マルチーズとチワワのミックス犬「チワマル」について|性格傾向やサイズなどの基本情報をまとめました
真っ白な被毛を持つマルチーズと丸い瞳が印象的なチワワ、どちらも日本でとても人気のある犬種ですが、マルチーズとチワワのミックスであるチワマルについてご存知ですか?人気犬種同士のミックスということもあり、チワマルもとても人気があります。今回はミックス犬チワマルに焦点をあてて、性格傾向や大きさ、平均寿命などの基本情報をまとめてみました。チワマルについて気になっている方はぜひチェックしてみてください。
マルチーズとチワワについて
マルチーズとチワワのミックス犬は「チワマル」または「マルチワ」と呼ばれています。チワマルについてご紹介する前に、まずはマルチーズとチワワの基本情報についておさらいしましょう。
どちらも、小型犬の中でもさらに小さい「超小型犬」に分類され、とても小柄なことが分かります。
チワワは暖かい地域出身ということもあり、もともとスムースコートのみでシングルコートでしたが、小型化が進められるにあたってダブルコートの犬種とも交配されたことによって、ロングコートのチワワが誕生したと言われています。そのため、チワワにはシングルコート、ダブルコートどちらも存在しますが、スムース=シングルコート、ロング=ダブルコートとは断言できません。スムースでもダブルコートの子やロングでもシングルコートの子が存在するのです。
マルチーズ、チワワともに長い歴史を持ち、JKC(ジャパンケネルクラブ)の分類では9Gの愛玩犬グループに属しているため、比較的飼いやすい傾向にあります。
チワワの歴史についてはこちらをチェック!
チワマルにはどんな特徴があるの?
同じ愛玩犬グループに分類されるマルチーズとチワワですが、そのミックス犬であるチワマルにはいったいどんな特徴が見られるのでしょうか?
見た目
ミックス犬は個体差が大きいため、一概に「こんな風に成長する!」とは言えないものの、チワマルについてブリーダーサイトやペットショップにいる子犬を検索できるサイトで調べてみると、顔つきはマルチーズ寄りの子が多い印象です。
耳は立ち耳、半立ち耳、垂れ耳の子がいますが、どちらかというと垂れ耳の子が多く見られます。しかし、「子犬の時は立ち耳だったけど、成長したら垂れ耳になった」という飼い主さんの声も目にしたので、耳の形は成長するに伴って変わる可能性があることも留意しておきましょう。
サイズ
マルチーズもチワワも小さい犬種なので、チワマルも同じくらい、または少し小さめのサイズが予想されます。一般的にはチワワよりは大きく、マルチーズよりは小さい2~2.5㎏くらいの子が多いようです。
ただし、両親犬がともに1㎏台だと成犬になっても2㎏以下の子もいますし、両親やそのどちらかが大きめだと4㎏を超える子もいます。
どのくらいのサイズになるかは個体差も大きく、あくまで予想なので、ブリーダーさんやペットショップの成犬時予想体重は目安として参考にしましょう。
被毛
チワマルのコートタイプはシングルコート、ダブルコートどちらの可能性もありますが、マルチーズ寄りの被毛を受け継いだ場合、シングルコートになるため抜け毛は少なくなります。ただし、被毛が伸び続けるので定期的なカットは必要です。
比較的マルチーズの毛質を受け継ぐことが多いと言われていますが、もしもチワワの毛質を強く受け継いだ場合には抜け毛が多くなる可能性があることも頭の片隅に入れておいてください。
毛色はホワイト、クリーム、ブラック、レッド、フォーン、アプリコット、パーティカラー、ホワイトブラック、ホワイトフォーン、ホワイト&ブラウン、ホワイトゴールド、クリームホワイト、ブラックタン、ブラッククリームホワイト、ブラックタンホワイト、ブラックタンクリーム、レッドホワイトなど多岐にわたります。
マルチーズはピュアホワイトの毛色を持った子がほとんどですが、チワワはマール以外の全ての色が認められているため、チワマルの毛色の種類もさまざまです。
耳の形同様、毛色も成長するにあたって変化することがあります。そんなところもミックス犬を育てる楽しみの1つですね。
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性格
マルチーズもチワワも甘えん坊な性格をしているため、チワマルも飼い主さんに対して愛情深い性格である可能性は比較的高いと言えるでしょう。しかし、飼い主さんのことは大好きな一方で、他の人には懐かないケースもあるため、排他的にならないよう注意する必要があります。
また、マルチーズの気が強い面やチワワの臆病で警戒心の強い面を強く受け継いでしまうと、吠えやすくなってしまうため、子犬の頃からしっかりと社会化をしておくことが大切です。
チワマルをしつける際には大きな声で叱るのではなく、褒めて伸ばすのがポイントになります。とはいえダメなことはダメと教えなければいけないので、メリハリをつけたしつけを意識しましょう。
