柴犬のお風呂の入れ方|どのくらいの頻度で入れたらいいの?
日本犬を代表する柴犬は、今や街を歩けば必ずと言っていいほど見かけ、その人気は日本国内にとどまらず世界中でも愛されている犬種です。このように国境を超えて愛されている柴犬ですが、お風呂にはどのくらいの頻度でどのように入れてあげたらいいのでしょうか。本記事では、柴犬の正しいお風呂の入れ方やお風呂の頻度についてそれぞれご紹介していきます。柴犬をどのようにお風呂に入れたらいいか分からない方や、これから柴犬を迎える方は是非参考にしてみてください。
柴犬はいつからお風呂に入れるべき?
柴犬を迎えたのはいいものの、いつからお風呂に入れたらいいのか分からない方も少なくはないかと思います。
柴犬は短毛種と呼ばれる短い被毛の犬種に分類されるため、毛の長さについては特段気にする必要はないですが、皮脂汚れや毛に付着した土や泥などに気を付ける必要があります。
一般的に、柴犬を子犬の時期に迎えた場合は、柴犬が生活環境に慣れ、生活リズムが整ったあたりからお風呂に入れてあげるといいと言われています。
また、2回目の混合ワクチンの接種が終わる頃の「生後3ヶ月頃」を目安としている方も多いです。
生後3ヶ月の時期は、柴犬にとって飼い主やひとりで遊ぶことを覚え始め、さまざまな感情を抱く心の成長期でもあります。
このような時期に子犬をお風呂に入れることは、ワンちゃんにとって新しい経験と刺激を受けるのに最も適した時期でもあるので、その子がどのような性格をしているのかを知ることができるいい機会でもあります。
同じ柴犬でも、喜んでお風呂に入る子もいれば、怖がったり嫌がる様子を見せる子もいるのでさまざまです。
一般的には、柴犬は他の犬種と比較しても警戒心が強く、水猟犬のような歴史を持たないためお風呂が苦手な子が多いと言われています。
そのため、万が一愛犬がお風呂を嫌がるようであれば、お風呂好きにさせるための工夫は必要です。
また、子犬にとって初めてのお風呂が、今後お風呂を好きになるかどうか左右するものでもあるため、デリケートに扱ってあげるといいでしょう。
柴犬はどのくらいの頻度でお風呂に入れるべき?
柴犬は、生後3ヶ月頃を目安としてお風呂に入れてあげるのがいいと分かりましたが、それ以降はどのくらいの頻度で入れてあげるべきなのでしょうか。
ワンちゃんの生活環境や性格によって差はありますが、一般的に、柴犬は月1回程度の頻度でお風呂に入れてあげるといいと言われています。
ご存じの方も多いかと思いますが、柴犬は毛が抜けやすい犬種のため、適度にケアをしてあげないと皮膚炎などを起こしてしまうことがあります。
そのため、日頃からブラッシングで抜け毛の処理をしてあげると同時に、定期的なお風呂で毛だけでなく皮膚まで清潔な状態にしてあげる必要があります。
可能であれば、自宅でお風呂に入れてあげるのがいいですが、時間がない方、お風呂にうまく入れられない方は、ペットサロンなどに連れて行ってあげるといいでしょう。
柴犬の正しいお風呂の入れ方
柴犬は、生後3ヶ月頃から月1回を目安としてお風呂に入れてあげるのがいいことが分かりました。では、実際に柴犬をお風呂にいれるにはどのような手順を追ったらいいのでしょうか。柴犬の正しいお風呂の入れ方を一緒に見ていきましょう。
手順①体調や皮膚のチェックを行う
柴犬の正しいお風呂の入れ方のステップ1は、皮膚や体調の確認です。
柴犬が明らかに体調が悪い場合は、暴れたり体調が悪化する恐れがあるのでお風呂に入れることをおすすめしません。
また、皮膚のチェックも欠かさず行いましょう。
柴犬の毛は密に生えており、ダブルコートという二重構造の被毛をしているため、皮膚に異常がないかどうかは被毛を掻き分けて確認する必要があります。
皮膚に傷があったり皮膚炎を患った状態でお風呂に入れてしまうと、化膿させたり炎症を悪化させてしまうリスクがあります。
そのため、お風呂に入れる前の体調と皮膚の確認は必ず行うことをおすすめします。
柴犬をお風呂に入れる前に確認すべきポイントを以下にまとめてるので、是非参考にしてみてください。
~体調チェック~
- ぐったりしていないか
- 普段より興奮状態でないか
- 熱っぽさはないか
~皮膚チェック~
- 皮膚に赤みや傷がないか
- 毛が抜け落ちているところがないか
手順②ブラッシングで余計な抜け毛を除去
二つ目の手順として、抜け毛の処理はできるだけ入念に行いましょう。
柴犬は短毛種と呼ばれる毛が短い犬種に属しているため、毛がもつれることはほぼないですが、ダブルコートという太くてしっかりした上毛と、細くて柔らかい下毛の二層からなる被毛をしているため、換毛期になるとダブルコートでない犬種を比べると毛が抜けやすいという特徴があります。
そのため、柴犬を飼うにあたって日頃の抜け毛の処理はマストで行う必要があります。
