マルチーズってどんな性格?愛され続ける犬種の魅力を深堀りしてみました
愛玩犬として長い歴史を持つマルチーズ。小柄な身体と優しそうな雰囲気から、穏やかで大人しそうなイメージがありますよね。実際に犬を迎えるにあたっては、事前に犬種の特徴をよく把握しておくことが大切になります。今回はマルチーズと一緒に暮らしたいと思っている方に向けて、マルチーズの性格とその魅力ついてご紹介したいと思います。
はじめに|マルチーズの基本情報について
マルチーズの性格をご紹介する前に、まずは犬種の基本情報を見ていきましょう。
原産国 | イタリア |
---|---|
サイズ | 超小型犬 |
体重 | 約2~3㎏ |
体高 | 約20~25㎝ |
被毛 | シングルコート |
平均寿命 | 12~15歳 |
マルチーズの原産国はイタリアとなっていることが多いですが、日本で犬籍登録や血統書の発行などを行っているJKC(ジャパンケネルクラブ)では中央地中海沿岸地域となっており、その起源にはいくつかの説があります。いずれにせよ温暖な地域出身のため寒さには弱いです。
マルチーズは改良が重ねられて小型化していった犬種とは異なり、もともと小さい身体をしていました。体重や体高は個体差があるため平均よりも小さいこともあれば大きくなることもありますが、上記の理由からマルチーズは比較的個体差が少ないようです。
歴史のある犬種で、紀元前からペットとして人間と生活してきたと言われており、「世界最古の愛玩犬」と言われることもあります。
被毛は純白で抜け毛は少ないですがカットしなければ伸び続けるため、フルコートにしない場合は定期的にトリミングサロンでカットしてもらう必要があるでしょう。
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マルチーズってどんな性格なの?
愛玩犬として古くから親しまれてきたマルチーズは「家庭犬としての素質が十分備わっている」と言えそうですが、実際どんな性格をしているのでしょうか?詳しくご紹介します。
とっても甘えん坊
愛情深く、飼い主さんとコミュニケーションやスキンシップをとることが大好きです。飼い主さんのあとをついて歩く様子は愛らしさ満点で、このとても甘え上手な性格はマルチーズの大きな魅力の1つと言えるでしょう。穏やかなので小さい子どもや高齢の方がいる家庭でも飼いやすい犬種です。従順で物覚えもよいためしつけやすく、叱るよりも褒めて伸ばすよう意識することでどんどん吸収していってくれます。
活発で運動が好き
身体は小さいものの活発なので運動することを好みます。「小型犬は散歩する必要ない」と言われることもありますが、どんなに小さくても気分転換やストレス解消のためにお散歩は欠かせません。マルチーズに必要な運動量自体は多くありませんが、1日2~3回、15~20分ほど身体を動かす機会を設けてあげるようにしましょう。雨の日やお散歩に行けないという場合には、室内で一緒に遊んであげると喜びます。
気が強い一面も
基本的には人懐っこくフレンドリーではありますが、他の小型犬同様警戒心が強く、見知らぬ人は苦手です。自分より大きい相手に対して立ち向かっていく気の強さも持ち合わせています。
マルチーズを飼うならここに注意
家庭犬らしく初心者でも飼いやすいと言われている犬種ですが、マルチーズと暮らすにあたっては注意が必要なこともあります。どんなことに注意が必要なのか1つずつ見ていきましょう。
分離不安
甘えん坊な性格をしているマルチーズは飼い主さんと一緒にいることを好みますが、1日中そばを離れないような過ごし方をしていると「分離不安症」という精神的な疾患を引き起こしてしまうかもしれません。
分離不安症になると、飼い主さんと離れることに強いストレスを感じて物を破壊したり、1匹で過ごすことに対する不安や恐怖から自分の手足やしっぽを噛んで傷つけてしまう様子が見られ、粗相をしたり下痢や食欲不振など体調不良になることもあり、お留守番ができなくなってしまう可能性があります。
また、自宅にいる場合でも、飼い主さんがちょっとトイレに行こうとするだけでもついてきたり、愛犬の視界に入らない場所に移動するとパニックを起こして吠える様子が見られることがあります。
分離不安症は生活環境や加齢が原因となることもありますが、甘やかしすぎることが引き金となるケースもあるので、甘えん坊の犬は特に関わり方に注意しなければいけません。可愛さのあまり甘やかしてしまうと飼い主さんは自分の言うことを何でも聞いてくれると認識してわがままになることもあります。日頃から甘やかしすぎないこと、同じ空間にいてもお互い離れて過ごす時間を作ることが大切です。
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噛み癖
犬は本能的に噛みたいという欲求を持ち合わせているので、しっかりしつけなければ噛み犬になります。特に子犬期は歯の生えはじめや生え変わりのむず痒さから手や身の回りのものを噛むことも多いですが、噛まれても痛くないからといってそのままにしていると噛み癖となり、成犬になっても手や家具などあらゆるものを噛んでしまうので注意が必要です。噛んではいけないものを噛んだ時にはしっかり「ダメ」と伝えること、代わりに噛んでもいいおもちゃを用意してあげることが大切になります。
犬が噛む理由は防衛本能や要求、好奇心などさまざまで、原因に合わせて対処することが基本です。甘えん坊な性格をしているマルチーズの場合、飼い主さんに甘えたい時や、飼い主さんとのスキンシップが不足していることがストレスとなって噛み癖に発展してしまうことがあるので、「最近構ってあげられていないな」と心当たりがある場合には一緒に遊んだりコミュニケーションをとる時間を作ってあげてください。
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吠え癖
犬は寂しさや要求、興奮、警戒、病気などいろいろな場面で自分の気持ちを伝えるために吠えます。甘えん坊なマルチーズの場合、飼い主さんに構ってほしいときや寂しさから吠えることが多いです。吠えているからと言って構ってしまうと「吠えれば飼い主さんは遊んでくれる!」と学習するので要求吠えに対しては無視するようにしましょう。
また、警戒心の強さから来客やお散歩中にすれ違う犬や人に吠えたり、インターホンや夕方のチャイムなどの大きな音に反応して吠えることもあります。子犬期に十分な社会化をすることで新しい刺激に対して恐怖を感じにくくなるので、社会化期にはたくさんの犬や人と触れ合ったり、車や電車などの音を聞かせてあげてください。
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マルチーズの性格を理解して上手に関わろう
マルチーズはよき家庭犬としての素質を兼ね備えており、初心者でも比較的飼いやすいことから日本でも人気のある犬種です。しかし、可愛さのあまり甘やかしてしまうとわがままになったり、寂しさから無駄吠えや噛み癖がついて手に負えなくなる可能性も少なからずあることも事実です。
基本的には穏やかで飼い主さんに従順な犬種なので、しっかりしつけることができればとても良いパートナーになってくれるでしょう。
マルチーズの性格を理解し、本来の良さを引き出してあげてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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