柴犬はとっても表情豊か!表情から愛犬の気持ちを読み取って絆を深めよう
犬はよく観察していると表情が豊かですよね。人間のような表情でわたしたちを癒したり驚かせてくれる彼らですが、キリっとした顔立ちでクールな印象を受ける柴犬は感情が分かりにくいと言われることもあります。しかし、柴犬の飼い主さんであれば「柴犬は思っていることが顔に出やすい」、「喜怒哀楽がはっきりとしてる」と思われる方も多いのではないでしょうか。本記事では柴犬の感情別に見られる表情の特徴と、表情以外に感情が表れる部分をご紹介します。愛犬との絆を深めるためにも、愛犬がどんな気持ちなのかを読み取れるようになりましょう。
目次
知っておきたい!感情別の柴犬の表情について
柴犬はベタベタしたコミュニケーションが苦手な子が多く一見ドライな印象を受けますが、実はとっても表情豊かな犬種です。ここでは柴犬の感情別に見られる表情の一例をご紹介します。
ポジティブな感情のときに見られる表情
目を細めて口を軽く開け口角はあがっており、まるで笑っているかのように見える表情は、楽しい、嬉しいなどのポジティブな感情のときに見られます。また、他の犬や飼い主さんに対して「遊ぼう!」と誘っていたり、リラックスしているときにも見られる表情です。
日本犬は神経質で警戒心が非常に強いため、見知らぬ人には慣れにくい傾向にあります。あまりフレンドリーではないことから、嬉しい・楽しいなどの感情表現も控え目なのかな?と思いきや、柴犬は意外とよく笑顔を見せてくれる犬種なのです。笑っているように見える犬として挙げられるのはサモエドやポメラニアン、フレンチブルドッグなどが多いですが、それらの犬種と並んで柴犬も挙げられることが多いです。
ネガティブな感情のときに見られる表情
歯をむき出しにして鼻にしわを寄せた表情は怒っているときに見られる表情です。飼い主さんたちの間で「ムキ顔」とも呼ばれるこの表情は、「怖いけれど可愛い」とSNSでも人気がありますが、「それ以上近づかないで!」、「触らないで!」といった威嚇の気持ちが込められています。触ろうとすると噛みつかれてしまう恐れもあるので、ムキ顔をしているときはむやみに近づいたりちょっかいを出したりしないようにしましょう。
また、ムキ顔は怒っているときはもちろん、不安や恐怖を感じているときにも見られることがあります。威嚇なのか怯えなのかを見極めて対処することが大切です。
一方で、ムキ顔をしたときに飼い主さんが笑ってくれた、声をかけてくれたなどの嬉しい経験をしたことがあると、飼い主さんに構ってほしいときや嬉しさを感じたときにもムキ顔をすることもあります。さらには喜びのあまり感情が高ぶってムキ顔になってしまったり、表情を作るのが苦手で怒っているつもりはなくてもムキ顔になってしまう子もいるようです。
警戒心の強い柴犬はムキ顔をしやすいと言われていますが、威嚇以外にもムキ顔をするケースもあるので、どういう理由でムキ顔をしているのかを読み取れるようになりましょう。
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呆然としているときに見られる表情
諦めたかのように目を閉じていたり、眉を下げ、口をへの字にして飼い主さんを見つめたり・・「チーン」という効果音が聞こえてきそうな哀愁が漂った表情は、虚無顔とも言われ、SNSでもたびたび話題になっています。
飼い主さんが遊んでくれない、お散歩だと思ったのに着いた先が動物病院だった、嫌いな洋服を着せられた、疲れすぎてもうおうちに帰りたい・・など、虚無顔になってしまう場面はさまざまですが、中にはただ単にボーっとしているだけということもあるようです。
犬の笑顔は人間とは違う意味合いを持つことも
わたしたち人間は面白いことがあれば声を出して笑ったり、挨拶するときに微笑んだりしますが、犬は人間と同じような意味合いで笑うことはないと言われています。しかし、一緒に暮らしている中で愛犬が嬉しいときや楽しいときには笑っているような表情をしていることがありますよね。これは犬が人間と暮らす中で人間の反応を見て学習し、真似しているうちに表情が豊かになっているためだという説もあります。
では、わたしたちが笑っていると認識している犬の表情は、嬉しい、楽しいといったポジティブな感情以外にどのような意味があるのでしょうか?
