バセーフォーブドブルターニュのルーツは?外見の特徴と性格をご紹介
短足胴長のフランス原産の犬種・バセーフォーブドブルターニュは、鋭い嗅覚を活かして獲物を追跡する優れた狩猟犬です。原産国のフランス以外での飼育はまだまだ少ないため、日本でも見かける機会はほとんどありません。今回は、そんな希少犬のバセーフォーブドブルターニュの犬種の成り立ちから外見の特徴・性格、平均寿命についてご紹介します。
目次
バセーフォーブドブルターニュの誕生のルーツ
バセーフォーブドブルターニュは、フランス原産の小さな狩猟犬です。非常に古い犬種で、少なくとも16世紀には存在していたと言われており、セントハウンドの一種であるグリフォンフォーブドブルターニュという犬種に、短足種であるバセットヴァンデアンを交配して、誕生したとされています。
名前のルーツ
バセーフォーブドブルターニュの犬種名はの由来は、原産国フランスにあります。フランス語で「バセット」は「低身長の犬」、「フォーブ」は「黄褐色」を意味します。また「ブルターニュ」はメルヘンの発祥地と言われるフランス北西部にある半島のことを指します。この地方にルーツがあることから犬種名が決まりました。なお、英語圏では「フォーンブリタニ―バセット」と呼ばれることもあります。
活躍の歴史
フランス革命まで、フランスでは貴族のみが狩猟犬の所有を許可されていましたが、1789年に誰でも飼育することが可能となると、フォーブドブルターニュなどの狩猟犬がフランス全土で広まりを見せました。
農民は貴族のように馬を所有していなかったので、自分たちと同じスピードで歩く狩猟犬を必要とし、バセットハウンドやバセーフォーブドブルターニュなどの短足の狩猟犬が重宝されました。
しかし、第二次世界大戦によって、他の犬種同様に頭数が減ってしまい、絶滅の危機に陥りました。戦後、プチバセグリフォンバンデーンやワイヤーヘアのダックスフントを交配することで、何とか頭数が回復し、現在フランスでは狩猟犬としても飼育されていますが、イギリスやアメリカなどではペットとして愛されています。
分類される犬種グループ
JKCには登録されていませんが、1963年にFCIに「6G:嗅覚ハウンド」として登録されました。このグループには、バセーフォーブドブルターニュ同様に、バセットハウンドやブラッドハウンドなど嗅覚に優れた犬種が分類されています。
バセーフォーブドブルターニュの性格の特徴は?
ここでは、バセーフォーブドブルターニュの性格の特徴について紹介していきます。
人懐っこく愛情深い
バセーフォーブドブルターニュは、人懐っこく甘えん坊で、フレンドリーな性格です。活動的ですが、普段は穏やかで落ち着いています。飼い主や家族への愛情が深く、献身的な傾向があるため、小さな子どもの遊び相手にもなってくれます。
従順で賢い
バセーフォーブドブルターニュは、頭がよく従順なためしつけのしやすい犬種です。と言っても狩猟犬としての頑固さもあるため、一貫性のあるしつけを行いリーダーシップをしっかりとる必要があります。
狩猟犬としてハンティングする時は、勇敢で並外れた集中力を見せます。匂いを嗅ぐことが好きで、一度気になる匂いを見つけると飼い主の声が聞こえなくなってしまうこともあるので、囲いのない屋外ではリードを必ずつけるようにしましょう。
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バセーフォーブドブルターニュの外見の特徴は?
ここでは、バセーフォーブドブルターニュの身体の大きさや被毛などの外見の特徴について紹介していきます。
代表毛色
バセーフォーブドブルターニュの毛色は、名前にもなっているように黄褐色です。フォーンやゴールデンウィートン(小麦色)、レッドブリック(赤レンガ色)があり、胸の小さなホワイトや背中と耳に黒いマーキングがあるのは認められています。
コートタイプ
バセーフォーブドブルターニュの被毛は、中くらいの長さで硬く密生したワイヤーコートです。普段のお手入れは、週1回のブラッシングと定期的なシャンプーで大丈夫ですが、専用のナイフや指で毛を抜くプラッキングをトリミングサロンでお願いすると綺麗なコートを維持することができます。
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短足胴長がチャームポイント
バセーフォーブドブルターニュは、典型的なバセットボディの短足胴長の体型が特徴的です。ダックスやコーギーほどの短足ではありませんが、ずんぐりとした体型が愛嬌たっぷりです。
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適正体重・標準体高
バセーフォーブドブルターニュの標準体高は、メスが28~34cm、オスが33~36cm、適正体重はメスが14~16kg、オスが16~18kgとされています。中型犬サイズで、ハウンドの中でも小型な方です。
バセーフォーブドブルターニュの寿命と気をつけたい病気
ここでは、バセーフォーブドブルターニュの平均寿命と気をつけたい病気について紹介していきます。
平均寿命
バセーフォーブドブルターニュの平均寿命は12〜14年です。アニコム損保の調査では、中型犬の平均寿命は13.6歳というデータがあるので、平均的と言えるでしょう。
気をつけたい病気
バセーフォーブドブルターニュには気をつけたい病気がいくつかあります。
進行性網膜萎縮症(PRA)
進行性網膜萎縮症とは、網膜の異常によって視力が徐々に低下し失明する眼の疾患です。原因不明の遺伝子性疾患で、一度発症すると進行を遅らせることはできても、視力を取り戻すことはできません。初期では症状が出にくいため、視力に異常があるのではないかと気づいた時には、進行している場合が多いようです。
てんかん
てんかんとは、全身の痙攣や意識障害などを発作的に繰り返す脳の病気です。生後6ヵ月~3歳までの若い時期の発症が多く、遺伝的要因が高いとされています。身体の硬直やよだれをたくさん流す、四肢が痙攣してバタバタさせるなどの発作が起こったら、発作が起きた日時や継続時間・症状をメモして、早めに動物病院につれていきましょう。
外耳炎
外耳炎はどんな犬種でも起こりやすい病気ですが、特に垂れ耳の犬はかかりやすくなります。細菌や真菌の繁殖や耳ダニなどの寄生虫感染、アトピーなど様々な原因で起こりますが、特に細菌・真菌によるものが多く、湿気の増える梅雨に起こりやすくなります。一度発症すると再発しやすい病気ですから、定期的な耳掃除とともに、週1回は耳垢や無視がいないかなど耳の中の様子を確認するようにしましょう。
バセーフォーブドブルターニュは一言でいうと小さな追跡犬
バセーフォーブドブルターニュは、短足胴長の愛らしい体型をしていますが、優れた嗅覚を使って獲物を追跡する優秀な狩猟犬として現在でもフランスで活躍しています。また、穏やかで人懐っこい性格からペットとしてもフランスを中心に人気を集めています。いつか日本でも目にすることができるようになるかもしれません。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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