犬がトイレを失敗してしまうのはなぜ?原因と対策を解説します
犬のトイレの失敗は飼い主にとって大きな悩みの一つ。室内飼育が当たり前になり、室内での留守番を避けることができなくなった今、愛犬がトイレに失敗してしまうことは飼い主にとって大きなストレスとなります。そこで今回は、トイレを失敗してしまう原因と、対策についてご紹介します。
目次
犬がトイレを失敗してしまうのには必ず原因がある
トイレを失敗するのは、子犬に限ったことではありません。トイレのしつけができているのに失敗することもあります。トイレの失敗は、飼い主にとっても犬にとっても気持ちの良いものではありません。なぜ犬はトイレを失敗するのでしょうか?まずは、犬がトイレを失敗する原因を探ることが大切です。
犬がトイレを失敗する理由|子犬の場合
犬がトイレに失敗するには、単にトイレを覚えていないだけではなく、複雑な心理が絡んでいる場合、病気である可能性もあります。トイレの失敗には、子犬からシニアまでさまざまな失敗のかたちがあります。犬がトイレを失敗する原因と対策について、子犬・成犬に分けてご紹介します。
子犬にはトイレの概念がない
迎えたばかりの子犬には、トイレという概念がありません。基本的にどこでも排泄してしまいます。そのため、子犬期に、排泄はトイレという決められた場所ですることを覚えさせるしつけをしておく必要があるのです。ただし、初めのうちは、なかなか覚えられないもの。焦らず根気よくトイレのしつけをしていきましょう。
子犬が失敗する原因はもしかすると飼い主かも
子犬がトイレを失敗する原因で、最も大きな理由が、飼い主が指示の出し方を間違っている、または失敗した時に大きな声で怒ってしまうこと。正しい指示を出して、ここで排泄をするというメッセージが届けば犬は理解します。また、トイレの失敗=怒られるという学習をしてしまうと、トイレに関してトラウマができてしまう可能性もあります。トイレの失敗は、犬が悪いのではなく、飼い主に大きな責任がある可能性もあるのです。
子犬期のトイレの失敗を防ぐには根気が大切
子犬のトイレトレーニングで大切なのは、“失敗グセ”をつけないことです。失敗が繰り返されるとそのことに慣れてしまい、気にしなくなります。それでは失敗を許可しているようなもので、また失敗のたびに繰り返し激しく怒ると、排泄自体がストレスとなってしまったり、飼い主にかまってもらえるという誤ったメッセージにもなります。成功体験を重ね、怒らずに褒めること、これがトイレのしつけの大切なポイントです。
犬がトイレを失敗する理由|成犬の場合
トイレのしつけがしっかりできていても、犬はトイレを失敗する時があります。外出から帰ってきたら、ソファにおしっこが!そんな経験はありませんか?トイレが分かっていても失敗する理由には、その犬からのメッセージが込められている時もあります。
膀胱炎などの病気の可能性
成犬になってトイレに関しては完璧だと思っていた犬が、急にトイレを失敗するようになった場合は、病気を発症している可能性があります。特に、膀胱炎はおしっこの回数が想像以上に多くなります。何度もトイレの失敗を繰り返すようであれば、病院へ連れて行くことがおすすめです。
環境の変化
犬は、環境の変化が苦手です。引っ越しや部屋の模様替えなどで、いつもと違うトイレ環境になった場合、トイレの場所がわからずに失敗してしまうことがあります。このような場合は、トイレの場所を今一度検討しなおす必要があります。
シニアになった犬が失敗するときは
犬も長寿の時代となった最近では、犬も徘徊や痴呆となることが増えてきています。また、加齢により足腰が弱くなり上手に立ち上がれなくなったり、歩くスピードが遅くなったりしている場合もトイレを失敗する可能性があります。この場合は、トイレシートを広めに敷いておく、おむつをつけるなどの対策が効果的です。
意図的にトイレを失敗することもある
トイレの問題が全くない犬が、決められた場所以外で排泄をする場合は、意識的にやっている可能性があります。この場合は、犬の心理的な問題が複雑に絡み合ってくるため注意が必要です。
他の動物が同居することになった
今まで一人っ子で育っていた犬が多頭飼いになったことで、トイレを失敗するケースもあります。トイレの失敗というよりは、家の中でマーキングをするという方が正しく、これは自分のテリトリーを守るために犬の本能から来る行動です。新しく来た犬を受け入れるようになればマーキングが治る可能性が高いため、多頭飼いをする場合は長い目で先住犬を見守ることが大切です。
飼い主へのあてつけ
犬は「怖かった」「寂しかった」などの理由でトイレを失敗することがあります。特に、留守番が長時間に渡った場合や留守番中に雷が急になった時など、飼い主へのあてつけとしてわざとトイレを失敗することがあるのです。この場合、トイレの失敗というより、わざとトイレではない場所で排泄し、飼い主にメッセージを送っていることも考えられます。また、飼い主と離れていることが不安でたまらない分離不安症となっているのかもしれません。このような場合は、留守番時間を短くする、留守番中はケージに入れるなどの対策を取ってみましょう。
犬がトイレを失敗するのにはそれぞれ理由がある!
愛犬がトイレに失敗することは、飼い主にとってストレスはかかりますが、その原因を深く考えることは、愛犬の心理状態や体調を知るとてもいい機会とも言えます。子犬の場合は、トイレトレーニングを根気強く続けることが大切ですが、成犬やシニアの場合は、トイレの失敗にはそれなりの理由があります。どんな場合でも、失敗したからといって大きな声で怒るのではなく、その時々の状況を判断して、適切な対応をしてあげることがトイレを失敗させないポイントだと言えます。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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