犬が吠えるときの対処法3点|愛犬が吠えるときの心理を理解し、適切に対処してあげよう!
散歩で他の犬に出くわしたときやインターフォンの音が鳴ったときなど、愛犬が過剰に反応して吠えてしまい、無駄吠えに困っているという飼い主さんはたくさんいると思います。なかなかすぐに直るものではありませんが、吠える原因に応じて適切に対処すると、改善できる可能性があります。今回は、犬が吠えるときの心理ややめさせる方法、しつけをする上での注意点をご紹介します。
犬が吠えるときの心理を知ろう!
犬が吠えるのは本能による正常な行為で、そこにはさまざまな気持ちが込められています。まずは、犬が吠えるときの心理から見ていきましょう。
警戒心・恐怖心を抱いている
他の犬や見知らぬ人が急に近寄ってきたりすると、「これ以上近づいてこないで!」と警戒して吠えることがあります。
また、社会性がなく臆病な性格の犬は、車やバイクの音などにも過剰に反応し、警戒心と恐怖心が入り混じって必要以上に吠えたりします。
不安・寂しさを感じている
不安や寂しさを感じて吠えるのもよくあるケースです。もともと犬は、集団で生活していた動物なので、ひとりで過ごすことが苦手です。そのため、飼い主に構ってもらえない状況が続いたり、長時間の留守番が多かったりすると、不安や寂しさを覚え吠えてしまうことがあります。
要求・主張している
「お腹が空いた!」「散歩に行きたい!」「構ってほしい」などの要求や主張を飼い主さんに伝えるために吠えることが多くあります。犬がコミュニケーションのために吠えるのはごく自然なことで、要求や主張が通るまで吠え続けることも少なくありません。
また、いつも決まった時間に散歩をしている場合、犬がそのルーティーンを覚え、散歩の時間が近づくと「散歩に行きたい!」として吠え始めるのもよくあるケースです。
犬が吠えるときにやめさせる方法について
犬は何らかの意味があって吠えますが、過度に吠えるのは困りものです。ここでは、無駄吠えをやめさせる方法について解説します。
警戒吠えの対処法
散歩中に他の犬に向かって吠える場合は、相手の犬から愛犬の気を逸らしてやりすごすようにすれば、吠えるのを防げます。そのためには、まず相手の犬が通りの向こうから近づいてきたら、アイコンタクトを取りながらお座りや伏せをさせます。そして、おやつを少しずつ与えて、相手の犬が通り過ぎるのを待ちます。
また、他の犬とすれ違わないように、別のルートに変えてあげるなどもよい方法です。
窓から見える通行人や車などに対して吠える場合は、窓の下側半分に目隠しフィルムを貼るなどして、刺激となる対象が見えないようにするとよいでしょう。
不安・寂しさによる吠えの対処法
留守番での寂しさから吠える場合は、おもちゃを与えてあげるとよいでしょう。コングのような知育おもちゃがあれば、フードを取り出すために夢中になって遊ぶことができ、程よく疲れれば寝てしまうことも多いので、吠えるのを抑えられます。
また、愛犬と積極的にコミュニケーションを取ることも、無駄吠えの軽減につながります。
要求吠えの対処法
要求して吠えてくるたびにそれに応えていると「吠えればいいことがある」と犬は勘違いし、ますます要求吠えをするようになってしまいます。そのため、吠えているときは愛犬に背中を向けて相手にせず、吠えるのをやめて落ち着いてから要求に応えて、愛犬を満足させてあげるようにしましょう。吠えているときは、「静かに!」などと反応せず、無視をするようにして何も刺激を与えないようにすることが重要なポイントです。
そうすることで、犬は「吠えてもいいことが起こらない」と学習し、要求吠えが少しずつ改善されていきます。
犬の無駄吠えをやめさせる際の注意点について
犬の無駄吠えをやめさせる際の注意点についても知っておきましょう。
大きな声で強く叱るのはNG
吠えるのをやめさせようとして大きな声で叱ると、飼い主さんに構ってもらえていると勘違いしてしまい、無駄吠えが悪化することがあります。また、無駄吠えは「静かに!」などと強く叱って直るものではありません。感情を示すために吠えているので、原因に応じて適切に対処するようにしましょう。
犬が吠える理由を理解することから始めよう!
意味なく吠えているように感じるかもしれませんが、犬が吠えることには、何らかの気持ちが込められています。そのため、過剰に吠えるのをやめさせるには、犬が吠える理由を理解し、その原因に応じて対処することが大切です。無駄吠えはすぐに直るものではないので、根気よく行っていきましょう。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。