ワンちゃんが添い寝をしてくる理由は?一緒に寝ても大丈夫?
皆さんは、愛犬と添い寝をしたことがありますでしょうか。ワンちゃんを飼っている方であれば、愛犬と添い寝したいと思う方も多いと思います。大切な愛犬と一緒に寝ることができたら至福の時間となりますよね。しかし、一緒に寝ることに対して衛生面や安全面が気になるという方も多いのではないでしょうか。本記事では、ワンちゃんが添い寝をしてくる理由や、添い寝する際に気を付けなければならないポイントなどをご紹介していきます。愛犬と添い寝している方も、これからワンちゃんを飼う方も是非参考にしてみてください。
ワンちゃんが添い寝をしてくる理由
寝ている時に、ワンちゃんが添い寝してくると可愛らしいですよね。ここでは、ワンちゃんが添い寝をしてくる理由をいくつかご紹介していきます。愛犬がなぜ添い寝をしてくるのか知りたい方は必読です。
理由①飼い主と寝ると安心するから
ワンちゃんは飼い主と添い寝をすることで、飼い主の存在を身近に感じることができ、精神的に落ち着いた状態で眠ることができます。人間の赤ちゃんや子供も、親と一緒に寝ることで安心して眠りにつくことができます。
ご存じかと思いますが、ワンちゃんの多くは常に警戒心を張っており、寝ていたとしてもそのほとんどが浅い眠りだと言われています。そのため、飼い主と添い寝をすることで緊張がほぐれ、安心して寝ることができると言われています。
飼い主と信頼関係を築くことができているワンちゃんであれば、ひとりで寝るよりも飼い主と一緒に寝ることで、落ち着いて寝ることができるのですね。
皆さんの愛犬はいかがでしょうか。愛犬と添い寝をしている方は、愛犬が安心して寝ることができているか確認してみてください。
理由②飼い主の匂いを感じていたいから
飼い主の匂いを嗅ぐことで、安心して寝ることができるワンちゃんもいます。
実際に、大好きな飼い主の匂いを感じながら寝たいと思うワンちゃんも少なくありません。これは、ワンちゃんは嗅覚に優れているからだと言えます。
我々人間も同じように、信頼している人や大好きな人の匂いを嗅ぎながら寝ると、幸せな気持ちになり、自然と寝落ちすることも多いのではないでしょうか。
人間の赤ちゃんも、母親の匂いを嗅ぎながら寝ることで気持ちが落ち着き、寝つきが良くなることがあります。そのため、ワンちゃんも大好きな飼い主の匂いを嗅ぎながら寝ることで、幸せを感じることができ、リラックスすることができます。
また、ワンちゃんが子犬の場合、母犬から離れて寂しい思いをしていることがあり、その代わりとなる存在を探して、添い寝をしてくることがあるとも言われています。
子犬が添い寝をしてきた際は、ワンちゃんが安心感を求めているケースが多いと考えられるので、ワンちゃんを安心させることができるよう、添い寝をしてあげましょう。
理由③飼い主を守るため
ワンちゃんはいざとなると飼い主を外敵から守ろうとする習性があるため、飼い主の安全のために添い寝をすることがあります。
よって、ワンちゃんが寝る時になると、飼い主のそばにそっと近寄ってきて、添い寝をしてくるようであれば、飼い主のことを守る目的がある可能性があります。
理由④飼い主に依存しているから
ワンちゃんが飼い主に依存している場合、添い寝をしてくることがあります。
ワンちゃんと飼い主の関係性において、依存は避けたいところですが、甘やかしすぎていたり、四六時中一緒にいるというような過ごし方をしていると、ワンちゃんが依存してしまうことがあります。
ワンちゃんが飼い主に依存した場合、片時も離れたくないと考える子がほとんどのため、寝る時も添い寝をしてくることが多いです。
大切な愛犬がいつも自分のそばにいて、寝る時も一緒となると嬉しく感じるかもしれませんが、ワンちゃんにとっては「分離不安症」になってしまっている可能性があるため、気を付ける必要があります。
分離不安症とは、飼い主がワンちゃんのそばを離れた時に、不安のあまり暴れたり、自分の手足やしっぽを噛んだり、粗相をしたりと、あらゆる問題行動を起こしてしまう精神的な病気のことを言います。
これは依存が原因で起こりうる精神病であり、我々飼い主にとってもワンちゃんにとっても望ましくないものです。
分離不安症にならないようにするためには、適度な距離感をもって関わることが大切です。
理由⑤布団が気持ちいいから
我々が毎日寝ているベッドや布団は、ワンちゃんにとって気持ちいいと感じることがあります。
特に、冬の布団の中は暖かくて我々もぐっすり眠ることができますよね。同様に、暖かい布団はワンちゃんも大好きなので、飼い主と同じ布団で寝たくなります。布団のような心地の良さは、ワンちゃんがリラックスするためにはピッタリなのです。
