犬のケージを手作り!おしゃれで安く作れる、おすすめの作り方と注意点
犬の家とも言えるケージは様々なタイプが販売されていますが、「もっとデザインにこだわりたい」「犬のために手作りしたい」という方もいらっしゃると思います。
今回はそんな人のために、犬用ケージを手作りするメリット・デメリットと素材ごとのケージの作り方、注意点についてご紹介します。
犬のケージを手作りするメリット・デメリット
犬の手作りのケージには、既製品にはないメリットがたくさんある一方で、デメリットも存在します。まずは作り始める前に「どんなケージが欲しいのか」を思い浮かべて、本当に手作りにするのか、既製品を購入するのかについて検討してみましょう。
犬のケージを手作りするデメリット
手作りの場合、どうしても既製品に比べて手作り感のある仕上がりになるというデメリットがあります。作り手の技術によってクオリティーに差があるので、色味のムラやちょっとした歪みなどを味わい深いと思える方以外には向いていません。
機能面にこだわれば作成の手間がかかるため、設計・組み立てといった工程を楽しめる方や、簡単な作りの犬用ケージでいいという方以外にはおすすめできないでしょう。
犬のケージを手作りするメリット
犬用ケージを手作りする最大のメリットは、部屋の大きさや雰囲気に合わせてデザインできるところでしょう。既製品の場合、思った以上に色が濃かったり、サイズが合わないといった問題もありますが、手作りならイメージ通りのものが作れて拡張も簡単です。
それ以外にも、値段が高くて購入を悩んでいる人には費用が安く済むというメリットもあります。ホームセンター以外にも100均の材料も使用すれば、既製品よりも安くケージを用意することが可能です。
犬のケージを手作りするときの注意点
犬用のケージを手作りする時、最も大切なのは犬にとって居心地のいい空間を作ることです。犬の体格に合ったサイズで作るのはもちろんのこと、使用する場所に合わせて適切な素材を選択しましょう。
犬の場合、安い素材では軽すぎてケージとして使いにくいこともありますが、素材が重すぎてもトラブルに繋がる可能性があります。基本的にはデザインよりも、犬の大きさや性格などを考慮して作るよう注意してください。
犬の安全のためにも強度はしっかりと
ケージの強度は、ホームセンターで購入した素材よりも100均などの安い素材の方が弱い傾向があります。ワイヤーネットで手作りする場合、犬によってはケージを壊して脱走してしまうので、結束バンドは一か所に対して2、3個使ってしっかり固定するよう注意しましょう。
ただし、いくら素材や結束バンドに気を遣っても、手作りの場合はど強度が弱くなりやすいので、不安を感じる人もいらっしゃいますよね。既製品にもデザイン性の高いおしゃれなケージ・サークルがたくさんあるので、心配な方は一度、ショップでの購入を検討してみてもいいかもしれません。
犬用ケージを手作りするための3つのポイント
犬の手作りケージは、1から自分で材料を組み立てて作るので計画性が大切です。基本的には、「完成形のイメージ」と寸法などの「図面の作成」、自分が扱いやすい「素材の選択」といった3つのポイントをしっかり押さえましょう。
箱をつくる。「完成形のイメージ」
犬用ケージはまず骨組みから組み立てますが、イメージとしてはフタのない四角い箱を想像しながら作りましょう。簡単な流れとしては、骨組みができたらワイヤーや板を張りつけ、ひっくり返してフタのない部分を下に向けたら完成です。
設計図をつくる。「図面の作成」
できるだけしっかりとした犬用ケージを作るためには、ケージを置く場所の広さに合わせて、寸法をしっかりと書き出すこともポイントです。書き出した設計図とデザインを元に、理想の色・形・大きさなどの条件が合う材料をそろえて、おしゃれなケージに仕上げましょう。
扱いやすい素材を選ぶ。「素材の選択」
手作りの場合、自分が扱える素材かどうかも大切です。普段DIYをしている人なら、見た目を重視して好みの素材で作れますが、初心者にとっては難易度が高くなります。
そのため、できるだけ簡単な犬用ケージを手作りしたい人は、素材も比較的扱いやすいワイヤーネットや安くておしゃれな100均素材を選ぶのがおすすめです。
犬用DIYケージの作り方
それでは、実際に犬用ケージの作り方について見ていきましょう。今回は「金属製ケージ」と「木製ケージ」の2つについて、それぞれのメリット・デメリット、代用可能な素材についてご紹介します。
