犬がオムツをするタイミングは?メリット・デメリットや選ぶポイント
「愛犬にオムツをつけるタイミングがわからない」とお悩みの人は多いのではないでしょうか?
犬がオムツをするタイミングには適切な時期があります。これを知らずにオムツをつけてしまうと、愛犬にとってよくない影響が出てしまう可能性があるので注意が必要です。
この記事では、犬がオムツをするタイミングや選ぶときのポイント、そのメリット・デメリットについて解説します。
オムツをつけるタイミングでお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
犬がオムツをつけるタイミング
オムツと聞くと赤ちゃんのときや歳をとったときに使うもの、というイメージがある人も多いかもしれません。
実は犬の場合、赤ちゃんのときにオムツをつけるのはあまりよくありません。
理由は、トイレトレーニングが終了していない子犬の時期にオムツに慣れてしまうと、成犬になったときにちゃんとトイレに行ってくれなくなる可能性があるからです。
愛犬が歳をとって足腰や排泄機能が弱まってくると、オムツが必要になる場合もあります。
腰の神経機能の低下や腎臓機能の低下で排泄量が増えることもあるので、老犬になったらこれらの病気にも注意してください。
老犬になり粗相が増えてきたら、獣医師にオムツが必要かどうか相談してみるのがよいでしょう。
また、犬のオムツはマーキング対策や生理対策としても使用されます。
オス犬のマーキング対策にはマナーベルトを使用することが多いですが、最近ではデザイン性の高いオムツをマナーベルト代わりに利用する人もいます。
メス犬の生理対策としてオムツを利用すれば、出血が床や身体につくのを防ぐことが可能です。
犬にとってオムツをつけるメリット・デメリット
老犬だけでなく、マーキングや生理対策としても利用できるオムツですが、具体的なメリットやデメリットは何なのでしょうか?
ここでは、犬がオムツをつけるメリット・デメリットについて説明します。
メリット
犬にオムツを使用することの最大のメリットは、部屋や愛犬の体が汚れてしまうのを防げることです。
老犬になると足腰が弱まってくるので、トイレに行くことも億劫になってきます。
トイレに行くのが困難になると、その場でお漏らしをしてしまうこともあるでしょう。
そんなときに犬用のオムツをはいていれば、このお漏らしを防いでくれます。
足腰の弱った犬にとっても、わざわざトイレに行かずに済むため、身体的な負担が減るというメリットがあります。
また、先ほども触れましたが、犬用のオムツはマーキング対策や生理時の出血漏れを防止する役割もあります。
愛犬がマーキングをしないように常に見張っているのは大変ですが、オムツをつけることでこの負担を軽減できるでしょう。
デメリット
老犬の介護やメス犬の生理時などには、1日中オムツをつけているということもあります。
このとき、オムツのなかが蒸れてしまうことで皮膚が炎症を起こす恐れがあります。
炎症によって愛犬にかゆみや痛みが生じたり、悪化して健康状態に大きな問題が出る可能性があるということは大きなデメリットでしょう。
これらを予防するためには、オムツをつけっぱなしにするのではなく、こまめに取り替えるようにしてください。
また、トイレトレーニングの終わっていない子犬の時期にオムツをつけるのもおすすめできません。
飼い主にとっては片付けが楽になるかもしれませんが、オムツに頼ってしまうと子犬がトイレトレーニングを完了できなくなってしまいます。
子犬の時期にしっかりとトイレトレーニングを終えないと、成犬になってもうまくトイレができません。
オムツを使用するタイミングには気をつけましょう。
飼い主にとって犬がオムツをつけるメリット・デメリット
犬にとってのオムツをつけるメリット・デメリットについて紹介しましたが、飼い主にとってのメリット・デメリットは何なのでしょうか。
それぞれ詳しくみていきましょう。
メリット
飼い主にとっての一番のメリットは、掃除の負担が減ることです。
愛犬が粗相する度に汚れてしまった床や体を掃除するのは、飼い主にとって大きな負担となります。
犬用のオムツをつけてあげれば、この負担を軽減できるでしょう。
マーキング対策としてオムツを使用している場合には、散歩中などに気を張る必要がなくなるので、その点もメリットといえます。
デメリット
デメリットとしては、オムツは消耗品ですので使い続けるとそれだけ費用がかかります。
費用がかかるからといってオムツ交換の頻度を減らしてしまうと、愛犬がかゆみや皮膚の炎症に苦しむようになる恐れがあるので注意しましょう。
おしっこや排便、生理中であれば出血をした場合には、オムツをすぐに取り替えるようにしてあげてください。
犬がオムツかぶれをしてしまったら
愛犬がオムツかぶれをしてしまったら、かぶれた箇所を確認して原因を探りましょう。
オムツかぶれは、オムツ内の通気の悪さやオムツと肌が擦れることが原因で起こります。
一日中オムツをつけっぱなしにしていたり、サイズのあっていないオムツをつけていたりすると、オムツかぶれが起こりやすいです。
オムツかぶれを起こすと湿疹や炎症の原因となり、悪化すると愛犬の健康を大きく損ねてしまう危険性があります。
このようなオムツかぶれを避けるためにも、こまめなオムツ替えや愛犬にあったサイズのオムツを使用するようにしましょう。
オムツ替えのときには、尿や便が毛や肌についたままになっていないかチェックすることも重要です。
これらの汚れがついたままだと、そこから雑菌が繁殖してかぶれが悪化する可能性があります。
オムツのつけ方や、愛犬の毛量によってもかぶれやすさは変わってきます。
これらの点に注意してもかぶれが改善しない場合は、できるだけ早く動物病院での受診をおすすめします。
薬をもらうほかに、オムツの使い方や使用頻度に関しても獣医師さんに相談してみるとよいでしょう。
犬のオムツを選ぶときのポイント
オムツのメリットやデメリットについて解説してきましたが、実際にオムツを選ぶときにはどのポイントに注目すればよいのでしょうか?
