柴犬をこれから飼う予定の方は、「柴犬って一体どれくらい寝るのだろう」？と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。ワンちゃんの睡眠時間を知っておくと、飼育やしつけに役立ちそうですよね。

個体差はありますが、一般的に、柴犬は一日に約10時間と言われています。意外と短いと思った方も少なくはないでしょう。柴犬は、元来狩猟犬として活躍しており、性格としても比較的警戒心が強い犬種です。そのため、眠りが浅いこともあって、一般的なワンちゃんの平均睡眠時間である約12時間〜15時間よりも短いことが分かります。

もちろん睡眠時間には個体差があり、その時の環境や体調によって前後することがあるので一概には言えませんが、だいたい10時間ほどと覚えていていいでしょう

上記では柴犬の睡眠時間について解説しましたがいかがでしたでしょうか。ここでは、柴犬の睡眠時間を踏まえた上で、犬種別の睡眠時間をご紹介していきます。小型犬、中型犬、大型犬と3つに分けて解説していきます。

一般的に、小型犬の睡眠時間は約10〜15時間と言われています。

小型犬は中型犬や大型犬よりも一日の活動量が少ないため、一日の睡眠時間は他と比較しても短くなる傾向があります。

例えば、体が小さく、運動量の少ないチワワの一日の平均睡眠時間は10時間程度と言われており、ワンちゃんにしては短いことが分かります。

一方で、元来狩猟犬としても活躍していたミニチュアダックスフンドはチワワよりも長く、11時間〜15時間程度とされています。

基本的に狩猟犬は、活発かつ警戒心の強い犬種であるため、一日のエネルギー消費量が多く、体力の回復のために睡眠時間を長時間必要とするのです。

後ほどご紹介しますが、ミニチュアダックスフンドのような小型の狩猟犬であっても、大型犬よりは睡眠時間が少ない傾向があります。

しかし、平均睡眠時間は、犬種による活動量の差があるため、睡眠時間にも幅があることを理解しておきましょう。

次に中型犬の睡眠時間について解説していきます。

中型犬は活動的で作業犬として活躍していた犬種も多いため、睡眠時間は小型犬より長く、大型犬より短い傾向があります。

例えば、先ほどご紹介した柴犬の平均睡眠時間は10時間ほどで、ワンちゃんの中では比較的短いと言えます。一方、作業犬ではないフレンチブルドッグなどの平均睡眠時間は13時間程度と平均的です。

また、小型犬同様に犬種による差がある上に、警戒心が強く、眠りが浅い子はすぐに起きたり、おおらかでマイペースな子は一度にたっぷり寝るなどといった性格による違いもあることがあります。

最後に大型犬についてです。

大型犬は小型犬や中型犬と比べると、活動量となる体を動かすエネルギーが多く必要です。また、消耗した体力の回復にも時間がかかるため、平均睡眠時間は成犬でも長くなる傾向があると言われています。

大型犬と言えば、ゴールデンレトリバーをまず最初に思いつく方も多いのではないでしょうか。ゴールデンレトリバーの平均睡眠時間は約18時間〜20時間と、一般的なワンちゃんの平均睡眠時間である12時間〜15時間程度よりも長いことが分かります。

これは、先ほども解説した通り、ゴールデンレトリバーは体が大きい上に活発な性格をしているため、消耗したエネルギーを回復させる時間を多く必要としているからです。

しかし、同じ大型犬でも作業犬のシベリアン・ハスキーは、平均睡眠時間が12時間ほどと、ゴールデンレトリバーよりも短いことが分かります。

作業犬は長時間の活動もこなせる体力があるため、短い睡眠時間でも体力の回復はうまくできるのですね。

柴犬が快適に寝るためには、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、柴犬が快適に寝るためのポイントをいくつかご紹介していきます。柴犬を飼っている方や、これから飼う方は特に必読です。

柴犬が快適に寝るためには、狭すぎる場所はNGです。

ワンちゃんには狭い場所にいることで安心できる習性があると言われていますが、長時間寝るとなると、方向転換や寝返りがうてないほどの狭い場所は、かえってストレスになってしまうことがあります。

また、狭すぎる場所で長時間寝ていると、関節を痛めてしまったり筋肉の成長の妨げとなる可能性があるので、寝床が狭すぎる場合はすぐに広い場所を用意してあげましょう。

直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所だと、柴犬はぐっすり寝ることができません。

まず、直射日光が当たる場所で長時間寝てしまうと、熱中症や体調不良を起こしてしまう可能性があります。いくらエアコンが効いていても、直接日光を浴びている以上、体温は上がってしまうのです。

また、湿気のある場所では湿気を吸い込んで体温調節がしにくくなってしまいます。ワンちゃんは、湿気を吸い込んで体温調節がうまくできなくなると、同じく熱中症やカビ・ダニによる悪影響が健康にもたらされるリスクがあります。

快適な環境としては、風通しのいい寝床が最も好ましいでしょう。日光が直接が当たったり、湿気の多いようであれば、遮光カーテンや除湿機を使うなど、何かしらの対処は行ってあげましょう。

快適な睡眠時間をとるためには、空調にも気を付ける必要があります。

エアコンの風が直接当たると、体温調節がうまくできなくなってしまい、冷え性になったり体調を崩してしまうことがあります。

また、エアコンの風は乾燥しているため、ワンちゃんに直接当たると皮膚が乾燥して皮膚炎になるリスクもあると言われています。

しかし、エアコンなしでは暑く感じてしまい、熱中症になる恐れもあるので、ちょうどいい室温調整をしてあげなければなりません。

エアコンを使用する場合は、風向きや風量を調整したりして直接風が当たらない場所に寝床をつくってあげましょう。エアコンを使用しなくとも、サーキュレーターや扇風機を使って室内の空気を循環させることができるのでおすすめです。

トイレと寝床は必ず分けた状態にしておきましょう。

ワンちゃんはもともと綺麗好きな動物で、特に柴犬は綺麗好きの犬種と言われています。そのため、寝床の近くで排泄することを嫌がる習性があり、トイレの近くに寝床があるとその場所で寝れなくなることがあります。

また、寝床の近くにトイレがあることで、寝床とトイレの区別がつかなくなり、粗相をしてしまうこともあります。

このようなことがないように、寝床とは別にトイレ用のサークルやケージを置いたり、仕切りをつくってトイレを設置してあげるといいでしょう。

我々人間は、冬になったら毛布を出したり、暑い時期になると布団の厚さを変えたりしますよね。それと同じように、季節に合わせて寝床を調整してあげることも、柴犬が快適に寝るためには必要です。

上記で少し言及しましたが、エアコンや暖房器具による室温調整は年中行い、室内を快適な湿度・温度に保ちましょう。

また、愛犬のベッドやマットも季節に合わせた素材のものを活用し、質の良い睡眠をとることができるようにサポートしましょう。

いかがでしたでしょうか。本記事では柴犬の睡眠時間と、柴犬が快適に眠ることができるようにするためのポイントをご紹介しました。

柴犬は警戒心が強く賢いイメージがあるため、睡眠時間も短いのではないかと想像してしまいますよね。解説した通り、一般的なワンちゃんよりも平均睡眠時間は短いため、少しでも質のいい睡眠をとらせてあげる必要があります。

今柴犬を飼っている方は、愛犬がぐっすりと寝ることができているかチェックしてみましょう。また、これから柴犬を飼う予定の方は、愛犬が質のいい睡眠をとることができるように、寝床の環境づくりや周囲の配慮などには気を遣ってあげましょう。

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