目を細めているとき
犬が目を細めるのは、先述したポジティブな意味のほかにも、緊張状態にあるときやストレスを感じているときにも見られます。犬は恐怖や不安を感じているときにその対象が安全だと分かるまで凝視する習性がありますが、その相手が犬の場合、じっと見つめられた犬は敵意を感じて喧嘩の発端になってしまうことも珍しくありません。そのため、初めて会った犬に対しては争いを避けるために目を細めることで「敵意はありません」と伝えていたり、自分を落ち着かせるためにこのような行動をとることがあります。
また、しつけの最中に目を細めた場合はストレスを感じているかもしれません。目を合わせない、視線を逸らす、まばたきを頻繁にするといった様子も同時に見受けられるときにはストレスを感じていて自分を落ち着かせようとしているので、一旦休憩するか、別の日に続きをするようにしてあげてください。
前歯が見えているとき
人間の場合、口角があがり前歯が見えていたら笑顔の印象を受けますが、犬の場合は怒っている、または警戒して威嚇しているときに見られます。このとき、鼻にしわを寄せていたり、唸り声をあげて警告していることが多いので分かりやすいかもしれません。
反対に頭を下げ、姿勢を低くし、耳を伏せてしっぽを水平に振っている場合には服従の意味があると言われています。
中には飼い主さんの笑顔を真似しているつもりなのに、うまくできず前歯が見えてしまっている子もいるので、表情だけではなく耳やしっぽなど他の部位も観察して愛犬の気持ちを正確に認識できるようになりたいですね。
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表情だけじゃない!犬の感情が表れる部位をご紹介!
犬は表情だけではなく、全身で感情を表現しています。ここでは表情以外にも犬の感情を読み取るポイントとなる部位をご紹介します。
耳
耳は表情とセットで感情を読み取るヒントになる部位です。ピンと立てたり、ペタッと倒したりして感情を表現しています。
たれ耳の犬は立ち耳の犬と比べると動きが分かりにくいですが、よく観察するとわずかに動いているのが分かります。愛犬がたれ耳の場合には細かい動きを見逃さないようじっくり観察してみてください。
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しっぽ
ぶんぶんと振っていたり、しゅんと垂れ下がっていたりと犬の気持ちが反映されやすいため、飼い主さんが愛犬の感情をもっとも読み取りやすい部位ですよね。ただし、しっぽが短い犬はしっぽの動きだけでは感情を読み取るのは難しいかもしれません。
また、もともとのしっぽの形や向き、さらにはしっぽを動かすのが苦手な子もいるので、しっぽだけではなく表情や耳の動きと合わせて観察するようにしましょう。
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鳴き声
部位ではありませんが、鳴き声にも犬の感情が表れます。鳴き方によって要求や威嚇、甘えたいなどさまざまで、その子によって鳴き方も異なるので、愛犬の鳴き方をよく聞いて、何を伝えようとしているのかを理解しようとすることが大切です。
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愛犬の気持ちを読み取って上手にコミュニケーションをとろう
今回は柴犬の表情をはじめ、人間と犬の笑顔の意味の違いや表情以外の感情が表れる部分についてご紹介しました。柴犬はクールな犬だと紹介されることもありますが、信頼している飼い主さんの前ではむしろさまざまな表情を見せてくれる犬種のようです。
ただし、犬の中にも笑顔を作るのが苦手で、本当は嬉しいと思っているのに、なかなか感情が表に表れなかったり、うまく表現するのが苦手な子もいます。
愛犬が笑ってくれないからといって、楽しいと思っていないと言い切れるわけではないので、日頃から愛犬のボディランゲージを読み取って適切なコミュニケーションをとっていきたいですね。
また、笑顔のように見えても、実は笑顔ではないというケースもあります。口角が後ろに引っ張られている、鼻や眉間にしわが寄っている、目を見開いている、上の歯が見えているなどの様子が見られたら、ポジティブな意味合いの笑顔ではなく、恐怖や不安、ストレスを感じている「ストレススマイル」かもしれません。
笑っているのだと勘違いして触ろうとして噛みつかれてしまう恐れもあるので、表情だけではなく、呼吸やしっぽ、身体のこわばりなども観察して判断しましょう。
ストレスを感じ続けてしまうと体調に不調をきたしたり、食欲が低下するなどの弊害も見られるようになるので、原因を突き止めて取り除いてあげてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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