そもそもミックス犬とはどのようなワンちゃんのことを指すのでしょうか。

雑種犬という言葉もありますが、雑種犬とは意味は異なるのでしょうか。

まずはミックス犬の簡単な解説からしていきます。

ミックス犬とは、一般的に純血種同士の交配で生まれた子や、意図的に交配したワンちゃんのことを指します。

ミックス犬は純血種同士の親犬から生まれてくるため、親犬の犬種などの情報が明らかになっており、生まれてくる子の見た目や性格がある程度予想できます。

また、成長後の飼育に必要な情報を把握できるので、純血種同士でない交配によって生まれてきた子よりも育てやすいという特徴があります。

では、雑種犬とは何が違うのでしょうか。

元来、純血種でないワンちゃんのことを一括りに雑種犬と呼んでいました。そのため、複数の犬種が混ざっていたり、野良犬が自然に交配して生まれたワンちゃんのことを雑種犬と言います。親犬の血統が不明であることがほとんどです。

つまり簡単に言うと、雑種犬は「両親が異なる犬種、または血統が不明な犬同士の間に生まれた犬」のことを言います。

ミックス犬と雑種犬の違いを理解した上で、早速本題に入っていきます。

日本犬である柴犬とイギリス発祥のビーグルのミックス犬を「柴ビー」と呼びますが、彼らは両犬種の可愛らしい見た目を受け継いで生まれてくることが多く、和と洋の絶妙なバランスが人気の理由とも言えます。

柴ビーは、一見するとほとんど柴犬のような見た目をしていますが、ビーグル特有の垂れた目や耳が特徴的でキュートな顔立ちをしています。

ここでは、柴ビーの見た目の詳細や大きさについて解説していきます。

まずは柴ビーの見た目から見ていきましょう。

柴ビーに限らず、ミックス犬は互いの特徴を合わせ持って生まれてくるため、きっちり半分ずつ異なる見た目をするとは限りません。ミックス犬の見た目には個体差があり、片方の犬種に特徴が寄ることも多々あります。

そのため、柴犬とビーグルを掛け合わせたとしても柴犬の要素が極端に少なかったり、逆にビーグルの面影が薄いなんてこともあります。

以下では、柴ビーの見た目が柴犬寄りの場合と、ビーグル寄りの場合をそれぞれ分けて解説していきます。柴ビーを飼いたい方は必読です。

まず最初に柴ビーでも見た目が柴犬寄りの子の特徴から見ていきましょう。

柴犬寄りの柴ビーは、体型や顔の形はほぼ柴犬で、少したるんだ口元が特徴的です。耳は柴犬の耳よりも一回り大きく、柴犬のようにピンと立った立ち耳をしています。

毛並みは短毛で、お腹の内側の一部分が濃い茶色になっています。足は白っぽいソックスのような柄をしており、尻尾はふさふさとしていますが、くるりと巻いてはいません。

次にビーグル寄りの柴ビーの見た目の特徴を解説していきます。

ビーグル寄りの柴ビーの顔つきは、何よりもビーグルのように少し垂れた目が印象深いです。そのため、可愛らしくキュートな表情をしており、柴犬ならではの凛々しい印象があまりありません。

また、柴犬寄りの柴ビーとは違って耳もビーグルのように垂れており、体型もビーグルのような少しぽてっとした柔らかい体つきをしています。

毛並みは短毛で、被毛には濃淡の斑点があり、尻尾はくるりと巻いてあることがほとんどです。

このように、同じ柴ビーでも柴犬に寄るのか、ビーグルに寄るのかによって見た目が大きく異なることが分かりました。どちらもそれぞれの魅力が際立って可愛らしいですよね。

最後に柴ビーの大きさについてご紹介していきます。

一般的な柴犬とビーグルの大きさはほとんど同じで、以下のようになります。

＜体高＞

＜体重＞

体高も体重もほとんど同じであることから、ミックス犬の柴ビーもこれらと同じような大きさになることが予想されます。

柴ビーの性格は、柴犬の神経質な部分や気難しい性格と、ビーグルの大声で吠える特性や怖がりな性格により噛むことが他の犬種よりも多い場合がありますが、基本的に2匹とも頭のいいワンちゃんで、飼い主に忠実な一面もあるため、うまくしつけることができると信頼関係の構築やスムーズなしつけが期待できます。

