柴犬がへそ天をするのはなぜ?寝方で分かる柴犬の感情
柴犬は日本犬を代表するワンちゃんで、その見た目の可愛さや飼い主に忠実な性格から、世代を問わず人気の犬種です。その人気は日本国内だけにとどまらず、世界中でも愛されていますよね。海外の方からの人気っぷりに驚く方も多いでしょう。皆さんはそんな柴犬が「へそ天」をしている姿を見たことがありますでしょうか。柴犬は元来狩猟犬だったため警戒心が強く、更には番犬としての役割も担っていたことから、誰にでもフレンドリーな性格をしておらず、飼い主に対してのみ忠実と言われています。そのため、へそ天を頻繁にする子は少ないものの、へそ天をよくする子も一定数います。本記事では、柴犬がへそ天をする理由と、柴犬が甘えている時のサインについてそれぞれ解説していきます。柴犬を飼っている方も、これから柴犬を迎える方も是非参考にしてみてください。
そもそも「へそ天」とは?
まずは「へそ天」の定義について簡単に解説します。
ワンちゃんが行う「へそ天」とは、その名の通りヘソが天井に向くようにお腹を上にして寝ている状態のことを言います。
人間で言う仰向けの状態になります。
ワンちゃんはそもそも仰向けで滅多に寝ることがないとも言われているので、へそ天は珍しい格好とも言えます。
柴犬がへそ天をする理由
へそ天について理解した上で、柴犬がへそ天をする理由を探ってみましょう。愛犬がへそ天の格好を頻繁にしている方は必読です。
理由①安心しているから
柴犬がへそ天をする理由の一つ目に、安心しているからという心理状態があります。
ワンちゃんにとってお腹は非常にデリケートな部分であり、ワンちゃんの弱点の一つでもあると言われています。
そのため、お腹を見せながら仰向けで脱力して眠っている姿は、安心しきってかなりリラックスしている状態だと言えます。
冒頭でも少し述べた通り、柴犬は元来狩猟犬や番犬であった名残から、性格的に警戒心が強い傾向があります。
そのような柴犬が、落ち着いた状態で弱点をさらけ出しているのは、飼い主と信頼関係を築くことができている証拠とも言えます。
安心やリラックスによって愛犬がへそ天をしている場合、そっとしておくのがいいでしょう。
しかし、どれだけ安心してリラックスしている柴犬でも、へそ天をしない子も中にはいるので、ヘソ天をしないからといって心配する必要はありません。
理由②おねだりしているから
柴犬は、おねだりしたり甘えている時のサインとして、へそ天をすることがあります。
例えば、おもちゃで遊んでほしい時やおやつが欲しい時、更にはお腹を撫でてほしい時などシチュエーションはさまざまです。
このように、柴犬は飼い主に対して何かしらの要求やおねだりをしている時にへそ天をすることがあるので、愛犬が何を求めているのか察してあげる必要があります。
しかし、愛犬のへそ天を全ておねだりと捉えてしまい、全てその通りに従ってしまうと、わがままな性格に育ってしまい、しつけがうまくいかなくなる可能性もあるため注意が必要です。
理由③体温を下げるため
体温調整もへそ天をする理由の一つです。
柴犬は、暑くて体温を下げようとしている時に、へそ天をして体温を下げようとする習性があると言われています。
特に、へそ天をしながら舌を出して荒い呼吸をしている場合は体温がかなり高い可能性があるため注意しなければなりません。
柴犬がへそ天をしている時は、呼吸の荒さや周囲の気温にも目を配りましょう。
明らかに様子がおかしい場合や、呼吸が乱れている場合は熱中症を起こしている可能性があるため要注意です。
理由④構ってほしいから
柴犬は飼い主に構ってほしいが故に、へそ天のポーズをとることがあります。
皆さんは日頃愛犬に構ってあげられていますでしょうか。
飼い主と愛犬間のコミュニケーション不足は意外とあると言われています。
愛犬がへそ天をする時、構ってほしい時があるのでへそ天を見せてきた場合はお腹を優しく撫でてあげましょう。
理由⑤敵意が無いことを示したいから
敵意が無いことを示したい時、柴犬はへそ天のポーズをとることがあります。
柴犬が飼い主に対してへそ天をしていた場合、「私はあなたの敵ではありません」ということを伝えたいからだと言えます。
柴犬は飼い主の番犬として活躍していた過去があるので、このように飼い主に対しての意思表示は見逃せませんね。
理由⑥服従しているから