ここでは、オムツを選ぶときに注目してほしい以下のポイントについて説明します。
- 家用か外用かで選ぶ
- 吸収力で選ぶ
- 性別や体の大きさに合ったサイズを選ぶ
- ホールド型かバンド型かで選ぶ
- 紙オムツか布オムツかで選ぶ
家用か外用かで選ぶ
犬のオムツには家用と外用があります。
家でつけるのであれば落ち着いた環境で着脱できるので、吸水性が高いものや犬の肌にやさしいものを重視して選ぶのがよいです。
反対に、外用のものであれば着脱のしやすさで選ぶのがおすすめです。
屋外ではどこでもオムツを替えられるというわけではないので、交換するときに手間がかからないタイプのものを選ぶと便利でしょう。
屋外では、愛犬が動き回るシチュエーションも多くなるので、オムツのずれにくさにも注目して選ぶようにしてください。
立体ギャザーがついているようなオムツですとずれにくいので、外用のオムツとしておすすめです。
吸収力で選ぶ
オムツの吸収力は商品によって異なります。
複数回吸収できるタイプであれば、オムツ交換の手間が少なく済みます。
このタイプは長時間つけることが可能ですが、その場合は通気性の良いタイプを選んであげてください。
商品によっては、オムツ交換のタイミングを知らせてくれるサインが付いたものもあります。
性別や体の大きさに合ったサイズを選ぶ
犬種や性別、愛犬の体の大きさによって、ぴったりと合うオムツのサイズはそれぞれです。
オムツのサイズが合っていないと、排泄物をうまくカバーできないだけでなく、かぶれや炎症の原因にもなりかねません。
また、犬用のオムツは商品によって対応する性別が分かれていることもあるので注意しましょう。
ホールド型かバンド型かで選ぶ
犬用のオムツにはホールド型とバンド型があります。
ホールド型のオムツは、病気や高齢化などで排泄が難しくなった愛犬におすすめのタイプです。
パンツのように下半身全体をカバーしてくれるので、尿や排便をしっかりと受け止めてくれます。
ホールド型はマジックテープで腰の部分を止めるタイプが多いので、幅広いサイズに対応できるというメリットもあります。
バンド型のオムツは、愛犬の腰に巻くだけで簡単に装着でき、散歩時のマーキング対策を手軽にできるのがメリットです。
しかし、バンド型の場合は犬の肛門部分をカバーできないため、排便対策には不向きといえます。
紙オムツか布オムツかで選ぶ
犬用のオムツを選ぶときに、紙オムツと布オムツの違いを知っておくことも重要です。
紙オムツは吸収力に優れているため、老犬の介護や病気のときなど、長時間着用する場合におすすめです。
使用後には汚れたオムツをそのまま捨てられるため、手間がかからないというメリットもあります。
しかし、使い捨てということは消費するだけ費用がかかるということでもあります。
手軽で便利な分、コストパフォーマンスが悪いという点はデメリットといえるでしょう。
布オムツは洗って繰り返し使えるので、紙オムツと比べると経済的にお得といえます。
また、肌が弱く化学繊維に敏感な犬でも、布であれば大丈夫という場合もあるので、敏感肌の犬にもおすすめのタイプです。
デザインもおしゃれなものが多く、外見にこだわりたい飼い主さんには、こちらもメリットといえるでしょう。
しかし、洗って繰り返し使えるということは、洗濯の手間がかかることでもあります。
毎日の洗濯に時間をとられるのが億劫な人は、紙オムツの方が向いているかもしれません。
他にも、布オムツは紙オムツより吸収力では劣っています。
尿の量が多い場合、布オムツでは対応できないことがあるので、この点にも注意が必要です。
人間用のオムツも犬用オムツとして使える
意外と知られていませんが、人間用のオムツも犬用のオムツとして使用できます。
人間用のオムツにはしっぽを通す穴が空いていませんが、これはハサミやテープを使って簡単に作ることができます。
人間用のオムツは、犬用のものと比べると安価で履かせやすいというメリットがあります。
オムツは消耗品なので、コストパフォーマンスを重視する人は、人間用のオムツを利用してみるのもよいかもしれません。
一方で、人間用のオムツは着用した位置からずれやすいというデメリットもあります。
活発でよく動き回る犬の場合は、オムツがすぐにずれてしまうこともあるので、この点には注意しましょう。
まとめ
犬がオムツをするタイミングや、犬用オムツのメリット・デメリットについてご紹介しました。
オムツは正しい使い方をすれば、愛犬や飼い主にとってとてもメリットの多いアイテムです。
しかし、誤った使い方をすると愛犬の健康を損ねてしまうこともあります。
犬にオムツをつけるときは、メリット・デメリットをしっかり理解した上で、愛犬にとってよいものを選んであげてくださいね。
この記事のライター
おもち
パグ沼にはまり愛犬への想いがとまらないフリーライター。はじめて犬を飼う方にも分かりやすく役に立つ記事をお届けできたらと思います。
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