犬を寝かしつけることはできる?寝かしつけのポイントをご紹介
スヤスヤ眠るワンちゃんは犬種を問わず可愛らしいですよね。ワンちゃんは自分の好きな時に好きなだけ寝ているイメージがありますが、我々飼い主が寝かしつけることは可能なのでしょうか。また、ワンちゃんを寝かしつける際のポイントはあるのでしょうか。本記事では、ワンちゃんの寝かしつけに関してご紹介していきます。愛犬を寝かしつけたいがうまくいかない方や、これからワンちゃんを迎える予定のある方は、是非参考にしてみてください。
ワンちゃんの睡眠の仕組み
ワンちゃんの寝かしつけに関して解説する前に、まずはワンちゃんの睡眠の仕組みについて簡単にご紹介します。ワンちゃんの睡眠の仕組みを理解することで、寝かしつけがスムーズにいくことがあるので、しっかりとおさえておきましょう。
レム睡眠とノンレム睡眠
皆さんは、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。レム睡眠とは浅い眠りのことを指し、ノンレム睡眠は深い眠りのことを言います。
人間の場合だとノンレム睡眠の割合が約75〜80%、レム睡眠の割合が残りの20〜25%です。一方ワンちゃんの場合は、レム睡眠の割合が約80%、ノンレム睡眠の割合が約20%で、浅い眠りが大半だとされています。長時間寝ているにも関わらず頻繁に目を覚ましているのは、このような理由があるからなのですね。ワンちゃんが、熟睡状態のノンレム睡眠の割合が少ないのは、野生のときからの名残であり、敵に襲われてもすぐに逃げられるためと考えられています。
ワンちゃんってどれくらい寝るの?
皆さんはワンちゃんの睡眠時間がどれくらいなのかご存じでしょうか。人間よりも長く寝ている印象がありますよね。ワンちゃんの平均睡眠時間は、年齢によってそれぞれ異なると言われています。
一般的に、生後0〜6ヶ月の幼犬であれば、一日の平均睡眠時間は約18〜20時間、6ヶ月〜2歳までの若齢犬はおおよそ14〜16時間とされています。
また、成犬である2歳〜7歳だと約9〜14時間で、7歳以上の高齢犬はおおよそ12時間以上が平均とされています。また、レム睡眠とノンレム睡眠の解説でも述べた通り、ワンちゃんは平均睡眠時間が9〜14時間もあったとしても、レム睡眠が約80%でノンレム睡眠が約20%のため、ほとんどが浅い眠りになります。ワンちゃんは人間よりも長時間寝ていますが、ほとんどが浅い眠りなので、愛犬が眠っている時は邪魔しないように気を付けてあげましょう。
ワンちゃんは寝かしつけられる?
ワンちゃんの睡眠の仕組みと睡眠時間についてご紹介した上で、実際にワンちゃんを寝かしつけることが可能かどうか解説していきます。愛犬を寝かしつけたいと考えている方は是非参考にしてみてください。
ワンちゃんを寝かしつけることはできる
結論から申し上げますと、ワンちゃんを寝かしつけることは可能です。我々人間は、日中活動して夜になると眠くなるサイクルがありますが、ワンちゃんは夜以外のお昼などにも寝ているイメージがあるので、寝かしつけることは不可能と考える方も少なくはありません。
しかし、人間の赤ちゃんと同じように、ワンちゃんを寝かしつけることはできるので、愛犬を寝かしつけたいと考えている方は、以下の寝かしつけのポイントや注意点を是非参考にしてみてください。
ワンちゃんを寝かしつける際のポイント
それでは、ワンちゃんを寝かしつける際のポイントについて5つご紹介していきます。実際に愛犬を寝かしつけたいと考えている方は必読です。
ポイント①寝床をなるべく暗くする
ワンちゃんの睡眠の仕組みで解説した通り、ワンちゃんは人間よりも睡眠時間を長くとりますが、ほとんどが浅い眠りのため十分に休息できていないことがあります。そのため、できるだけ寝床を暗くしてすぐに入眠できる状態にしてあげる必要があります。
我々人間も、明るい場所では寝ることができないように、ワンちゃんも暗い場所でないと眠ることができません。寝床はできるだけ暗い状態にしてあげましょう。また、お昼寝をする際も、日当たりの良い場所は避け、薄暗い場所で寝かせてあげるとベストです。
ポイント②静かな場所
