柴犬懐かないのはなぜ?理由と対処法をご紹介
日本犬を代表する柴犬は、今や日本国内にとどまらず世界中で親しまれている犬種の一つです。柴犬は数ある犬種の中でも人気のワンちゃんなので、最近では街中やSNSなどでも柴犬を見かけることも増えたのではないでしょうか。しかし、柴犬は誰にでもフレンドリーで人懐っこいイメージがあまりありませんよね。柴犬を飼っている方の中にも、「全然懐いてくれない…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。本記事では、柴犬が懐かない理由と、懐いてもらうために気をつけるべきポイントについてご紹介していきます。愛犬に懐いてもらえなくて悩まれている方や、これから柴犬を迎える予定の方は是非参考にしてみてください。
柴犬が懐かない理由
皆さんの中には、「柴犬はあまり人に懐かない」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。また、実際に柴犬を飼っている方の中には、愛犬に懐いてもらえず、「どうしたら懐いてもらえるのか」「懐いてもらいたいけどどうしたらいいか分からない」と悩まれている方も少なくありません。ここでは、柴犬が人間に対して懐かない理由をいくつかご紹介します。愛犬に懐いてもらえず困っている方は、これからご紹介する理由が当てはまっていないかチェックしてみましょう。
理由①コミュニケーション不足
柴犬に限らず飼い主とのコミュニケーションが十分にとれていないと、犬は懐きにくくなります。
柴犬はドライな性格をしている子が多いため、構ってほしいタイミングが分からないことがあります。そのため、柴犬が構ってほしいと感じている時に構ってあげられないことがあり、これがコミュニケーション不足を生み出してしまうのです。
コミュニケーションが不足してしまうと、飼い主と愛犬にとって最も大事な信頼関係を築くこともできなくなってしまいます。
コミュニケーション不足にならないためにも、愛犬の性格をよく理解し、一緒に過ごす時間を増やしてみましょう。
理由②信頼関係が構築できていない
信頼関係の構築も、柴犬に懐いてもらうためには必要です。
柴犬は、飼い主と信頼関係を築くことができれば、飼い主に対して尊敬の意や忠誠心を持ってくれます。
しかし、信頼関係がないと、飼い主の言うことを聞かなかったり、懐いたりすることはありません。
また、我々人間と同じように、柴犬との信頼関係はちょっとしたことがきっかけで崩れてしまうことがあります。
愛犬に対して威圧的な態度をとったり、怖がらせるような行動をしてしまうと、愛犬は飼い主に対する信頼を失います。
信頼関係を築くのは時間がかかるので、迎えた瞬間から少しずつ愛犬との距離を縮めていき、信頼関係を構築していきましょう。
理由③過剰にスキンシップをとろうとしている
柴犬は他の犬種と比べても自立心がある子が多いです。
そのため、ひとりの時間を大切にする子が多く、飼い主から過剰に愛情表現をされるのを苦手に感じてしまう子もいます。
柴犬が距離をとろうとしているのにもかかわらず無理やり近寄ったり、ひとりの時間を楽しんでいるのに撫でたりしてしまうと、こちら側としては愛情を伝えていたとしても、柴犬は「ほっといてほしいなぁ」感じてしまうのです。
このように、愛おしく感じるからといって柴犬に過剰にスキンシップをとってしまうと、柴犬にとってはリラックスすることができず、お互いに距離ができてしまいます。柴犬に懐いてもらいたい方は要注意です。
理由④飼い主の気分で接している
飼い主の気分ばかりで接してしまうと、柴犬に懐かれることはありません。
柴犬はとても独立心や自立心が強い犬種と言われています。
また、冷静な判断力を持っており、興味が無さそうな態度だったとしても、飼い主が本当に自分のことを大切に思ってくれているかを見ていることがあります。
そのため、飼い主の気分で接し方を変えてしまうと、飼い主さんに対して壁を作ってしまい、懐くタイミングを失ってしまいます。
柴犬は飼い主の態度や感情を敏感に感じとることができるため、コロコロ変わった気分で接してしまうと不信感を抱いたり信頼を無くしてしまうので気を付けましょう。
理由⑤叱り方を間違えている
叱り方でも柴犬に懐いてもらえるかどうかが変わってきます。
柴犬は他の犬種と比べても比較的賢い犬種ですが、2〜3秒前に行動した短期記憶は記憶として定着させることはほぼ不可能だと言われています。
これは柴犬に限った話ではなくどんな犬種でも当てはまると言われており、我々飼い主はこの事実を意外と知りません。
ワンちゃんは感情で物事を記憶するため、イタズラをした時や言うことを聞かなかった時は、その瞬間すぐに叱れば理解することができますが、数秒後に叱ってもワンちゃんはなぜ叱られているか理解できません。