また、柴ビーは運動量の多い柴犬と、活発でパワフルなビーグルの性質が合わさり、元気でエネルギッシュな性格になります。

他のワンちゃんや初対面の人間に対してもガツガツ行く姿勢が見られることが多いので、うまくコミュニケーションを取って向き合ってあげましょう。

柴ビーの特徴と性格について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。柴ビーは柴犬とビーグルそれぞれの魅力を持ち合わせたワンちゃんなので、より一層可愛らしく感じますよね。では実際に、柴ビーを飼うにあたってどのような点に気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、柴ビーを飼う時の注意点を3つご紹介します。

柴ビーを飼う時の注意点として、まずはきちんとしつけを行う必要があります。

柴犬やビーグルは、飼い主に忠実で頭のいい犬種と言われていますが、頑固な性格や独立心が強い一面もあるため、うまくしつけることができないと、手に負えなくなってしまう恐れがあります。

上手にしつけるためには、飼い主がリーダーであることを理解させ、主従関係をはっきりさせましょう。そうすることで、持ち前の飼い主に対して忠実な性格がうまく働き、しつけがスムーズにいきます。

柴ビーを飼うにあたって、抜け毛のお手入れは欠かせません。

ご存じの方も多いかと思いますが、柴犬とビーグルはダブルコートと呼ばれる被毛が二重に生えている犬種です。

ダブルコートは太くてしっかりした上毛(オーバーコート)と、細くて柔らかい下毛(アンダーコート)の2層構造をしており、アンダーコートは保湿や保温の役割を果たしています。

ダブルコートのワンちゃんの特徴として、毛が抜けやすく、春と秋になると一気にアンダーコートが抜け落ちる換毛期が訪れます。そのため、日頃からこまめにブラッシングなどでお手入れをしてあげ、最低月一の頻度でお風呂に入れてあげるのが好ましいとされています。

抜けた毛をそのまま放置しておくと、毛に付着したダニやノミの温床となり、思わぬ皮膚トラブルを引き起こしてしまうリスクがあります。

愛犬の健康はもちろん、抜け毛によって我々飼い主もアレルギーが発症したりする可能性があるので、柴ビーを飼われる方は愛犬の被毛を常に清潔な状態にしておくことを意識しましょう。

最後に運動についてです。

柴犬は元来狩猟犬として活躍していたこともあり、一定の運動量を必要とする犬種です。また、ビーグルも活発でパワフルな性格をしていることから、運動や遊び好きの子がほとんどです。

柴ビーを迎える場合は、一日に最低限の運動をさせてあげられるようにしましょう。運動不足になってしまうとストレスの原因になったり、肥満や病気にかかるリスクが高まります。

そうならない為にも、散歩は一日に最低30分は行ってあげましょう。

加えて公園やドッグランなど、愛犬が開放的になれる空間でボール遊びをしてあげたり、一緒に走り回ってあげたりすると、いいリフレッシュになって精神的にも健康になります。

いかがでしたでしょうか。本記事では、柴犬とビーグルのミックス犬である柴ビーについて、特徴や性格、飼う時のポイントなどを解説しました。

柴犬やビーグルは、ミックス犬でなくても十分に可愛らしいですが、2匹が合わさることによって日本犬ならではの凛々しさと、ビーグルの甘くてキュートな要素がより際立ちます。

ミックス犬に興味が無かった方も、飼ってみたいと少しは感じたのではないでしょうか。

このように、近年ではミックス犬が流行していますが、ミックス犬はいつどこでも見つかるというわけではないので注意しましょう。

希望の組み合わせを見つけるためには、あらかじめペットショップやブリーダーさんに問い合わせるようにしてくださいね。

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