【獣医師監修】犬が喜んでいるときの仕草を知ろう|好きなおもちゃや音楽もあわせてご紹介
言葉を話さない犬は、表情や体を使ったボディランゲージで気持ちを表現します。特に嬉しいときは体全体で表現してくれるので、犬が喜んでいるときの仕草や動作、喜ぶおもちゃや音楽などを知っておくと、飼い主さんとの信頼関係の構築にとても役立ちます。
本記事では犬が喜んでいるときの仕草あれこれについて、解説していきます。
犬が喜んでいるときの仕草とは?
犬はどんなときに喜び、どんな仕草や動作をするのでしょうか。飼い主さんや他の犬にたいして示す、喜びの動作や仕草をみていきましょう。
飼い主さんに対する仕草
まずは飼い主さんに対するサインからです。
匂いを嗅ぎにくる
飼い主さんが外出先から自宅に戻ったときなど、愛犬が迎えにきて、くんくんと匂いを嗅ぎにくることがありますね。 これは大好きな飼い主さんが帰ってきた喜びもありますが、飼い主さんが外で付けてきた色々な匂いに興味を持っているときに見せる仕草です。気のすむまで嗅がせてやると安心します。
体を寄せてゆったりしている
犬が飼い主さんのそばにきて体をくっつけてきたり、そばで寝転んだりするときは、緊張がゆるんで安心しており、リラックスした気持ちを表現しています。この仕草を見せるのは、相手に好意を持っているときです。 こんなときは、飼い主さんもゆっくりと優しく犬の体を撫でて、こちらからも好意を示してあげましょう。
おもちゃを目の前に持ってくる
犬が飼い主さんの前におもちゃを持ってくる動作は、一緒に遊びたいという気持ちの表現です。犬によって、引っ張りっこや持って来いなどのボール遊びなど、好きなおもちゃや遊び方も違ってくるので、どんな遊びが好きなのかを知っておくといいでしょう。
好きなおもちゃを目の前に持ってきて、飼い主さんが一緒に遊ぼうとすると自分でくわえて逃げていき、また戻って同じことを繰り返して喜ぶ犬もいます。
しっぽを振るのは嬉しいときだけじゃない!
ちぎれんばかりにしっぽを振っている犬に、喜んでいるのだと思っている方は多いのですが、犬がしっぽを振っているのは嬉しいときだけではありません。 犬は嬉しいときにはしっぽを高く上げますが、警戒しているときはしっぽを下げたり、後ろ足の間に挟んだりします。また、興奮しているときにはしっぽをはげしく振り、気持が落ち着いているときはゆっくり動きます。
特に見知らぬ人が近づいてきたときには、しっぽを振っているからといって無防備に触らせたらガブリと噛みついた、という例もあるので注意が必要です。
他の犬に対する仕草
では、他の犬に対してはどんなサインを見せるのでしょうか?
顔見知りの犬に出会ったとき
足取りが軽くなり、目を細めて穏やかな表情になります。また嬉し鳴きをして、前足を低く揃えてお尻を上げ、遊びに誘うようなポーズをとります。 互いのお尻の匂いを嗅ぎ合い、体を見せあいながら遊び始めます。
知らない犬に出会ったとき
知らない犬と出会ったときに、伏せの状態になることがあります。 犬に対して抵抗がないときによく見られる行動ですが、伏せをすることで相手に警戒心を与えず敵意がないことを示しているのです。
愛犬が好きなおもちゃで遊ぼう
犬はおもちゃが大好きです。特に子犬のころからおもちゃを与えていると、シニアになってもよく遊びます。犬が喜ぶ代表的なおもちゃをいくつかご紹介します。
引っ張りっこができるおもちゃ
犬は引っ張りっこで飼い主さんと遊んでもらうのが大好きです。 引っ張り紐は場所もとらず、散歩に行けない雨の日などでも室内で遊べるのでストレス解消にもなります。 ロープ状のものは歯垢除去にも役立つので、デンタルケアとしても有効です。
- 商品名:Docatgo 犬ロープおもちゃ
音が出るおもちゃ
犬は音が出るおもちゃが大好きです。ボールの中に鈴のようなものが入っていたり、噛むと音が鳴ったりするものや、ぬいぐるみでピーピーと鳴き声のような音がするものなどがあり、いくつか与えておくと喜んで遊んでくれます。 あまりおもちゃに興味のない犬でも、最初は飼い主さんが鳴らして一緒に遊んでやると、興味が湧いてきて遊んでくれるようになります。
- 商品名:Runway More. 音の出るおもちゃ 犬用
- 商品名:UEETEK ペットおもちゃ 発声装置搭載
おやつが入る知育おもちゃ
中におやつが入るおもちゃは、転がしたり、噛んだり、振ったりすることでおやつが少しずつ出てくるので、一人で留守番させるときなどに与えておくと、一人で喜んで遊んでくれるので便利です。ただし、誤飲事故には十分に注意してください。 これらは知育玩具といわれるもので、子犬期やシニア期などの脳トレとしても活用できます。
- 商品名:Raffaelo 餌を転がして取り出す知育トイ
犬が喜ぶ音楽がある?
犬が喜ぶ音楽があるそうです。「喜ぶ」というよりは「落ち着く」音楽という表現が正しいかもしれません。犬と一緒に聞いていると、飼い主さんも一緒に癒されて眠ってしまいそうですが・・。
犬をリラックスするように設計された音楽 -音楽麻酔犬
確かに癒されそうな音楽です。あなたの愛犬にもぜひ一度聞かせてあげてください。
抗不安犬の音楽 -音楽と治療法分離不安の犬!
お留守番の時などにこの音楽を流しておいてあげるといいかも知れませんね。ぜひ一度お試しください。
飼い主さんと一緒にいられることが犬にとって一番の幸せ
犬が喜ぶことはたくさんありますが、犬が一番嬉しいことは飼い主さんがいつもそばにいてくれることです。たとえ毎日お留守番があったとしても、必ず自分のところへ帰ってきてくれる、毎晩自分と同じ家で眠ってくれる、それが犬にとっては何よりの喜びなのです。
そして、最後まで飼い主さんと共に暮らせることが、愛犬にとっての最大の喜びです。そんな愛犬の気持ちを、飼い主さんとしてもしっかりと受け止めてあげたいですね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!