ワイヤーネットとパイプで手作り
金属製のケージのメリットとしては、軽い上に丈夫なので噛み癖がある犬でも問題なく、素材によっては屋外でも使用できる点が挙げられます。100均でも手に入りやす素材なので、費用を安く抑えやすい点も魅力的です。
しかし、メリットでもある素材の軽さはデメリットにもなります。犬が暴れると簡単に動くためおもりは必須で、連結部分は衝撃で外れる可能性もあるので十分注意しましょう。
- イレクターパイプで枠を作る
- ワイヤーネットと結束バンドで覆う
- 扉はワイヤージョイントで開閉
1.イレクターパイプで枠を作る
金属製のケージの骨組みには錆びにくいパイプであるイレクターパイプを使います。デザインしたケージの幅・奥行・高さに合わせてパイプを用意し、ジョイントで接続してから接着剤で固定します。
パイプをカットする場合は自分でハンドカッターを用意するか、ホームセンターのカットサービスを利用しましょう。
2.ワイヤーネットと結束バンドで覆う
骨組みができたらワイヤーネットを結束バンドで組み合わせ、枠に張り付けます。扉部分は結束バンドは使わずに、犬が通れるだけのスペースを残しておいてください。
3.扉はワイヤージョイントで開閉
扉は角度を変えやすいジョイントでワイヤーネットを繋ぎ、開け閉めできるように作りましょう。鍵は簡易的なものなら掛金でもいいですが、しっかりと閉めたい場合には打掛などがおすすめです。
必要な道具や材料
今回のイレクターパイプを使ったケージの作り方の場合、以下のものを準備しましょう。
- イレクターパイプ
- ワイヤーネット
- 結束バンド
- ジョイント(ワイヤー用、パイプ用)
- 接着剤(サンアロー接着剤)
- 施錠用の金具(掛金、打掛など)
パイプのカット以外には特に道具は必要なく、犬用ケージとしては比較的簡単に作成できます。
木製のケージを手作り
木製のケージはなんといってもインテリア性が高く、おしゃれに仕上げやすい点がメリットです。種類が多くて加工しやすい素材も手に入る点もおすすめ。
ただし、室内向きではありますが、木製なので水に弱く、屋外には向かない点がデメリットといえるでしょう。噛み癖のある犬の場合はボロボロになりやすく、耐久性を求める方には向いていません。
初心者には作り方が難しく感じるかもしれませんが、角材に木の板を一定間隔で打ちつけている「すのこ」で代用すれば、簡単に柵を用意できます。
- 木材をカット
- 組み合わせていく
- 扉を作り設置する
1.木材をカット
最初に、設計図の寸法に合わせて木材をカットしていきます。断面はちくちくして危険なので、必ず丁寧にやすりがけしましょう。
木材は自分で切ってもいいですが、大抵の場合はホームセンターで好きな長さにカットしてもらえます。
2.組み合わせていく
木材を用意したら、設計図を見ながらケージの骨組みを作ります。囲いの枠部分ができたら細長い木材を一定間隔で打ちつけますが、この時扉のスペースを空けておくことを忘れないようにしましょう。
作り方のコツとしては、ネジを打ちつける位置にあらかじめ下穴を開けておくとズレにくくなるのでおすすめです。
3.扉を作り設置する
扉の作り方は柵部分と変わらないので、犬の体格に合わせたサイズで枠を作って木材を打ちつけます。扉ができたら蝶番で囲いと繋げ、反対側にかんぬきを取りつけて開け閉めできるようにしておきましょう。
必要な道具や材料
デザインによって材料は変わってきますが、基本的には下記のものが必要となります。
- 木材(加工しやすさで選ぶならSPF材)
- やすり
- ネジ
- L字金具(木材の連結用)
- 蝶番
- かんぬき
組み立てに必要な電動ドライバーはホームセンターで借りられることもあるので、必要に応じて準備するようにしてください。
手作りの犬用ケージで愛着あるアイテムに
手作りの犬用ケージは、自分でデザインできるので自由度が高く、使用する素材を選べば既製品よりも安く手に入れられます。
すのこやワイヤーネットを使えば、DIYに慣れていない人でもおしゃれで愛着のあるケージが作れるので、まずはどんなものを作りたいのかイメージするところから始めてみましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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