バリカンを購入したら、実際に使用する前に以下のことを確認しておきましょう。

刃こぼれをしていないかなど、不具合の有無も念のため確認しておきましょう。おかしいと感じたパーツがあったら購入した店舗に問い合わせ、安全を確かめたうえで使用しましょう。

手順や使い方に戸惑いスムーズに進められないと、犬にストレスを与えてしまいます。また、間違った使い方をして、皮膚を傷つけてしまうこともあり得ます。そのようなことがないように、事前に手順や使い方をメモしてまとめておきましょう。

モーター音や振動に怖がってしまうことがよくあるので、まずは愛犬にバリカン自体に慣れてもらいましょう。最初は愛犬の体には当てず、バリカンの電源を入れて音に慣れさせます。 音にある程度慣れたら、電源をオフにしたままバリカンを愛犬の体に当てて、怖くないものだということを教えます。嫌がったら無理強いせず、少しずつ慣らしていきましょう。

バリカンでのトリミングは、コツさえわかれば決して難しくありません。使用するときはバリカンを握るようにして持ち、もう片方の手で皮膚をピンと張らせた状態にします。そして、バリカンを皮膚に平行に当て、滑らせるように動かしてカットしていきます。刃を直角に当てると、皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので注意が必要です。 

30分以上使い続けていると、バリカンが熱くなることがあります。体の大きさにもよりますが、多くの場合において全身のカットは10～20分程度で終わります。刃や本体が熱くなっていたら使用を一旦中止し、熱が冷めてから使用するようにしてください。

バリカンに慣れていないうちは、足裏の毛のカットからスタートしましょう。愛犬を立たせて体を密着させるようにして支え、部分用バリカンを足先から肉球へ向かって動かしてカットします。肉球の間の毛は、肉球を押し広げてカットします。

次に、部分用バリカンで肛門周りの毛をカットします。尻尾を片手で持ち上げて、肛門に当たらないように注意しながら、肛門の周辺から外側に向かってバリカンを当てていきます。

犬を立たせて、全身用のバリカンを首元から腰に向かって当てていきます。体の側面も同様に行います。面が大きい部分のカットが終わったら、お腹と足の毛を毛流に沿ってカットします。

バリカンを使い終わったら、しっかりと毛を落としてきれいな状態にしておきましょう。

付属の掃除用のブラシで、刃に付いている毛を落とします。水洗いできるタイプのものは、洗い落としてタオルで水気をふき取り十分に乾かしましょう。

切れ味のよさをキープするために、付属のオイルを注油します。意外と忘れてしまいがちなので、バリカンを使用したら必ず行いましょう。

ここでは、トリミングのときにバリカンと一緒に使いたい便利グッズをご紹介します。

トリミングをする際は、バリカンの刃が被毛に引っかからないようにするために、カットする前にブラッシングをして抜け毛や毛玉を取り除いておきます。そのため、スリッカーブラシを揃えておくとよいでしょう。

ステンレス製でありながら適度に弾力があるので、皮膚を保護しながら抜け毛を取り除けます。また、取り除いた抜け毛はボタンを押して簡単に処理できる設計になっているのも特徴です。他のスリッカーブラシと比べてピンの密度が高く、抜け毛をしっかりとキャッチしてくれます。

商品名：TONGDE／ペット用ブラシ

トリミングをしたら、併せてシャンプーをすることになり、濡れた毛はしっかりと乾かさなければなりません。そんなときにあると便利なのがペット用タオルです。ペット用タオルは驚くほど吸水性に優れているので、ドライヤーの手間を軽減できます。

さらっとした肌触りのマイクロファイバー素材のペット用タオルです。抜群の吸収力だけでなく、速乾性に優れているのも特徴です。乾くのが早いことから菌の繁殖を抑えられ、いつでも清潔に保てます。シャンプー後だけでなく、雨の日の散歩の後などにも活用したいところです。

商品名：Sinland／マイクロ ファイバー

愛犬の爪切りも月1回はする必要があるので、トリミングのタイミングで一緒に行うとよいでしょう。

動物病院やトリミングサロンで使われていることも多い、ギロチンタイプの爪切りです。驚くほど切れ味がよいので、切ったときに爪が割れてしまう心配をしないですみます。爪やすりが付属されているのも嬉しいところです。

商品名：廣田工具製作所／ペット用つめきり [ZAN] ギロチンタイプ

愛犬のトリミングをする際は、事前に使い方をしっかりと確認しておくことが必要です。特に、実際にカットしているところを事前に動画などで確認しておくとイメージができて理解しやすいと思います。バリカンを使いこなして、愛犬を自宅で小まめにケアしてあげましょう。