抜け毛が残ったままシャンプーをしてしまうと、汚れが十分に落ちなかったり、洗いながら抜け毛の処理も行わなければならないため、シャンプーを効率よくすることが難しくなります。
柴犬をお風呂に入れる前には、汚れをしっかり落とし時間をかけすぎないためにもブラッシングは必ず行いましょう。
あらかじめブラッシングを丁寧に行い、スムーズにお風呂に入れてあげることで、お風呂が苦手な子にとっても負担をかけにくくなります。
手順③全身をぬるま湯でよく濡らす
ブラッシングをした後は、ぬるま湯で全身をよく濡らしてあげましょう。
柴犬は毛が密に生えているため、表面しか濡れていないことがよくあります。
シャワーをかける際は、毛の根元にシャワーヘッドを当て、皮膚に水が行き届くよう濡らしましょう。
このように毛の根本から濡らしてあげることで、表面の塵や埃などをある程度洗い流すと同時に、皮脂汚れを浮かしてシャンプー剤を馴染みやすい状態にすることができます。
ここで一点注意すべきポイントは、シャワーの温度です。
我々人間にとってちょうどいい40℃ほどのお湯は、ワンちゃんにとっては熱く感じることがあり、柴犬によく見られるアトピー性皮膚炎などを患っている子の場合だと熱いお湯が刺激となり痒みが増す原因にもなることがあります。
そのため、水温には十分気を付けましょう。
手順④シャンプーで洗う
全身をよく濡らしたらシャンプーでよく洗ってあげます。
使用するシャンプーは、必ずワンちゃん専用のものを使い、決して人間のものを使わないようにしましょう。
皮膚に付着した汚れや皮脂汚れなどを綺麗に落とすためには、しっかりと泡を立てることが肝心です。
シャンプー剤を身体にかけながら泡立てるのではなく、スポンジなどで泡立てたものを活用することで、皮膚まで泡が行き届き、汚れを浮かせてくれます。
また、市販のシャンプー剤ではなく、動物病院から処方された薬用シャンプーなどを使用する場合には、皮膚の炎症を起こしている部分から洗い始め、薬用成分がしみ込むようにマッサージするつもりで優しく洗ってあげるといいでしょう。
全身をよく洗ったあとは、シャンプーが残らないようにしっかりとすすぎましょう。
特に、肉球の間や脇の下、股やお腹などはシャンプーが残りやすいので注意です。
手順⑤コンディショナーで保湿する
シャンプーが終わったら、必要に応じてコンディショナーで保湿してあげましょう。
その際、洗面器などの容器を使ってコンディショナーをお湯で薄め、全身にかけて馴染ませるといいでしょう。
コンディショナーでのケアが終わった後は、よくすすいで身体にコンディショナーが残らないようにしましょう。
コンディショナーを使用するタイミングとしては、乾燥する季節やフケが多いような時がおすすめで、必ず行わなければならないというわけではないので、愛犬の皮膚の状態で判断しましょう。
手順⑥ドライヤーでしっかりと乾かす
シャンプーとコンディショナーが終わったら、濡れた身体をしっかりと乾かしてあげましょう。
柴犬は毛が密に生えているため、表面が乾いたように見えても毛の根本や皮膚は乾いていないことがよくあります。
毛が生乾きの状態が続くと、皮膚に痒みを感じさせてしてしまったり、子犬や老犬の場合は体温が低下してしまう恐れがあります。
このようなトラブルを防ぐために、しっかりと乾かしてあげることは重要です。
しっかりと乾かすポイントとして、ドライヤーを使う前にできるだけタオルで水分を取ってあげることが挙げられます。
濡れた毛をドライヤーだけで乾かそうとすると、時間がかかってなかなか乾きません。
そのため、ドライヤー前のタオルドライはマストで行いましょう。
ドライヤーで乾かす時はワンちゃんの身体から20〜30㎝ほど離し、熱くないかを手を当てて確かめながら行うといいです。
また、ドライヤーの風が当たっている部分の毛の根元を、手やブラシなどで動かしながら乾かすと、毛の根本まで乾かしやすくなるのでおすすめです。
温風で乾かした後は、冷風で全身を冷ましてあげるのも忘れずに行いましょう。
冷風を当てることで、まだ湿気が残っている部分が冷たくなって分かりやすい上にワンちゃんが暑くなるのを防ぐことができます。
まとめ
本記事では、柴犬のお風呂の入れ方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
我々人間は毎日お風呂に入るのが当たり前ですが、柴犬は最低でも月に1回程度の頻度なので、その分しっかり汚れを取ってあげる必要があります。
また、お風呂の時間を苦痛に感じさせないためにも工夫が必要です。
柴犬を飼っている方は、正しくシャンプーできているかどうか今一度確認してみてください。
また、これから柴犬を迎える方も、是非本記事を参考にしてみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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