明るさに気を付けるだけでもワンちゃんにとっては寝やすい環境ですが、周りの声・物音にも注意を払う必要があります。基本的にワンちゃんは眠りが浅いため、幼犬を除けば、ちょっとした声や物音で起きてしまうワンちゃんがほとんどです。そのため、ワンちゃんが寝ている時はできるだけ静かにしてあげましょう。
テレビやスピーカーの近くに寝床を設置してしまうと睡眠の妨げになるため、音が鳴るものがない部屋に寝床をつくってあげるといいでしょう。
ポイント③室温に気を付ける
我々人間が暑苦しいとなかなか眠りにつけないように、ワンちゃんにとっても睡眠時の室温は大事です。個体差はありますが、基本的にワンちゃんの平熱は人間よりも高いと言われており、約37.8度〜39.3度ほどとされています。
そのため、ワンちゃんの体温に合わせた空間を準備してあげることで、ワンちゃんが寝やすい環境を整えてあげることができます。ワンちゃんがなかなか眠りにつかない時は、室温に問題がある可能性があるため、空調はこまめに調整してあげましょう。
ポイント④落ち着かせてあげる
人間の赤ちゃんが興奮しているとなかなか眠りにつかないのと同じように、ワンちゃんも興奮状態であれば眠りにつくことができません。寝る直前まで激しい運動をしていたり、長時間の散歩に行ってしまうと、ワンちゃんのテンションは高い状態が保たれ、睡眠に入ることができません。
そのため、寝床の環境を整えるのと同時に、ワンちゃん自身の気持ちも落ち着かせてあげる必要があります。
ポイント⑤マッサージをしてあげる
ワンちゃんを寝かしつけるには、マッサージも効くと言われています。我々人間も、マッサージをされるとウトウトしてしまいますよね。愛犬がなかなか眠らない場合は、マッサージをしてあげましょう。
マッサージのやり方やしてあげるべき場所はさまざまですが、耳の後ろをマッサージしてあげるとワンちゃんはウトウトし始めます。マッサージは長時間続けるのではなく、時間を決めてやってあげましょう。そうすることで、身も心もリラックスした状態になり、睡眠に入りやすくなります。ワンちゃんを寝かしつけたい時はマッサージをしてみてください。
ワンちゃんを寝かしつける際の注意点
ワンちゃんを寝かしつけるためのポイントを5つご紹介しましたがいかがでしょうか。ポイントとしてはそこまで難しくはないので、今日から実践できそうですよね。ワンちゃんを寝かしつける際のポイントとは別で、気をつけるべき注意点はあるのでしょうか。ここでは、ワンちゃんを寝かしつける際の注意点についてご紹介していきます。
撫で続けない
意外に思う方も多いかと思いますが、寝かしつけのためにワンちゃんを撫で続けるのはNGです。「マッサージは良いのに撫でるのはいけないの?」と疑問に思われる方もいるかと思います。注意すべき点は、「撫で続けてはいけない」ということです。
ワンちゃんを寝かしつけるためのポイントとして、マッサージを挙げましたが「マッサージし続ける」とは言及していません。よくワンちゃんを寝かしつける際に、撫で続ける方が多いですが、実際にワンちゃんを寝かしつけようとして撫で続けたとしても、撫でるのを止めてしまうと、それまで閉じていた目が開いてしまうのです。
そのため、ワンちゃんが眠りやすいように一時的に撫でるのは問題ないですが、完全に睡眠に入らせるために撫で続けるのは逆効果になるのでやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしたでしょうか。本記事では、ワンちゃんを寝かしつける際のポイントや注意点についてご紹介しました。ワンちゃんを寝かしつけるには、さまざまなポイントや注意点がありますが、人間の赤ちゃんを寝かしつけるのとほとんど同じで、そこまで難しくはないかと思います。そのため、今すぐ寝かしつけを実践したい方でも、今日から始められるかと思います。
ワンちゃんも睡眠時間を十分に確保できていないと、ストレスが溜まったり疲れやすくなってしまいます。また、体調を崩してしまうこともあるので、気を付けてあげる必要があります。愛犬がなかなか寝てくれない時や、今後寝かしつけを癖付けたい方は、是非参考にしてみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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