柴犬の子犬の上手な育て方!魅力をアップさせるためのしつけ方と基本情報を紹介
成犬のキリッとした凛々しさとは対照的に、フワモコな体やお顔の愛らしさが魅力的な柴犬の子犬。真っ黒のつぶらな瞳で見つめられたら、思わず抱きしめたくなってしまいます。
そんな柴犬の子犬にはキュートさに加えて他にも魅力があるのです。今回は、柴犬の子犬をお迎えしたいと考えている方に向けて、成長スピードや、適正な体重、体格についてご紹介します。
柴犬の子犬の性格は?
天然記念物にも指定されている、日本オリジナルの犬種が柴犬です。
日本人がイメージする忠犬という言葉がぴったりの柴犬は、狩猟犬や番犬として古来から日本人と共に暮らしてきました。
柴犬は忠誠心が強く、自信家で独立心旺盛な性質から、有能な狩猟犬として活躍していたことでも知られています。また、頑固な一面や警戒心の強さから、柴犬はしつけが難しい犬種とも言われています。
賢いことも柴犬の特徴
頑固ながら、とても賢い柴犬は、接し方によって性格が大きく変わります。
番犬として暮らす場合、警戒心やテリトリー意識が強まり、飼い主以外の人を寄せ付けない性格に育ってしまうこともあります。一方、子犬の頃から社会性を持たせ、人間と暮らしていくためのルールやマナーを教える事で、明るく穏やかな性格の柴犬に育てることができます。
可愛いだけじゃない!柴犬の子犬の魅力
柴犬は、子犬期からのしっかりとしたしつけが鍵とよく言われます。ぬいぐるみのような可愛さが魅力的な柴犬の子犬は、ついつい甘やかしがち。
しかし、柴犬は、子犬の頃から頑固な一面や警戒心の強さを見せます。人間に友好的な代表犬種とも言えるレトリバーなどと比べ、苦労することも多い柴犬のしつけですが、そこには柴犬だからこその魅力もあるのです。
人間に依存しないところも魅力
外国産の犬種に比べ柴犬は、クールでドライな面があります。子犬の頃でも、抱っこされることが苦手であったり、一人遊びを好むなど、柴犬特有の行動が目立ちます。
人間にかまわれることを好む犬種とは違い、適度な距離感を保つことを好む柴犬は、子犬の時期から手間がかからないことも魅力と言えます。
柴犬は子犬育ても魅力の一つ
柴犬は、生後3〜4か月の子犬期から、柴犬らしさを見せるようになります。柴犬らしさとは、忠誠心、警戒心、独立心と言った猟犬としての性質です。
柴犬の場合、子犬の時期に、このような性質が形成され始めます。この頃に、可愛いからといって甘やかすのではなく、リーダーが誰なのかをしっかり教えることがとても重要です。
とても賢い柴犬は、褒められることや叱られることを子犬の頃から理解しています。この時期に教えたことは、後々成犬となった時の性格形成に大きく影響してきます。
柴犬がどのような性格の子に育つかは、この子犬期のしつけにかかっていると言っても過言ではありません。このことは、飼い主にとって大きなプレッシャーであると同時に、柴犬と暮らす上での大きな魅力でもあると言えます。
子犬の頃の体重や体格
日本犬の中で唯一、小型犬に分類される柴犬ですが、日本犬保存会によると成犬の標準的な体重はオスでは9〜11kg、メスでは7〜9kgとされています。肥満になりやすい犬種でもある柴犬ですが、子犬の頃にはどの程度の体重や体格が標準なのでしょうか。
柴犬が子犬のときの理想の体格は?
柴犬の場合子犬の時から、しっかりとした力強さのある体格が理想とされています。特に、両足は肘が同じ方向にバランス良く向いていること、そして太くてがっしりしていることが重要です。
また、柴犬はマズルが太い方が骨格がしっかりしていると言われています。オスの場合は、体高と体長が100対110の比率であることが理想的だと言われています。
メスの場合は、やや体長が長めでも良いとされています。また、抱っこした時にずっしりとした重さがある方が、骨量が多い柴犬と言われています。
柴犬の子犬の体重増加のスピードは?
柴犬に限らず生後12ヶ月までの成長期は、骨や筋肉を作る犬にとってとても大切な時期です。この時期に、必要な栄養を摂取できていないと、将来思わぬ病気を発症したり、骨密度が足りなくなってしまったりするので、子犬の頃の体重増加には十分に気を配りましょう。
柴犬の子犬の成長スピードはどのくらい?
柴犬は、生後12ヶ月で成犬の体重とほぼ同じ程度まで成長します。
生後2ヶ月から6ヶ月までは、月に1kg程度増加し、ぐんぐん成長していきますが、生後7ヶ月頃からは増加が落ち着き始め、ゆっくりした成長となります。
成長期に十分な栄養を
柴犬は、成犬になると運動量を必要とする犬種です。子犬の時期に、しっかりとした筋肉や骨を作る必要があるため、栄養価の高い子犬用のフードや食事を与えることが大切です。
気をつけたいのは、柴犬は環境の変化に敏感で大きな変化を苦手とする性質であることです。食事の内容をいきなり変えたり、食べる場所を決めないでいると、お腹の調子が悪くなったり食欲がなくなったりします。
なるべく、同じ環境で同じ内容の食事を与えるようにしましょう。また、柴犬のフードを子犬用の食事から成犬用の食事へ切り替える時には、少しずつ体調を見ながら行うことが大切です。
細やかな健康管理が大切
柴犬に限らず、子犬を育てることは慎重にかつ細かく健康管理を行う必要があります。
特に柴犬の場合、環境の変化に弱い、警戒心が強いといった性質があるので、ブリーダーのところから連れてきてすぐはご飯を食べない、お腹を壊すなどのトラブルがあるかもしれません。
また、人の手に慣れさせることもしつけの一環として、柴犬の子犬に必要なこととなります。
繊細かつ勇気を持って柴犬の子犬を育てることは、初めのうちは難しく感じるかもしれませんが、成犬になった時にフレンドリーな柴犬に育つためには必要なことです。まずは、柴犬の子犬を迎えたら、健康を第一に考え魅力ある柴犬に育ててください。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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