食費にお金がかかるかは、犬種と飼い主さんの予算次第です。
医療費
犬を飼ったら定期的に必要となる医療費があります。 混合ワクチン、狂犬病予防接種は毎年接種する必要があり、ノミ・ダニ駆虫、フィラリア予防は春先から秋にかけて毎月おこないます。 避妊・去勢手術を受けるのであればその費用もかかります。
犬はいつどんな怪我や病気を起こすかわかりません。先天的に病気を持って産まれてきて、飼い始めて数年経ってから発症することも多くあります。
突然の病気で大きな医療費がかかる場合もあるので、心配な方はペット保険へ加入して備えておくのがおすすめです。
犬を飼うのは大変だけれど、楽しいことや嬉しいことがたくさんある!
犬を飼うということは大変なことも多くあります。しかし、犬との生活で得られる喜びや絆は、その何倍もの価値があると思っています。すぐにでも犬を迎えて毎日癒やされたい!という気持ちはとても分かりますが、犬の飼育にかかる時間やお金、体力面などをしっかりと理解してから自宅に犬を迎え入れるようにしてください。
犬を飼うのは簡単じゃないということを理解せずに飼いはじめた結果、不幸な犬が増えているというのも事実なのです。まずは犬を迎えた後のことをしっかりと家族間でシミュレーションしてみてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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