ポリッシュ・ローランド・シープドッグって知ってる?歴史・特徴・性格・飼い方のコツなどをまとめました
ポリッシュ・ローランド・シープドッグという犬種をご存知でしょうか?長くてフサフサと垂れ下がった被毛が特徴的なポリッシュ・ローランド・シープドッグはかつて牧羊犬として活躍していました。「PON(ポン)」という愛称でも親しまれており、温和で飼い主に従順な犬として知られています。この記事では、そんなポリッシュ・ローランド・シープドッグの歴史や特徴、性格、飼い方のコツまで詳しくご紹介していきます。
目次
ポリッシュ・ローランド・シープドッグのルーツ
ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、ポーランド原産の犬種です。歴史が古く、13世紀にはすでに存在していたと考えられています。
優秀な牧羊犬として活躍していましたが、第二次世界大戦の影響を受け、一時は絶滅寸前になりました。しかし終戦後、生き残った150頭のポリッシュ・ローランド・シープドッグから交配が行われ、繁殖計画が成功し絶滅の危機を乗り越えました。
1960年代になると海外にも輸出されるようになり、現在でもよき家庭犬として世界中で愛されています。
犬種グループ
純血犬種の登録・管理などを行っているジャパンケネルクラブの犬種グループの中で、ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、「牧羊犬・牧畜犬」のグループに分類されています。犬種グループは全部で10種類あり、犬種の性質に応じてグループ分けがされています。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグはこんな性格
飼い主に対して従順で、平和主義の穏やかな性格の持ち主です。また、快活で社交的なので、他の犬とも仲良く接することができます。
加えて、牧羊犬として活躍していたことから、勇敢な面があるのも特徴です。飼い主を守ろうとする本能が強いので、頼もしいパートナーになってくれることでしょう。
しつけ
ポリッシュ・ローランド・シープドッグは記憶力がよく賢いので、教えたことはどんどん覚えていきます。そのため、しつけは難しい方ではないと言えるでしょう。
ただし、甘えん坊な面があるので、甘やかしすぎないように注意が必要です。「かわいがる=甘やかす」ではありません。やってはいけないことをしたときはその場で注意する、言うことが聞けたときはたくさん褒めてあげるといったように、メリハリをつけて接することが大切です。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグの平均寿命や適正体重
犬を家族として迎えたら、当然ですが最期を迎えるときまで責任を持って育てなければなりません。そのため、事前におおよその平均寿命を把握し、本当に育てていけるのかを、よく考えてから迎えることが大切です。また、健康に育てるには、適正体重や必要な運動量についても知っておく必要があります。
平均寿命
中型犬に分類されるポリッシュ・ローランド・シープドッグの平均寿命は、13歳前後と言われています。アニコム損害保険株式会社の犬の寿命に関する統計データによると、中型犬の平均寿命は13.3歳、犬全体の平均寿命は14.2歳(※1)となっているので、ポリッシュ・ローランド・シープドッグは長生きする方と言えるでしょう。
適正体重
ポリッシュ・ローランド・シープドッグの標準体重は14〜16kg、標準体高は42〜50cmで、オスの方がやや大きい傾向にあります。股関節形成不全などの関節疾患にかかりやすいと言われているので、栄養過多にならないよう注意が必要です。フードの袋に記載されている給与量を参考にして食事を与えるようにしましょう。
運動量
牧羊犬であったことから、体を動かすことが大好きなので、朝晩それぞれ30分?1時間程度の散歩をするようにしましょう。また、ボールやフリスビーを使った遊びや、ドッグランで他の犬と交流しながら遊ばせてあげるのもおすすめです。
加えて、物覚えがよいことから、ドッグスポーツにも向いています。すぐにルールを覚えて楽しむようになるでしょう。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグの被毛タイプ
ポリッシュ・ローランド・シープドッグといえば、長くてフサフサのシャギーコートが印象的です。そんな被毛は、オーバーコートとアンダーコートの両方が生えているダブルコートです。皮膚を保護する機能を果たす剛毛のオーバーコートは、1年を通じて少しずつ生え変わりますが、体温調節の役割をする柔らかい毛質のアンダーコートは、春と秋の換毛期に生え変わり、その時期はたくさんの抜け毛が生じます。
純血犬種にしては珍しく、どんな毛色もマーキングも認められています。ホワイト&ブラウン、ホワイト&グレー、ホワイト&ブラックなど、さまざまな種類が存在します。
お手入れ方法
毛が長くてもつれやすいので、毎日ブラッシングをするようにしましょう。特に換毛期は抜け毛をしっかりと取り除いてあげることが大切です。抜け毛を放っておくと被毛の通気性が悪くなってしまいます。ポリッシュ・ローランド・シープドッグは皮膚疾患になりやすいので、お手入れを怠らないようにしましょう。
また、月に1回のペースでシャンプーも必要です。加えて、目に覆いかぶさるほど被毛が伸びているときはカットをして、目の中に毛が入らないようにしましょう。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグは家庭犬としての素質がある犬種
ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、もともと記憶力が高く賢いことから、しつけが入りやすいのがメリットです。また、明るく社交的で、よき家庭犬としての要素を兼ね備えています。
ただし被毛のお手入れは、やや手間がかかります。そのことも踏まえて、迎え入れるようにしましょう。
(参考文献)※1 アニコム損害保険株式会社 家庭どうぶつ白書2019
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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