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犬はいちごを食べても平気?摂取による懸念点と与える際の注意点について

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甘酸っぱくて美味しいいちご。品種によって旬の時期は多少異なりますが、スーパーなどでは冬から特によく出回るようになり、年明けから春頃にかけてはいちご狩りを楽しむ人も多いですよね。ビタミンCが非常に豊富で、「約10粒で1日に必要なビタミンが補える」とも言われています。そんないちごを愛犬にも食べさせてあげたいけど、与えてもいいのかな・・と迷った経験はありませんか?そこで今回は、いちごを犬に与えてもいいのか、いちごを与えることによる懸念点や食べさせる際の注意点についてもあわせて解説していきます。

犬はいちごを食べても平気?摂取による懸念点と与える際の注意点について

目次

  1. 犬にいちごを与えても大丈夫?
  2. いちごを犬に食べさせることには懸念点も
  3. 犬にいちごをあげるときに注意すべきこと
  4. 犬にいちごを与えるときは少量に留めよう

犬にいちごを与えても大丈夫?

犬 苺

いちごは少量であれば犬に与えても問題のない食べ物です。いちごにはビタミンCポリフェノールが含まれており、犬の健康維持に役立つ可能性があります。また水分量も豊富なので、水を飲まない子の水分補給としても活用できるでしょう。(ただし、糖分も含まれているので与えすぎには注意が必要です。)

一方で、犬は体内でビタミンCを合成できるため、敢えていちごからビタミンCを摂ろうとする必要はありません。とはいえ、犬は他の動物と比べると合成する能力が弱いと言われており、激しい運動やストレス、病気、加齢などに伴いビタミンCの産出機能が低下し、不足しがちになることもあるので、補助的に与える必要が出てくるケースもあります。

また、ビタミンCの合成は肝臓で行われますが、肝臓に疾患のある子の場合は合成能力が低下していることも多いため、食べ物やサプリメントなどでビタミンCを意識的に補うことが推奨されます。

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いちごを犬に食べさせることには懸念点も

苺

犬にいちごを与えること自体に大きな問題はありませんが、懸念点についても知っておくことが大切です。いちごを犬に食べさせるにあたってはどのような懸念があるのでしょうか?

アレルギーの可能性

いちごに限らず、どんな食べ物であってもアレルギー反応が起こる可能性はあります。犬がいちごに対してアレルギー反応を起こすことは稀だと言われていますが、それでも個体差があり、アレルギーが出ないと断言することはできないので、注意が必要です。

食物アレルギーの主な症状には、痒みのほか、下痢や嘔吐などの消化器症状も見られます。いちごを食べさせた後にこれらの症状が見られた場合には、いちごに対してアレルギー反応を起こしているかもしれないので、かかりつけ医に相談してください。

中毒のリスクは低いものの注意が必要

いちごには天然のキシリトールが含まれています。犬はキシリトールを多量に摂取するとインスリンの分泌が促進され急速に低血糖に陥り、最悪の場合には死に至るケースもあるため、キシリトールが含有されているもの(ラムネ菓子、ガム、歯磨き粉など)は食べてはいけません。

ただし、いちごに含まれるキシリトールの量はごくわずかであり、中毒を起こすとされるほどの量を食べてしまうことは現実的ではないことや、果実や植物に含まれる天然キシリトールで犬が中毒を起こした例はないことから、いちごを食べたことによりキシリトール中毒を起こす確率は低いと言われています。

ペット栄養学会の「犬のキシリトール中毒」という啓発記事を参照すると、

「ASPCA APCCの犬のキシリトール摂取報告に基づくと、100㎎/kg上の摂取で中毒症状を引き起こす可能性があり、100mg/kgより少量の摂取では軽度の低血糖の臨床症状のみしか起こらない。(後略)」

と言及されていることや、まとめの項で

「キシリトールは多くの食品、果実などに含まれているが、キシリトールガムなどを誤って摂取した場合に犬の低血糖症を引き起こす。」

とされていることから、いちごに含まれる微量な天然キシリトールで犬がキシリトール中毒を起こすことは考えにくいですが、心配な方は食べさせないのが無難です。

【参考】「禁忌食(その3)ー犬のキシリトール中毒」ペット栄養学会

犬にいちごをあげるときに注意すべきこと

苺

犬にいちごを食べさせる場合、アレルギーやキシリトール中毒(低血糖症)などの懸念があることが分かりました。いちごは犬が必ずしも食べなければいけないものではありませんが、家族の誕生日やクリスマスなどのイベントでケーキを食べるときに、いちごだけでも一緒に食べたいと思う飼い主さんも少なくないですよね。ここでは犬にいちごを与える際に注意すべきポイントをご紹介します。

大きさに気を付けよう

犬にいちごをあげる際には、喉に詰まらせないよう、食べやすい大きさにカットしてあげましょう。特にチワワやトイプードル、ポメラニアンなどの超小型犬は喉が細いため、丸ごとあげてしまうと窒息のリスクが高まります。小粒のいちごであってもカットしてあげるのがベターです。

ヘタの部分も消化に悪いので、与える前に取ってあげてください。ただし、いちごに含まれるビタミンCは水溶性ビタミンのため、ヘタを取ってから水洗いしたり長時間水に浸しておくと栄養素が流れてしまいます。洗う際にはヘタがついている状態で洗うのがおすすめです。

あげすぎないようにしよう

いちごはみずみずしい口当たりですが、食物繊維も豊富です。犬は食物繊維を摂りすぎると消化不良を起こして下痢をしてしまうことがあります。特に子犬やシニア期に入った犬は消化器官が未発達であったり、衰え始めているので下痢を引き起こす可能性が高くなります。そのため子犬や老犬には基本的には与えないのが無難です。成犬であってもいちごは水分量や食物繊維が多いことから下痢を引き起こしてしまう可能性があります。食べさせる場合にはおすそ分け程度に留めるようにしましょう。

加工品はNG

いちごのジャムやゼリー、ヨーグルト、ジュース、アイスクリームなどの加工品は犬に与えないでください。人間用の食べ物には添加物や糖分が多く含まれていることが多いので肥満や健康を損ねる原因となるほか、嗜好性が高いのでドッグフードを食べなくなることもあります。

持病やアレルギーを持っている場合は避ける

いちごは果物の中では糖質が低めではありますが、心臓病や糖尿病の子で糖質を控えなければいけない子には食べさせないようにしましょう。また、カリウムも豊富なので腎臓病の子も避けるべきです。

また、いちごはバラ科の果物ですが、りんごやさくらんぼ、桃などの他のバラ科の果物にアレルギーがある場合には、いちごでもアレルギー症状が出る可能性があるので、食べさせるのは控えることをおすすめします。

犬にいちごを与えるときは少量に留めよう

犬

いちごは犬が食べても大きな問題はない果物ですが、絶対に与えなければいけないものではないので、積極的に食べさせる必要はありません。基本的に総合栄養食と記載のあるドッグフードを与えていれば犬に必要な栄養は満たせると言われています。

どうしても与えたいという場合には、大きさや量には十分注意するようにしてください。いちごを与えたあとに愛犬の様子がおかしいと思ったらすぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。

最近は愛犬と一緒に行けるいちご狩りもありますが、アレルギーなどがなくても下痢を引き起こしたり、キシリトール中毒のリスクも考えられるので、食べさせすぎないように注意してくださいね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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