「コーデド」ってどんな被毛タイプ?主な犬種やお手入れ方法を解説
犬の被毛の形状に「コーデド」というタイプがあることをご存知でしょうか?コーデドタイプの犬はドレッドヘアーのような被毛が特徴的で、その風貌から「モップ犬」と呼ばれることがあります。ここでは、コーデドタイプの被毛をもつ代表的な犬種や、お手入れ方法などについてご紹介します。
「コーデド」の毛質の特徴とは
コーデド(corded)とは犬の被毛の形状の一つで、縄状毛とも呼ばれます。オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)が何本も絡み合って縄のようになっています。
この珍しい被毛は人工的に編まれたように思われがちですが、子犬のころはウェーブ状またはカールで、犬が成長するにつれ、自然と毛が絡み合って縄状になります。
コーデドの被毛の役割
コーデドの強く巻いた被毛は寒暖の差が激しい気候に適応し、外傷から身を守る役割があります。また、防水性にも優れています。
コーデドの被毛をもつ代表犬種
コーデドの被毛の持つ犬種の中から、代表的に知られる犬種を3種類ご紹介します。
- プーリー
- コモンドール
- プードル(コーデドタイプ)
コーデドの被毛|1.プーリー
ハンガリー原産の小型犬、プーリーは学習能力が高く勇敢な牧羊犬です。コーデドの被毛からは動きにくそうな印象を受けますが、牧羊犬として広大な敷地を走り回るための高い運動能力を備え、羊の背中に飛び乗って群れを誘導できると言われています。
プーリーの性格
プーリーの性格は生き生きとしていて、遊びが大好きです。飼い主さんに対しては忠実で、子供とも仲良くなれます。
コーデドの被毛|2.コモンドール
コモンドールは、1000年以上も前からハンガリーで牧羊犬として活躍していた超大型犬です。筋肉質で力強い身体つきをしており、縄状に絡み合った分厚い被毛のおかげで、害獣などのあらゆる攻撃から身を守ることができます。
コーデドの被毛|3.プードル(コーデドタイプ)
くるくるとした巻き毛が印象的な犬種ではありますが、実は「カーリータイプ」と「コーデドタイプ」の2種類の毛質があります。1800年以前のドイツでは、この2種類は別の犬種として区別されていたようです。現在のプードルのほとんどはカーリーコートのタイプであり、コーデドコートのトイプードルは極めて希少とされています。
プードル(コーデドタイプ)の性格
プードルは明るく好奇心旺盛であり、飼い主さんの言うことをよく理解します。過去にはフランスやロシアなどで、プードルを二足歩行させ、サーカスドッグとして活躍させていた時代もありました。賢さゆえに一度嫌な思いをするとそれをいつまでも覚えていて、拒否するようになることがあるので、仔犬の頃から極力苦手なものをなるべく作らないように社会科に取り組むことが大切です。
「コーデド」タイプのお手入れ方法とは?
コーデドの被毛をもつ犬を家庭で手入れすることは、とても大変です。一般的に犬のお手入れと言えばブラッシングですが、コーデドの場合、基本的に毛束をほぐしてはいけないのでブラッシングはNGです。また、シャンプーをした後も絡んだ毛にシャンプー剤が残りやすく、完全に乾かすためにかなりの時間と労力が必要になります。トリミングサロンで定期的にお手入れしてもらうことをおすすめします。
コーデドの犬は皮膚トラブルが多い
コーデドの犬の被毛は分厚いため蒸れやすく、皮膚病にかかりやすいという特徴があります。更に、毛をかき分けて皮膚の健康状態をチェックすることが難しいため、気付かぬうちに皮膚病が悪化してしまうこともあります。身体を痒がるなど、いつもと違う様子が見られた場合には早めに動物病院を受診しましょう。
「コーデド」は念入りなお手入れが必要不可欠
コーデドの被毛をもつ犬は珍しく、個性的な魅力があります。立派な被毛を維持するには正しくお手入れする必要があるので、飼育を考えているのであれば、犬のために時間やお金をかけてあげられるかよく検討してから迎え入れましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!