柴犬の子犬をお迎えしたら|やっておくべき基本的なしつけと注意点を紹介
飼い主に忠実でありながら、警戒心と独立心が強い柴犬は子犬期からしっかりしつけることが重要です。 また、猟犬であった柴犬は特有の性質を持っているため、通常の犬種と同じしつけ方ではうまくいかない場合もあり、しつけが入りにくい犬種とも言われています。 そこで、柴犬に子犬にしつけをはじめる時期や覚えておきたいコマンド、注意点などをご紹介します。
柴犬はこんな性格
天然記念物にも指定されている日本オリジナルの犬種が柴犬です。もっともオオカミに近いDNAを持つとされている柴犬は、猟犬や番犬として古来から日本人と共に暮らしてきました。
忠誠心が強く、自信家で独立心旺盛な性質から有能な猟犬として活躍していたことでも知られています。また、頑固な一面や警戒心の強さから、しつけが難しい犬種とも言われています。
特に、柴犬といえば「噛む」イメージが定着しています。温和でかわいい柴犬の子犬に見えても、成長するにつれ噛み癖に悩む飼い主も多くいるのです。
柴犬は子犬の頃からしつけることが重要
柴犬は、子犬の頃からしつけをはじめることが必須の犬種です。古来から猟犬や番犬として活躍してきた柴犬は、人間の指示を待つ犬種と違い、自分で物事を判断し行動できる賢さと独立心を持っています。
また、猟犬特有のリーダーに忠実な性質であることも柴犬の特徴と言えます。そのために、まずは子犬の時期に基本のしつけをはじめ、人間との付き合い方や社会のルールを教えていく必要があります。
柴犬の子犬のしつけは根気よく
柴犬は、月齢に応じたしつけが必要な犬種です。また、集中力が長く続かないことも柴犬の特徴と言われているため、一度に多くのことを教えるのではなく、成長とともにじっくり向き合いながらしつけをしていくことが望ましいとされます。
柴犬の子犬は賢い
柴犬は、生後4ヶ月までに脳が形成され、知能が発達してきます。この時期は、まだ独立心が優勢ではないため、教えられたことをどんどん吸収していきます。 この時期を逃してしまうと、独立心とともに反抗心も芽生えてくるので、しつけをはじめるには生後3〜4ヶ月を目安にしましょう。
柴犬の子犬をしつけるうえで役立つコマンド
柴犬に限らず、しつけをする時にはまず絶対必要なコマンドから教えていくことが基本です。しつけで教えるコマンドは、芸ではないためお手やおかわりを教える必要はありません。 まずは、何が必要なコマンドなのか覚えておきましょう。
基本中の基本は「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」
柴犬の子犬にしつけをするときにはまず基本の「おすわり」から教えることがおすすめです。
おすわりは、待て、おいで、伏せといった動作につながるため、柴犬の子犬に一番最初に教えるコマンドとして最適です。おすわりができるようになったら、おすわりから待て、おすわりからおいで、おすわりから伏せといったように連続した動作を教えていきましょう。
食事前に教えることが近道
柴犬に限らず犬のしつけにトリーツを使う手法がポピュラーとなっていますが、トリーツを使ったしつけは犬の肥満につながったり、トリーツがないと何もできない場合もあるのでおすすめしません。
とはいえ、犬は食べ物を目の前にすると、こちらの指示を聞くようになるので、食事の前にコマンドを教えることは有効な手法と言えます。
柴犬の子犬をしつける時に注意すること
柴犬はその独特の性質から、しつけをしづらいと感じる飼い主も多いようです。そこで、柴犬の嫌がることを再確認しておきましょう。
柴犬は集中力が持続しない
柴犬に限らず、犬は長時間一つのことに集中することが苦手です。
特に柴犬の場合は、家ではできても環境が変わると集中できない、好みのおもちゃではないと興味を示さないなど、特有の性質があるため、しつけをするときには何をすれば柴犬が集中できるかを見極める必要があります。
柴犬は新しい物が苦手
柴犬は、環境の変化が苦手です。ぬいぐるみやボールなどのおもちゃも一つのものに決めるとそれ以外にあまり興味を示しません。
子犬のしつけで利用されがちなおもちゃですが、新しいおもちゃを次々と出してきても、柴犬の子犬は変化についていかれないばかりか警戒する可能性があります。 しつけで利用するおもちゃは、一つのものに決め、しつけをする時以外は閉まっておくようにすることが有効な活用方法と言えます。
柴犬は過剰なスキンシップが苦手
褒めてしつけをすること=スキンシップを取ることと思われがちですが、柴犬は子犬の頃から撫でられたり、抱っこされることが苦手です。 子犬の社会化期に十分なスキンシップを取れていれば、撫でられることに抵抗はなくなりますが、迎えてすぐの子犬やスキンシップが十分ではない場合は、急に撫でられることで、驚いてしまい噛んでしまうこともあります。
これでは、逆効果になってしまうため、まずは大袈裟に言葉で褒めることからはじめてみてください。
柴犬のしつけは子犬期からはじめることが肝心
柴犬はしつけが入りにくいと言われている所以は、集中力が持続しない、環境の変化が苦手、新しいものに警戒するなど柴犬特有の性質からということがお分かりいただけたと思います。
こういった柴犬の性質を理解しないでしつけをしても、全くしつけが入らない可能性があるので注意が必要です。また、どんな場合でもしっかりとしたリーダーシップを発揮することが柴犬のしつけをする上で最も重要なこととなります。 賢く忠誠心の高い柴犬なので、正しい理解のもとでしつけをすればベストパートナーとなってくれるはずです。柴犬のしつけにつまづいたら、まずは柴犬の性質を思い出してみてください。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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