アラスカンマラミュートの寿命ってどれくらい?かかりやすい病気と体重管理のこと
まるでオオカミのような、神秘的で凛々しい姿をしたアラスカンマラミュートは見た目がシベリアンハスキーにそっくりなアラスカ原産の犬です。寒い北の国で暮らしているため、日本で飼育環境を整えるのはなかなか難しく、日本での飼育頭数は少ないですが、愛犬家の間では根強い人気があります。ここでは、アラスカンマラミュートの寿命や適正体重、かかりやすい病気・怪我などについてご紹介します。
アラスカンマラミュートの寿命は?
人よりも寿命が短い犬。そしてアラスカンマラミュート。少しでも、元気に長生きしてほしいですよね。
アラスカンマラミュートの平均寿命
アラスカンマラミュートの平均寿命はおよそ11年と言われています。犬全体の平均寿命が約15才と言われていることを考えるとやや短く感じるかもしれませんが、大型犬としては平均的な数値と言えます。
アラスカンマラミュートに健康で長生きしてもらうには
アラスカンマラミュートに長生きしてもらうためには、食事や運動・定期検診などがあります。
定期検診
定期検診を受けることで、病気の早期発見・早期治療に繋がります。また、日頃から犬の様子をよく観察し、気になる変化や異常があれば早目に動物病院を受診しましょう。定期的なワクチン接種も大切です。
食事や運動
犬も人と同じように、食事や運動が健康管理の基本になります。人の食べ物やおやつを与え過ぎると、栄養バランスが崩れてしまいますので、注意する必要があります。
かかりやすい病気・怪我
アラスカンマラミュートがかかりやすく、気を付けたい病気・怪我についてご紹介します。
股関節形成不全
犬の股関節が形態的な異常を起こし、腰を振るように歩いたり運動を嫌がるような症状が見られます。遺伝的素因や栄養不良などが関与しているとされており、大型犬に多い病気です。
アロペシアX(X脱毛症)
ポメラニアンで多発する原因不明の脱毛症ですが、他にもシベリアン・ハスキー、サモエド、パピヨンなどもかかりやすい病気です。左右対称の脱毛が認められることが多く、毛艶が悪くなったり、色素沈着を伴うこともあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺の機能不全などにより、甲状腺ホルモンの分泌が減少する病気です。元気が無くなる、顔つきがぼんやりする、寒がる、脱毛などの様々な症状が見られます。生涯にわたり甲状腺ホルモン薬を投与する必要があります。
胃拡張・胃捻転
胃が拡張して捻れてしまいショック状態に陥る、緊急性の高い病気です。食後の過度な運動などにより引き起こされる病気で、ジャーマンシェパードやグレートデーン、ドーベルマンなど、胸が深い大型犬や超大型犬に多く見られます。
適性体重はどれくらい?
アラスカンマラミュートの健康を守るためにも、適正体重を維持していくことが大切です。一般的な体高は58〜71cm、体重は39〜56kg程度です。日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブでは、オスは体高63.5cm・体重38kg、メスは体高58.5cm・体重34kgが理想としていますが、骨格の大きさなどにより個体差があるため、「ボディコンディションスコア(BCS)」という評価方法などを用い、判断していくという手もあります。
アラスカンマラミュートの適性体重を維持するためには、食事と運動のバランスがポイントになります。
アラスカンマラミュートの運動量
そり引きや狩猟、漁業で活躍していたアラスカンマラミュートは、豊かな骨量と発達した筋肉が特徴的です。膨大な体力を持ち合わせているので十分に運動させる必要があります。1日2回、1回につき60分くらい散歩ができると良いでしょう。
アラスカンマラミュートの食事
ドッグフードの場合は、そのフードと水のみで栄養バランスが摂れるように作られた「総合栄養食」を選びましょう。必要になる栄養素は年齢により異なるので「子犬用」「シニア用」などライフステージに合ったものを選びます。給与量は与えるフードの種類により異なるので、パッケージに記載された給与量を参考にしましょう。
アラスカンマラミュートとかけがえのない毎日を
犬全体の平均寿命から考えると、アラスカンマラミュートの寿命は短いと感じるかもしれません。しかし、飼い主さんが犬の健康を守り、ストレスの少ない生活を送らせてあげることで、健康寿命を伸ばすことができるかもしれません。一日でも長く、愛犬との幸せな生活を送ってくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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