知ってて当たり前?ことわざ『犬が西向きゃ尾は東』の意味!由来や類義語もご紹介
日本には犬にまつわることわざがたくさんあります。例えば「犬も歩けば棒にあたる」「負け犬の遠吠え」「犬猿の仲」は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?数多くある犬のことわざの中から、今回は『犬が西向きゃ尾は東』の意味や由来、例文、類義語をご紹介します。
『犬が西向きゃ尾は東』はどんな意味?
ことわざはあまり馴染みがないと思っている方もいらっしゃいますが、実は普段の生活の中で、何気なく使っている言葉もことわざだったりするんですよ。ここでは、ことわざの意味と、『犬が西向きゃ尾は東』の意味についてみていきましょう。
そもそも「ことわざ」ってなに?
ことわざとは、昔の人から言い伝えられてきた、生活に役立つ知識や教訓などを、短い言葉で例えたものです。ことわざとは「言葉の業(わざ)」からきています。
『犬が西向きゃ尾は東』の意味
『犬が西向きゃ尾は東』は『いぬが にしむきゃ おは ひがし』と読みます。 意味は、世の中には当たり前のことが多くあります。その当たり前すぎるくらい当たり前のことを例えたことわざです。
『犬が西向きゃ尾は東』の由来は?
ことわざには、それぞれできた由来があります。どのような由来があるのでしょうか?
由来
言葉の通り、犬が西の方角を向くと、必然的にしっぽは東を向くということから、このことわざができました。このことから、言うまでもないくらい当然のことを表すために使われています。
海外にも似ていることわざがある!
ことわざは、日本だけの文化ではないんですよ。海外には『犬が西向きゃ尾は東』に似たことわざで、『When the crow flies her tail follows. (カラスが飛べば尾は後ろ)』ということわざがあります。意味は、犬が西向きゃ尾は東と同じで当たり前のことを表したことわざです。
『犬が西向きゃ尾は東』の類義語
当たり前のことを表したことわざは、他にもいくつかあります。どのようなものがあるのかみてみましょう。
御神酒上がらぬ神はなし
神前にはお酒を供えますが、神様も供えられたお酒を飲むのだから、人がお酒を飲むことは当たり前ということを表したことわざです。お酒好きな人が、お酒を飲むことを肯定するために使われていたようです。
親父は俺より年が上
父親より年を取ることができないという当たり前のことを表したことわざです。親より年を取ることは、どんなことをしてもできないですもんね。
犬の子は犬
犬から生まれるのは犬、ということを表したことわざです。 似ていることわざに「蛙の子は蛙」がありますが、意味は、子供の性質や能力は親に似ることを表しています。意味が違いますので、間違って使わないようにしてくださいね。
『犬が西向きゃ尾は東』の使い方の例文
意味や由来を知ったものの、どのようにして使ったらいいのかわからないですよね。例文を参考にぜひ日常生活でも活用してみてはいかがでしょうか。
うちの犬が一番かわいいのは、犬が西向きゃ尾は東だよ。
飼い主ならみんな思っているのではないでしょうか。自分の愛犬が一番かわいいですもんね!
犬は大切な家族の一員だよ。犬が西向きゃ尾は東でしょ!
愛犬が大切な家族の一員であることは、わざわざ言わなくてもわかりますよね。『犬が西向きゃ尾は東』を『当たり前のこと』という言葉と置き換えても通じる内容になります。
ことわざを使ってみよう
ことわざ『犬が西向きゃ尾は東』についてご紹介しました。ことわざは使い方が難しく思うかもしれませんが、普段の会話でも使っているものもあるんですよ。まずは、犬が出てくることわざを調べてみるのもいいですね。意味や由来を理解して、どんどん使ってみてはいかがでしょうか?
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。