元気な成犬になるために、子犬の混合ワクチン接種の重要性について解説
子犬の時期にワクチン接種はなぜ必要なのでしょう?子犬のワクチン接種は、いつどのタイミングで、どんな種類のワクチンを、何回接種すれば良いのでしょうか?ここでは、子犬の混合ワクチン接種について、ご紹介していきます。
子犬にとってのワクチンとは?必要性について
成犬も混合ワクチンを打ちますが、子犬にとってワクチンが必要になる時期はいつなのでしょうか?そして、なぜ必要になるのでしょうか?子犬にとってのワクチンの必要性から見ていきましょう。
産まれてすぐの期間はワクチンは必要ない?
産まれてたときから6~8週齢までは、お母さんからの移行抗体がまだ体内に存在し、移行抗体の働きによって、ワクチンを接種しても思うような効果が得られないことが多いと言われています。移行抗体は徐々に量が減ってきますが、移行抗体の減り方には個体差があるため「ワクチンを打つベストタイミング」は子犬によって異なります。
このような理由から、子犬は数回ワクチンを接種する必要があるのです。
犬の「ワクチン接種証明書」は大切に保管しよう
混合ワクチンや狂犬病ワクチンを接種すると「ワクチン接種証明書」が発行されます。動物病院の専用手帳に記入される場合もありますが、どちらも「ワクチンを接種しました」という証明になります。
この「ワクチン接種証明書」は犬用施設の受付やイベント等、いろいろな場面で提示する可能性がある、とても大切な証明書ですので、失くさないようにしっかり保管しましょう!
副作用がでたときや転院したときのために
アナフィラキシーショックやアレルギーなどの副作用がでてしまった場合、どの製薬会社の何種のワクチンでそのような症状を引き起こしたのかがパッと見て分かります。かかりつけの病院の場合はカルテにも記載があるかと思いますが、早急な対処が必要な場合にはワクチン接種証明書が大きな助けになります。他の病院に転院した場合にも「この製薬会社の子のワクチンで副作用が起きた」という説明がしやすくなります。
いろいろな施設を利用するために
トリミングサロンやドッグラン、ドッグカフェなどの施設を利用するときに、ワクチン接種証明書の提示を求められる場面がとても多いです。せっかく遊びに出掛けたのに、ワクチン接種証明書がないためにサービスの利用ができないのは、もったいないですよね。
子犬のワクチン打ち忘れを防ぐためには
子犬が健康で丈夫な成犬になるために、子犬の時期に接種するワクチンは、とても大切です。「ワクチンを打つベストタイミング」が子犬によって違うとお伝えしたように、明確な時期が分からないため「子犬のコアワクチンプログラム」という平均的なデータに基づいて作られた"子犬のワクチン接種スケジュール"が世界的に推奨されています。逆に言えば、それほど子犬のワクチン接種は重要なものなのです。
子犬のコアワクチンプログラムを知っておこう
- 生後6~8週齢で、1回目の混合ワクチン接種 (※ブリーダーがワクチン接種する場合が多いと思われます。)
- 1回目の3~4週間後に、2回目の混合ワクチン接種
- 2回目の3~4週間後に、3回目の混合ワクチン接種
混合ワクチンの接種プログラムはこれで終了となります。
- 3回目の1ヶ月後に、狂犬病ワクチンを接種
- 子犬の接種プログラム終了から1年後に、混合ワクチンを接種
そのあとは成犬と同じように1~3年の間隔で接種します。
打ち忘れのないよう、しっかりプログラムを終えましょう。
日常生活のなかで、必ず視覚に入る箇所に書く!
カレンダーや手帳を見る癖のある方は、そこに記載しておけばワクチンの打ち忘れの心配はないかと思いますが、日常生活の中で嫌でも視界に入る場所に太いマジックで書いた警告文を貼ることは、とても効果的です!私の場合は、フィラリア予防薬の投薬日を忘れないために、自分への警告文を目立つように書いて、冷蔵庫に貼っています。心配な方は是非試してみてください!
子犬のワクチンプログラムと社会化の重要性
子犬のワクチンプログラムをしっかり終えることはとても重要です。それに伴い、行ける場所が多くなることによって、犬の社会化トレーニングにも発展していきます。子犬にとって社会化は、しつけや犬の性格にも繋がります。どちらもしっかり行い、素敵な成犬に育ててあげましょう!
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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