愛犬にオクラを使ったご飯をあげたい!気になる栄養素と与え方の注意点をチェック
ネバネバとした食感が特徴のオクラは、夏バテ予防として食べることも多い野菜ですが、実は犬にとっても嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
愛犬にオクラを食べさせる際は、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。せっかくなら美味しく食べさせてあげたいですよね。
今回は、オクラの栄養素や効能、与える際の注意点について紹介します。
オクラは犬に食べさせても大丈夫な食材
オクラは犬に与えても大丈夫な食材です。新鮮で柔らかいものであれば生でも食べられ、硬かったり消化不良が心配なようであれば加熱してから与えましょう。
犬の体にとって悪い成分は含まれている?
オクラには犬にとって中毒になるような成分は含まれていません。
尿路結石の原因になるシュウ酸は多少含まれていますが、シュウ酸が多く含まれる野菜と比べても極微量なのでそこまで気にする必要はないでしょう。
目安量
オクラを犬に与える目安量としては、体重5kgの犬であれば2本程度、体重10kgであれば4~5本とされています。この数字は、オクラ1本を10gとして算出しているので、1本の大きさによっても与える量は異なります。
オクラは食べ過ぎるとお腹がゆるくなる事もありますが、犬の体質によっても差が生じるので体調を見ながら与える量を調節しましょう。
オクラに含まれる栄養素は?期待出来る効果とメリット
6~8月に旬を迎えるオクラは緑黄色野菜のひとつ。全体の約90%が水分でビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれています。
オクラから出るネバネバ成分も犬の体調改善に効果的!
まずは、オクラに含まれる栄養素の効果と犬に与える事で期待出来るメリットについて解説していきましょう。
ペクチン
オクラは食物繊維が豊富で、キャベツの2.5倍の量が含まれています。
ペクチンとは、オクラのネバネバ成分である水溶性食物繊維のこと。
このペクチンは、腸内の善玉菌を増やしてお腹の調子を整える整腸作用や、体内でコレステロールが吸収されるのを防ぎ、血糖値の急激な上昇を抑制する作用もあります。(※1)
また、大腸ガンのリスクを減らす効果も期待されており、食物繊維が豊富なので、犬が便秘気味のときに少量を与えるのもいいでしょう。
カリウム
カリウムはミネラルの一種で、塩分を摂りすぎないよう排出する作用があり、血圧を下げる働きがあります。また、利尿作用を促進させて、体内の水分調節を行っており、細胞の浸透圧を正常に保つ役割を果たしてくれます。(※2)
ただし、腎臓病の犬はカリウムの摂り過ぎで腎機能に負担がかかり、体調を崩す可能性があるので、オクラを与える前に病院で相談しておきましょう。
βカロテン
βカロテンは強い抗酸化作用があると言われており、オクラには豊富に含まれています。主な効果としては皮膚や胃腸などの粘膜を強化し、犬の健康維持を助けます。
また、免疫力を高めて感染症を予防したり、ガン予防や視力の維持などの効果も期待できるでしょう。(※3)
オクラを与える際の注意点|美味しく食べてもらうために
体に良い栄養素が豊富に含まれているオクラは犬にも積極的に与えたいところですが、美味しく食べてもらうにはちょっとしたコツがあります。
手作りごはんやドッグフードのトッピングにする時は、次の3つのポイントをしっかり守りましょう。
アレルギーに注意
オクラも犬によってはアレルギーになる可能性があります。そのため、初めて与える時は少量から始め、しばらく様子を見るようにしましょう。
もし下痢や嘔吐、発疹等の症状が見られたら、すぐに近くの動物病院を受診してください。
産毛を取り除く
オクラには、細かな産毛が生えています。産毛を取り除かずに与えてもいいのですが、チクチクとしていて不快感を感じて食べないコもいます。また、産毛が腸壁を刺激してお腹がゆるくなってしまうことも。
産毛は洗ったオクラに塩を適量振りかけ、まな板で板ずりすると簡単に取ることができます。
ただし、塩分は犬の体に良くないので、板ずりした後は表面についた塩をよく洗い流してから与えてください。犬が産毛を気にしないようであれば、板ずりはせずに流水でよく洗ってから与えても良いでしょう。
細かく刻む
犬にオクラを与える場合、生で与えても大丈夫ですが、初めて与える時はサッと茹でて柔らかくしてから少量ずつ与えるようにしましょう。長時間加熱してしまうと栄養素が流れ出てしまうので、軽く火を通す程度で十分です。
また、オクラは食物繊維が多いので、できるだけ細かく刻んで与えるようにしましょう。種はそのまま与えても問題ありませんが、ミキサーなどでペースト状にするとなお良いですね。
オクラを上手に取り入れて愛犬の健康管理!
オクラは栄養豊富な食材で、犬の免疫力を高めてくれる野菜です。しかし、食物繊維が豊富なので、与えすぎるとお腹をゆるくしてしまうことも。
栄養バランスの取れた総合栄養食を与えている場合は、少量をフードにトッピングして与えるなど、食べさせる量に気をつけながら犬の食事に取り入れてみましょう。
<参考文献>
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。