綿あめのようなビションフリーゼのすべて!ルーツや性格、飼い方などをまとめました
ふわふわな外見と、人懐っこい表情が魅力的なビションフリーゼ。綿あめのような 被毛は、見る人すべてを癒してくれる可愛さがあります。 今回は、そんな真っ白でモコモコの姿が印象的なビションフリーゼの歴史や性格・特徴・育て方のコツなどをご説明します。
ビションフリーゼのルーツについて
ビションフリーゼは、愛玩犬として今日まで世界中で愛されてきた犬種です。 ビションは「マルチーズ」、フリーゼは「巻き毛」という意味を持っている犬名の通り、マルチーズのような純白の被毛が特徴的なビションフリーゼの歴史や特徴について解説します。
ビションフリーゼの歴史
実はビションフリーゼは、祖先がハッキリとしておらず、14世紀頃にイタリアで認知されるようになった犬種です。 第一次世界大戦以降、一時絶滅の危機に陥りましたが、フランスの繁殖家たちが奮起し、ビションフリーゼの血統の復元がなされました。その結果、1933年にビションフリーゼという犬種名がつけられ、翌年1934年にフランスのケネルクラブに公認されました。
現在では世界中で人気のビションフリーゼですが、日本にも熱狂的なファンが数多くおり、ブリーダーたちによって、その命が受け継がれています。
ビションフリーゼの特徴
ビションフリーゼの一番の特徴は、その外見です。 真っ白で巻き毛の被毛が印象的で、遺伝性疾患が少ない珍しい犬種です。
毛色、被毛、抜け毛
ビションフリーゼの毛色はホワイトのみです。 そのきれいな純白の被毛を利用し「まんまるカット」をはじめとする被毛のアレンジをする愛犬家さんも多くいらっしゃいます。
被毛は巻き毛であるため、定期的なブラッシングが必要になります。 また、抜け毛は少ないですが、きれいな被毛を保つためにもブラッシングは怠らないようにしましょう。
体型、体質
ビションフリーゼは、体長24〜29cm、体重は3〜6kgの小型犬です。
ただし、個体によっては10kg程にもなることがあり、個体差が大きい犬種と言えるでしょう。
寿命、かかりやすい病気
ビションフリーゼの寿命は、一般的に12〜15歳程と言われています。
先述したように、ビションフリーゼは遺伝性疾患が少なく、比較的カラダが丈夫な犬種であると言えます。 ですが、きれいな被毛を保たないと皮膚疾患などを発症する可能性があります。 そのため、やはり定期的なブラッシングを欠かすことはできないでしょう。
あとは、尿石症も気を付けておきたい病気のひとつです。 尿結石が原因となり排尿ができなくなると、尿に含まれるアンモニアなどの毒素が体内を巡ってしまい、放置していると命に関わります。
そのため、定期的な健康診断と、同時に尿検査もしてもらうことをおすすめします。
ビションフリーゼはこんな性格
ビションフリーゼを飼う上で、犬種の性格を知っておくことは大切です。 現在ビションフリーゼを飼っている人も、これから飼おうと考えている人も、ビションフリーゼの性格を知り、今後の付き合い方を把握しておきましょう。
コミュニケーション能力が高く従順
ビションフリーゼは大変コミュニケーション能力が高い犬種です。 はじめて会う人や犬とも仲良くすることができ、喧嘩をすることもほとんどありません。
しつけをしっかりと行えば家族に対しても従順であり、とても飼いやすい犬種であると言えます。 攻撃性が少ないため、子どもとも良い関係を築いていってくれるでしょう。
周囲に気を遣う性格でもあり、ストレスを溜めこみやすい一面も
ほかの人や犬に攻撃的にならない性格は、周囲に気を遣っているということでもあります。 そのため、はじめての場所ではストレスを溜めこんでしまうこともあるようです。
毎回行くドッグランを変えるのではなく、慣れ親しんだ場所を作ってあげることで、ストレスを溜めこまずに済むでしょう。
ビションフリーゼを育てるときのポイント
それでは最後に、ビションフリーゼを飼うにあたっての、基本的な育て方をご紹介します。 飼育環境や毎日のケアなどは犬にとってとても大切なことですので、ぜひビションフリーゼに合った環境で育てる工夫をしてみてください。
しつけ
ビションフリーゼは飼いやすい犬種ではありますが、しつけは必要です。 しつけを行わずに育てると、小型犬と言えど手のつけられない犬になってしまう可能性もありますので、 上下関係ははっきりとさせ、最低限のしつけを行うようにしましょう。
攻撃的ではないですが、ほかの犬と万が一喧嘩をしてしまったときのためにも、「座れ」「伏せ」「待て」程度はしっかりと教えておく必要があります。
運動
ビションフリーゼは愛玩犬であり小型犬であるため、毎日の運動量はそこまで多くなくても大丈夫ですが、 運動不足を解消や社会性を身に付けるためにも、朝晩2回・15分程度の散歩でするようにしましょう。
散歩は飼い主とのコミュニケーションになるほか、犬の気分転換にもなるため、できる限り毎日行うようにしましょう。
ケア
ビションフリーゼのきれいな被毛を保つには定期的なブラッシング、シャンプーは欠かすことができません。 ブラッシングは毎日、シャンプーを含めたトリミングは月に1度以上は行えるようにしましょう。
また、放っておくと耳が蒸れて外耳炎などになってしまう可能性もあるため、月に2〜3回は耳掃除を行うと良いでしょう。
環境
ビションフリーゼは小型犬であるため、そこまで広い室内は求められません。 しかし、人間のことが大好き・甘えるのが大好きな犬種であるため、常に室内に家族がいる環境が好ましいでしょう。
また、外でビションフリーゼを飼うのは、きれいな被毛を保つために小まめなケアが必要になってきます。
ビションフリーゼと楽しい毎日を
ビションフリーゼのふわふわの被毛は、一度自宅に迎えると、その魅力に虜になってしまうはずです。
ビションフリーゼとの毎日を楽しむために、毎日の散歩やブラッシングを欠かさず行い、良好な関係を築いていってくださいね。
ビションフリーゼに関する記事はこちらもチェック
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!