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寿命
マルチーズの平均寿命は約12~15年、チワワの平均寿命は約13~16年(※)と言われており、どちらも小型犬としては平均的です。そのため、基本的にはチワマルも同じくらいの寿命であると考えられます。
ただし寿命は遺伝や飼育環境、個体差などいろいろな要因も関わってくるため、一概にすべての子がこの年数であるとは言い切れません。
※参考までに、アニコムの「家庭どうぶつ白書2023」を見るとマルチーズは13.6歳、チワワは13.9歳、混血犬(体重10㎏未満)は14.8歳となっています。
価格
ブリーダーサイトやペットショップのサイトで調べてみると、チワマルの価格は約10~71万ほどと、大きな幅が見られました。2024/3/15時点での価格の分布としては、20~40万円台の値段がつけられている子が多いです。生後3ヶ月を過ぎると価格が下がっていくため、比較的手の届きやすい価格の子は生後4~5ヶ月経っていました。
犬には定価がないため、月齢だけでなく、性別や血統、顔立ちといった要因や、さらには迎える場所(ブリーダーから、ペットショップから)や店舗によっても大きく変動します。
高いから良いとは言い切れませんが、あまりにも破格の値段が付けられている場合には、月齢だけでなく健康状態が良くない可能性もあるので、注意してください。
犬の価格に影響する要因はこちらの記事で解説しています
チワマルと暮らすうえでの注意点
身体が小さく可愛らしいチワマルですが、一緒に暮らすにあたっては注意が必要な面もあります。どんなことに気をつけなければいけないのか1つずつ見ていきましょう。
運動は必要!
チワワもマルチーズも必要な運動量は多くありませんが、ストレス解消、筋力維持、気分転換などのさまざまな理由から、どちらも毎日のお散歩は欠かせません。これは全ての犬に言えることです。そのため、身体が小さいとはいえチワマルも毎日のお散歩は必要になります。
運動不足になるとストレスから、吠える・噛むなどの問題行動を引き起こすほか、代謝が悪くなって身体に老廃物が溜まりやすくなることで涙やけの一因となることもあります。チワマルに激しい運動は必要ありませんが、適度なお散歩は欠かさないようにしましょう。
どちらも骨が細い犬種のため、室内でも骨折や膝蓋骨脱臼などの怪我には気をつけるようにしてください。
社会化をしっかり
マルチーズもチワワも警戒心が強く臆病な面があります。社会化期にさまざまな経験をしていないと、物音や見知らぬ人・犬などに敏感に反応してすぐに吠える犬に育ってしまいます。そのため、子犬のうちからたくさんの人や犬と関わりを持ち、さまざまな音に慣れる訓練をしておくことが非常に大切です。
1度吠え癖がついてしまうとしつけ直すのは根気がいるので、人間社会で快適に暮らすための素地をしっかり養っておきましょう。
分離不安に注意
マルチーズとチワワは飼い主さんのことが大好きな性格をしている子が多く、四六時中一緒にいるような過ごし方をしてしまうと、チワマルも分離不安症を引き起こす恐れがあります。分離不安症とは、飼い主さんと離れることに強いストレスを感じる精神疾患で、少し離れるだけでパニックを起こして吠えたり、物を破壊したり、手足を舐め続けたりしっぽを噛んでしまう自傷行為などが見られます。
そうなってしまうとお留守番が難しくなるので、日頃から1匹で過ごす時間を作るようにしましょう。愛犬が甘えてくれるのはとても可愛らしく、飼い主さんとしては嬉しい状態ではありますが、愛犬のためにも飼い主さんのためにも、同じ部屋にいても構わないようにすることも大切です。
詳しくはこちらの記事をチェック!
チワマルは注目のミックス犬!
マルプー(マルチーズ×トイプードル)やチワプー(チワワ×トイプードル)、チワックス(チワワ×ミニチュアダックス)などのミックス犬と比べると頭数は少ないですが、マルチーズとチワワの可愛い部分を受け継いだチワマルもとても魅力的なミックス犬なので、今後さらに頭数が増えていくことが予想されます。そのため、ペットショップで見かけることも多くなるかもしれません。
愛らしい見た目からついつい甘やかしてしまいそうになりますが、いつも要求に応えてしまうとわがままになってしまうので、注意しましょう。また、神経質で臆病な面も持ち合わせているので、子犬期の社会化はとても重要になります。チワマルをお迎えしたら、さまざまな経験をさせてあげてください。特性を理解して関わることができれば、飼い主さんのことが大好きな性格傾向にあるチワマルとの暮らしはきっと楽しいものになりますよ。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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