柴犬は、服従のサインとしてへそ天をすることがあります。
ヘソ天のポーズをとりながら飼い主の表情を伺ったり、耳が後ろに倒れている、視線を逸らすなどのような様子を見せた場合、服従や降参の意思を表示していると言えます。
柴犬を叱った後やしつけがうまくいかなかった後などに、このようなへそ天をすることがあります。
その場合、しっかり反省しているサインと捉えてもいいでしょう。
理由⑦遊んで欲しいから
柴犬は、へそ天をすることで遊んでほしいという気持ちを表現することがあります。
このような場合、へそ天に加えて尻尾を揺らしている、口元を半開きの状態にするなどのような仕草を見せます。
これは、子犬の頃に母犬にお腹をなめてもらった名残だと言われており、飼い主への愛情や信頼を表しているとされれいます。
皆さんの愛犬はいかがでしたでしょうか。
柴犬は遊んで欲しい時、さまざまな行動をとりますが、へそ天もその一つなので忘れないようにしておきましょう。
柴犬が甘えている時のサイン
柴犬はさまざまな理由からへそ天をすることが分かりましたが、ほとんどが「甘え」や「要求」からくることが分かります。ここでは、柴犬が甘えている時のサインをいくつかご紹介します。ツンデレな一面を持つ柴犬が、どのような仕草を見せたら甘えているのか知りたい方も多いはずです。一つ一つ見ていきましょう。
①身体をすり寄せてくる
柴犬は、身体を飼い主にすり寄せることで甘えたいという気持ちを表していることがあります。
柴犬が、飼い主の足元などに身体を寄せてくる姿を見たことがある方もいるかと思います。
このように、柴犬が身体をを寄せてきた場合、甘えている時のサインなのでしっかりとその甘えに応えてあげましょう。
②甘噛みしてくる
甘噛みも甘えている時のサインの一つです。
特に子犬の時期は、構ってほしい時や遊んでほしい時などによく甘噛みをすると言われています。
そのため、甘噛みをしてくる時は柴犬が甘えている証拠なので甘やかしてあげましょう。
しかし、甘噛みを許しすぎてしまうと噛み癖がついてしまい、成犬になってからのしつけでは治らないことがあるので、子犬の時期から、噛み癖がつかないようにしつけをしっかり行う必要があります。
③顎を乗せてくる
柴犬は、飼い主に対して甘えている時、顎を乗せるような仕草を見せることがあります。
愛犬がちょこんと飼い主の膝の上などに顎を乗せている姿はとても可愛らしいですよね。
柴犬が顎を乗せている時は無防備なので、飼い主を信頼していないと見せないとも言われています。
信頼関係が成り立った上での甘え方なので、愛犬が顎を乗せてきた場合、スキンシップを取って撫でてあげるようにしましょう。
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④後ろをついてくる
飼い主の後ろをちょこちょこ付いてくる行為も、柴犬が甘えている時に見せるサインです。
飼い主と一緒にいたいという願望の表れであり、場所を変えてでも一緒に過ごしたいという強い要求と捉えることができます。
愛犬がどこまでも跡を追ってくるようであれば、できるだけ一緒にいてあげましょう。
⑤舐めてくる
皆さんは、愛犬に顔や手などを舐められてことがありますでしょうか。
このような行為は、柴犬なりの愛情表現であると言われています。
柴犬に限らず、ワンちゃんは子犬期は親犬に食べ物をねだる時に親犬の顔を舐める習性があると言われており、そのような名残から飼い主の身体の一部を舐めることがあります。
愛犬が顔や手を舐めてきた場合、頭を撫でて構ってあげるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、柴犬がへそ天をする理由と、柴犬が甘えた時のサインについて解説しました。
へそ天をするワンちゃんとしないワンちゃんとではきっぱり別れ、どんだけ甘えていたり気を許していたとしてもへそ天を決してしない子もいます。
へそ天は柴犬の感情や要求を汲み取るには大事な仕草の一つです。
皆さんの愛犬はいかがでしょうか。意外とへそ天をしているかもしれません。
へそ天は愛犬とのコミュニケーションにおいても重要なので、へそ天のポーズをとった場合はお腹を撫でてあげ、愛犬がどのような感情なのかを察してあげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!