自分の飼い犬であっても、他人の犬であっても、秋田犬と接するときは必ずき然とした態度で接するように心がけてください。秋田犬は体が大きいので少し怖い印象がありますが、堂々と胸を張って自分がリーダーであることを覚えさせましょう。 怖がった態度を取ったり、猫なで声でしつけたりすることは、秋田犬に接する態度としてあまり好ましくありません。

秋田犬は興奮したり警戒心が高まった時に攻撃性が出ることがあります。秋田犬のこの気質は狩猟時に役立っていましたが、家庭犬として飼う場合には危険を伴うかもしれません。 おもちゃの引っ張り合い遊びや、高い声でテンション高く話しかけるなど、出来る限り秋田犬を興奮させる行動はしないようにしましょう。落ち着いた態度と声で秋田犬に接することが大切です。

「賢い・忠実・敏感・警戒心が強い」など日本犬の特徴をそのまま持っている秋田犬ですが、それらの性格をふまえたうえで実際どのような行動をするのかを知っておきましょう。

秋田犬を飼育するには、秋田犬の性格をしっかり理解しておく必要があります。

秋田犬は熊猟犬として活躍してきた犬種です。その為、常に周りの状況に気を張っていられる性格をしているので、育て方次第ではとても警戒心が強い犬になってしまいます。

秋田犬を子犬から飼う場合は、出来るだけ多くの人と触れ合う機会を作り、社交性を身につけさせましょう。爪切りやブラッシングなども秋田犬が子犬の頃から慣れさせておくことで、成犬になってからも抵抗なくさせてくれるようになります。

また、飼育環境は室内で常に家族と過ごすことが望ましいですが、秋田犬は体が大きい犬種なので部屋の広さによってはストレスに感じてしまうこともあります。秋田犬を外飼いにする場合は警戒心が強まりやすいので、日頃から十分なスキンシップを取るよう心がけてください。

秋田犬は賢く敏感な性格をしていることから、飼い主の優柔不断さや頼りなさをすぐに見抜くことが出来てしまいます。信頼出来る飼い主に対しては日本犬らしい忠実さを持っており、指示もしっかりと聞くことが出来ます。

しかし、怖がっていたり頼りない態度の飼い主に対しては秋田犬は言うことを聞かず、むしろ攻撃的な性格になってしまう危険性もあります。もしも「最近言うことを聞かなくなってきた」と感じることがあれば、自分の秋田犬への接し方を改めて見直してみると良いかもしれません。

忠実だけど警戒心が強い性格の秋田犬を賢く育てるにはどうしたら良いのでしょうか。これは難しく考える必要はなく、十分な運動をさせて主従関係をはっきりさせるだけで良いのです。

秋田犬の可愛さにつられてなかなか厳しい態度を取れない方もいると思いますが、可愛がるだけで育てた末に事故を起こしてしまう飼い主は多くいます。事故を起こさないためにも、秋田犬を育てるにはしっかりとした意志が必要です。

秋田犬を迎えたら、子犬であってもすぐにしつけを行いましょう。子犬のうちからはっきりとした主従関係を覚えさせておかないと、後々事故に繋がる可能性も出てきます。

秋田犬のしつけをスムーズに行うポイントは、まずは十分な運動をさせることです。運動をして余計なエネルギーを消費したあとにしつけのトレーニングをしましょう。秋田犬にエネルギーが有り余っている状態だと、なかなかスムーズなしつけを行うことが出来ません。

秋田犬のしつけを行う際は、毅然とした態度で自分がリーダーであることをはっきりと示してください。迷いがあると秋田犬に見抜かれてしまいます。

秋田犬を育てるには十分な運動が必要です。散歩は１日２回、各１時間ほどが目安になります。

体格も良く持久力もある犬種のため、近所をぐるっと回るような散歩では足りないと思っておきましょう。秋田犬の社交的な性格を身につけるという意味でも、子犬の頃からドッグラン等で他の犬と思い切り走らせるのもおすすめです。

十分な運動が出来ていないと秋田犬はストレスを溜めてしまいます。その結果、吠えや威嚇などの問題行動に繋がることも多くなるので、運動不足には注意が必要です。

体も大きく日本犬特有の性格を持った秋田犬を飼うということは、体力面でも気力面でもスタミナが求められます。秋田犬を飼い始める前にしっかりと性格を把握しておき、飼い始めたら十分な運動と正しい接し方をすることが大切です。秋田犬を子犬から飼う場合は、社交性を身につけさせる事も忘れずにいてくださいね。根気よく徹底したしつけを行うことで、秋田犬は忠実で最高のパートナーになることは間違いありません。