このように、間違った方法で叱ってしまうと、柴犬にとって飼い主が「ただ怒りっぽい人」という印象を持ってしまい、懐くことはありません。
正しい叱り方をしている方は意外と少ないので、日々のしつけの中でどのような叱り方になっているのか今一度見直してみてもいいかもしれません。
理由⑥社会化ができていない
これまで柴犬が懐かない理由として飼い主との関係性であったり、柴犬そのものの性格について言及しましたが、子犬の頃の社会化不足が懐かない原因となっているケースもあります。特に柴犬は日本犬なので、他の犬種よりも社会化をしっかり行う必要があります。
社会化は成長してからでも可能ですが、子犬の時期と違って成犬になると警戒心がより強くなってくるので慎重に行わなければいけません。
子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせ、社会化をしっかりと行いましょう。
柴犬に懐いてもらうには
柴犬が飼い主に懐かない理由をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。柴犬はさまざまな理由があって懐かないということが分かりました。では、懐いてもらうために気を付けるべきポイントを見ていきましょう。
適度な距離を保つ
皆さんは「柴距離」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
柴距離とは、柴犬が飼い主に対して保つ一定の距離感のことを言います。
柴犬は独立心や警戒心が強いため、飼い主であっても近すぎる距離を嫌うことがあり、触れられたりするのを避けようとすることがあります。
しかし、このように柴犬が距離をとっているのにもかかわらず、無理に近付いたり撫でてしまうと、柴犬は自分のテリトリーに入ってこられたと思い余計に警戒心が強くなってしまいます。
また、落ち着くこともできないため飼い主に対して心を開かなくなっていってしまいます。
皆さんの愛犬も、日常の中で微妙な距離を保っていることはないでしょうか。
懐いてもらうためにはこの「柴距離」を理解し、愛犬のテリトリーに入り込みすぎないようにしましょう。
撫でた時の反応を見る
柴犬は飼い主であっても極端に撫でられることを嫌う子が多いので、愛犬が撫でられることが好きかどうか確認する必要があります。
また、撫でられることが好きな子でも、撫でられたくないタイミングがあり、撫でられたくない時は避けるような素振りを見せたり、身体に力が入っていたりします。
柴犬は他の犬種よりも自立心や独立心が強いので、撫でられるのが好きでない子や、撫でてほしくないタイミングの時には無理に撫でないようにしましょう。
しつこく撫でてしまうと、柴犬にストレスがかかるだけでなく信頼関係も崩れてしまう可能性があるので要注意です。
行動をルーティン化する
柴犬に懐いてもらうためには、一日の流れをルーティン化することをおすすめします。
一日の流れが固定することで、柴犬は安心することができ落ち着いた一日を過ごすことができます。
特に苦手な子が多い歯磨きや爪切り、耳掃除などもいつもと同じタイミングや時間帯にしてあげることで、落ち着いて行うことができるでしょう。
このような地道な積み重ねが柴犬に懐いてもらうためのコツになります。
変化は時間をかける
環境や物事の変化はなるべく時間をかけて行いましょう。
敏感な気質をしている柴犬は与えるエサや寝床などの変化を察知しやすく、すぐには受け入れない子もいます。
周りの環境がコロコロと変わってしまうとリラックスできなくなってしまい、結果飼い主にも懐かなくなってしまうので、元のエサに新しいエサを混ぜることから始めたり、寝床を変える場合は愛犬の匂いがついたものを新しい寝床に置いたりなどの工夫をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、柴犬が懐かない理由と、懐いてもらうために気をつけるべきポイントをご紹介しました。
せっかく迎えた大好きな愛犬に、懐いてもらえないと悲しい気持ちになりますよね。
柴犬の場合、もともとの性格や特性から人懐っこい性格をしている子は珍しいので、しつけや日々のコミュニケーションの中で懐いてもらいたいですね。
今柴犬を飼っている方で、愛犬に懐かれていない方はなぜ懐いてもらえていないのか理由を明確にし、懐いてもらえるようご紹介したポイントを押さえてみましょう。
また、これから柴犬を飼う方も、愛犬に懐いてもらえるようにコミュニケーションや信頼関係の構築はしっかりと行いましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!