大切な愛犬には、できるだけ長生きしてもらいたいですね。まずはマルチーズの平均寿命と最高齢についてご紹介します。

超小型犬に属するマルチーズの平均寿命は、13歳くらいです。

アニコム損害保険株式会社が実施した犬の寿命に関する調査によると、超小型犬の平均寿命は13.8歳程度となっているため、マルチーズは超小型犬の中では平均的な寿命の長さといえます。

ただし、寿命は体質や育った環境による影響が大きいため、平均寿命はあくまでも目安として頭に入れておくとよいでしょう。

マルチーズの最高齢は定かではありませんが、日本では23～24歳まで生きたマルチーズがいるようです。

マルチーズは、以下の病気にかかりやすい傾向にあります。」健康寿命を延ばしてあげるためにも病気の早期発見・早期治療が大切です。定期的に健康診断を受けるようにしましょう。また、「いつもと様子がおかしい」と感じたときは、速やかに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

マルチーズの被毛は滑らかではあるものの、とても細くて絡まりやすい毛質をしています。そのため、お手入れを怠ると被毛の通気性が悪くなり、皮膚炎を引き起こすことがあります。

また、皮膚炎は食べ物や細菌、ノミ・ダニなどさまざまな原因があるほか、ひとつの原因だけでなく複数の要因が絡み合って発症することが多い病気です。

マルチーズが痒みや湿疹などの症状が出ている箇所を掻いたりしてしまうと、どんどん悪化してしまうため早めに受診することが肝心です。

僧帽弁閉鎖不全症（そうぼうべんへいさふぜんしょう）とは、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁と呼ばれる弁が閉じなくなり、血流が逆流してしまう病気です。

犬の心臓病の中で、もっとも発症率が高いと言われています。症状が進行すると咳が出る、運動することを嫌がる、食欲不振などが見られます。

目の中には、焦点を合わせる役割を果たしている、水晶体と呼ばれるレンズがありますが、白内障はこの水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気です。

マルチーズの加齢に伴って発症することが多いですが、詳しい原因は解明されていません。目が白っぽく濁ってきたり、物にぶつかりやすくなったりなどの症状が現れます。

大切な家族の一員である愛犬には、いつまでも元気でいてもらいたいものです。そこでマルチーズの長生きの秘訣とも言える体重管理について見ていきましょう。

食事量はフードに記載されている量を参考に与えましょう。食べ過ぎたときには便が緩くなります。同じマルチーズであっても、必要になるカロリーは与える犬の年齢や身体の大きさ、生活環境などによって差があります。愛犬の様子を見ながら量を加減しましょう。

かわいい愛犬のためにおやつを与えたくなることもあるかと思いますが、与える頻度や量には十分気をつけましょう。マルチーズの肥満の原因になるほか、栄養バランスが偏ってしまいます。

犬に必要な栄養がバランスよく配合されている「総合栄養食」を主食にしていれば、栄養を過不足なく摂取できるため、日常的におやつを与える必要はありません。

マルチーズが食べるものと健康状態は密接に関わっているため、おやつはしつけのご褒美程度にとどめ、健康寿命を延ばすためにも与え過ぎないよう注意しましょう。

運動はマルチーズのストレス解消にも効果的です。人間と同様、犬もストレスから病気をまねいてしまうことがあります。

マルチーズと一緒におもちゃで遊んだり、ときにはドッグランで遊ばせるなどして、愛犬が喜ぶ運動を見つけてあげましょう。

マルチーズの肥満は呼吸器系の疾患や糖尿病、足腰のトラブルなど、さまざまな不調を引き起こす原因になります。そのため、健康寿命を延ばすためにも毎日適度に運動をさせて肥満にならないように気をつけましょう。

１日20分程度ゆっくりと歩いて散歩させるようにしてください。小型犬のマルチーズの場合は、短い時間でもそれなりの運動量になります。

 マルチーズの平均寿命は13歳程度と言われていますが、もともとの体質や食生活、過ごす環境などにより、平均寿命より長く生きることも少なくありません。

マルチーズに長生きしてもらうには、病気を未然に防ぐことが重要です。何かいつもと違っておかしい、と感じたときは「大したことないだろう」で終わらせず獣医師さんに診てもらいましょう。日々の健康管理をして、マルチーズと少しでも長く一緒に暮らしてくださいね。