愛犬の寝床の寝心地が良さそうでない場合は、ブランケットやクッションなどを置いてあげて、布団のように見立ててあげてもいいかもしれません。
ワンちゃんと添い寝をする際の注意点
ワンちゃんが添い寝をしてくる理由をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。添い寝には多数の理由があるので、愛犬が添い寝をしてくる場合、どのような理由で添い寝をしてきているのかしっかり見極める必要があります。では、ワンちゃんと添い寝をする際に気を付けるべきことは、どのようなことがあるのでしょうか。ここでは、ワンちゃんと添い寝をする際の注意点についてご紹介していきます。
注意点①衛生面に気を付ける
ワンちゃんと添い寝をする時は、衛生面に気を付けましょう。
ワンちゃんのほとんどは全身に毛が生えているため、どれだけ毎日ブラッシングなどをして清潔な状態をキープしていても、散歩に出かけた時や、外で遊んだ際に毛についた泥や土などで布団やシーツを汚してしまうことがあります。
また、毛だけでなく、肉球の汚れに関しても気を付けるべきだと言えます。
室内犬の場合、散歩の後や外で遊んだ後に手足を洗う方がほとんどかと思いますが、肉球に付着した汚れは簡単には落ちません。そのため、肉球の間までしっかりと洗ってあげる必要があります。
更に、ノミやダニなどにも注意が必要です。
ワンちゃんと日常から添い寝をする方は、定期的に布団やシーツを洗濯し、清潔な状態を維持する必要があります。
注意点②愛犬の睡眠の妨げにならないようにする
ご存じの通り、ワンちゃんの睡眠は浅く、ちょっとした物音や声で目を覚ますことがあります。
そのため、ワンちゃんと添い寝をする際は、寝返りやいびきなど、ワンちゃんの睡眠の妨げにならないように注意を払う必要があります。
一般的に、ワンちゃんの睡眠時間は人間よりも長いと言われていますが、ワンちゃんには外敵から身を守る本能があるため、その睡眠のほとんどが浅い眠りです。
ワンちゃんに質の良い睡眠をとってもらうためには、寝相が悪い方や、寝ている時にいびきをかいてしまう方は、できるだけワンちゃんと寝るのは避けた方がいいでしょう。
注意点③距離感に気を付ける
ワンちゃんと添い寝をする際、一定の距離感を保ってあげる必要があります。
添い寝はお互いを信頼し、安心している証拠でもありますが、距離感を間違えてしまうと、主従関係が曖昧になり、見下されてしまうことがあります。
特に、愛犬が飼い主の足元ではなく、顔に近い場所で添い寝をしてくる場合は要注意です。
ワンちゃんが飼い主を上に見ている場合、足元で寝ることが多いですが、対等もしくは下に見ている場合はできるだけ顔に近い場所で寝る習性があります。
主従関係が曖昧になってしまうと、他のしつけにも悪影響を及ぼす可能性があるので、ワンちゃんと添い寝をする際は、一定の距離感を保ちましょう。
注意点④ひとりでも寝られるようにする
ワンちゃんが添い寝をしてくる理由でもご紹介しましたが、飼い主に依存してしまっているワンちゃんは、「分離不安症」という精神的な病気を患ってしまうことがあります。
そのため、ワンちゃんひとりでも寝られるようにしつけはしなければなりません。
ワンちゃんがひとりで寝ることができないと、お留守番をさせることができず、外出や旅行などにも行くことができません。
また、ペットサロンなどに預けることも難しくなってしまいます。
ワンちゃんと添い寝をすることで得られるメリットもありますが、ワンちゃんの性格によっては添い寝がむしろストレスになってしまう子もいるので、ひとりでも寝られるようにしつけは行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、ワンちゃんの添い寝について解説しました。ワンちゃんはさまざまな理由があって添い寝をしてくるのですね。
大切な愛犬と一緒に添い寝をする方も少なくはありませんが、ワンちゃんと添い寝をする際は気を付けなければならないこともあります。
愛犬との添い寝を検討されている方は、それらを踏まえて添い寝するかどうかを決めましょう。これからワンちゃんを迎える方も、是非本記事を参考にしてみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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