北海道犬の子犬が成犬になるまでのスピードって?生まれる過程や育て方などを解説
日本犬らしい精悍さと素朴さを併せ持ち、飼い主さんに忠実で愛情深い北海道犬は根強い人気がある犬種ですが、頭数が少ないため、なかなか北海道犬の子犬を見かけることありません。北海道犬の生まれた時の様子や育ち方などは他の日本犬たちとは違うのでしょうか?今回は北海道犬の子犬時代に迫ります。
北海道犬の子犬が生まれる過程
北海道犬の子犬が生まれるまではどのような経緯があるのでしょうか?妊娠期間から見ていきましょう。
妊娠期間はどのくらい?
犬の妊娠期間は約63日間(9週間)が基本とされていて、それは北海道犬であっても変わりません。出産日は多少前後しますので、おおむね1週間ほどの幅があります。
また妊娠初期には食欲がなくなるなどのつわりがあり、1ヶ月ほどもすればだんだんお腹が大きくなってきます。激しい運動は禁物ですが、散歩や運動は普段と同じ通りにさせた方が良いですね。
生まれる頭数
一度の妊娠で生まれる頭数は、他の日本犬と同じく2〜4頭くらいです。出産前にレントゲン検査やエコー検査などで子犬の数を見極められますし、子犬の状態もある程度把握できます。また検査によって安産か難産かの判別もできますから、その時点で難産が予想された場合は帝王切開の準備に入ります。
難産や異常出産だった場合は?
子犬は一定間隔を置いて生まれてきますが、次の子犬がなかなか生まれてこなかったり、陣痛が異常に長引く場合は胎児が大きすぎて産道につかえていることがあります。また出血が見られる場合も急を要しますので、帝王切開に切り替えた場合がよいかも知れません。
北海道犬の子犬の成長スピードはどれくらい?
次に子犬が生まれてからの成長について見ていきましょう。体の大きさや特徴に変化が現れてきます。
体重の変化
生まれたばかりの子犬の体重は約200~300g程度。そこからすくすくと成長していきます。生後3ヶ月程度で5~7kgほどになり、生後半年には15kg程度になります。成犬の体重が18~20kgほどになりますから、生後10ヶ月あたりでおおむね成長は止まります。また体つきも逞しくがっしりとしていきます。
身体的特徴の変化
大きくなり、体つきも逞しくなっていくに従って、被毛にも特徴が現れ始めます。日本犬独特の豊かなダブルコートが体を覆い始め、オーバーコートの毛質も徐々に硬くなっていきます。またタテガミのような蓑毛も背中を覆い、日本犬らしい風貌へと変化していきます。
北海道犬の子犬を育てるときのポイント
もし家に北海道犬の子犬をお迎えした場合、どのように育てれば良いのでしょうか?また散歩やしつけなど、しなければならないことが山ほどありますので、ひとつずつ詳しく解説していきます。
ごはんの与え方
まず子犬用フードの匂いを嗅がせてみて興味を示すようなら、ぬるま湯でふやかして少量だけ与えてみましょう。慣れてきたら1日に何回かに分けて与えるようにします。胃腸の働きがまだ十分ではないため、少量ずつ食べさせるようにして下さい。
やがて乳歯が生えてくるタイミングを見計らいながら、お湯の量を減らしていき、8週齢頃を目安にカリカリに切り替わるよう調節するのが望ましいでしょう。フードの給与量は袋の記載に従って与えるようにしてください。また新鮮な水もすぐ飲めるところに置いておくことが大切です。
はじめての〇〇
家に迎え入れてから、子犬は何もかもが初めて経験することばかり。飼い主さんたち家族も、そんな子犬をバックアップしてあげて下さいね。
●しつけを始めるタイミング
家に迎え入れたその日から、さっそくトライしてみましょう。まずはトイレトレーニングから。 徐々に環境に慣れてきたら、散歩デビュー前の予行演習として部屋の中でリーダーウォークを始めます。リードを付けて飼い主さんが先導してあげて下さい。
●散歩を始めるタイミング
まずは混合ワクチンの接種のタイミングを獣医師と相談の上決めましょう。あらかじめスケジュールを決めておくと、いつ散歩に出かけられるかの目安になります。
確実にワクチンの効果を確定させるための3回目の接種が終わったら、お散歩デビューもOKです。ただし最初から歩かせない方が良いでしょう。外の環境に慣れさせるために、抱っこしたまま外の匂いや風を感じさせることが大切です。怖がって怯えるようなことがなくなれば歩かせても大丈夫です。
●シャンプーを始めるタイミング
シャンプーを始める場合もワクチンプログラムに準じた方が良いでしょう。もし体が汚れたりした場合は、固く絞ったタオルなどで拭き取ってあげましょう。
気を付けたい病気
子犬の頃に特に気を付けたいのは膝蓋脱臼です。骨格や関節がまだしっかりしていない時期に、ソファなどから飛び降りてしまうと脱臼してしまう恐れがあります。 関節の異常は成長にも大きな影響を及ぼしますから、くれぐれも高いところから飛び降りたりしないよう見守ってあげてください。
子犬の時からしっかりしつけて北海道犬と信頼関係を築こう
体の大きさもさることながら、子犬と成犬との大きな違いは性質や性格がまだ定まっていないというところにもあります。きちんと指示が聞けて、従順になれるかどうかは子犬の頃のしつけやトレーニング次第です。ぜひより良い信頼関係を構築したいものですよね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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