柴犬の特徴について~歴史や種類と柴犬を飼う時に抑えたいポイント~
皆さんは日本犬と言えばどのワンちゃんを思い浮かべますでしょうか。やはり柴犬をイメージする方が多いのではないでしょうか。つぶらな瞳や幼少期の黒い口周り、くるんと巻かれた尻尾など、見た目の可愛さはもちろんのこと、飼い主に忠実な性格など多くの魅力があります。柴犬は今や日本国内だけでなく、「SHIBA」という言葉が通用するように、世界でも人気のある犬種と言われています。このように、洋犬に負けないほど魅力たっぷりの柴犬ですが、どのような特徴を持っているのでしょうか。本記事では、柴犬の特徴や性格について解説していきます。また、柴犬を迎える際に気を付けるべきポイントも併せてご紹介していきます。これから柴犬を迎える方も、既に柴犬を飼っている方も是非参考にしてみてください。
目次
柴犬の歴史
まずは柴犬の歴史から簡単に解説していきます。
柴犬は、元来ウサギや鳥などを狩る狩猟犬として活躍していたと言われています。
また、1868年から1912年にかけて海外の狩猟犬が日本に輸入され、柴犬との交配が流行し、それによって純粋な柴犬の数が激減してしまったと言われています。
そこで、純血の柴犬を復活させるため、1928年ごろから柴犬を保護する活動が始まり、1936年には日本の天然記念物に指定されたと言われています。
今や街を歩けば必ずと言っていいほど見かける柴犬ですが、実は天然記念物だと言うことをご存じでない方も多いのではないでしょうか。
柴犬の特徴
次に柴犬の特徴を見ていきましょう。
柴犬は日本犬を代表する人気犬なので、さまざまなモチーフに用いられていますが、どのような特徴を持っているのでしょうか。
◆毛色
柴犬と言えば、まずはキツネのような茶色い毛色なのではないでしょうか。唐草模様が似合う、いかにも和を連想させる日本犬らしいカラーですよね。
柴犬の毛色は全部で4色あり、茶色の柴犬を「赤柴」、その他に「黒柴」と「白柴」、そして赤白黒が混ざった「胡麻柴」があります。どの毛色もそれぞれ魅力がありますが、中でも白柴と胡麻柴は個体数が少ないと言われているため、希少な毛色と言えます。
◆顔つき
また、柴犬の顔つきは大きく分けて「キツネタイプ」と「タヌキタイプ」があります。キツネタイプはマズルと呼ばれるワンちゃんの目元から鼻先・口にかけての部分が長く、きりっとした印象があります。一方タヌキタイプは、キツネタイプとは逆でマズルが短く、童顔でキュートな顔つきをしています。
しかし、どちらのタイプもピンと立った三角の耳や、ドーナツのようにくるんと巻かれた尻尾が特徴的で筋肉質な体つきをしています。
◆被毛の構造
柴犬はダブルコートという太くてしっかりした上毛と、細くて柔らかい下毛の二層から成る被毛をしており、抜けやすいという特徴を持っています。
柴犬を飼っている方であれば分かるかと思いますが、柴犬は換毛期になると毛が抜けやすくなります。そのため、定期的なシャンプーや日頃のブラッシングが欠かせません。
◆身体の大きさ・体重
大きさはと言うと、柴犬は日本犬の中でも小柄な犬種に分類されます。元来狩猟犬として役割を果たしていたということもあり、がっしりとした体格で筋肉量も比較的多いと言われています。
オスの成犬の場合、体高は約38〜41cm、体重は約9〜11kgと言われています。メスの成犬だと、体高は約35〜38cm、体重は約7〜9kgとされています。
しかし、上記でご紹介した体高や体重は、ワンちゃんによって個体差があるため必ずしも上記の通りとは言い切れません。
◆性格
柴犬の性格はどうでしょうか。
柴犬は日本犬ということもあり、フレンドリーというよりかはどちらかと言うと警戒心が強いイメージがあるのではないでしょうか。
柴犬の歴史でもご紹介した通り、柴犬は元来狩猟犬として活躍してきた犬種と言われているため、警戒心が強くパワフルな性格をしています。
また、番犬としての役割も果たしていたため、比較的自立心が強く、たとえ飼い主であったとしてもベタベタされるのを嫌う傾向があります。
しかし、人間と共に生活をしてきた柴犬は、飼い主に忠実な一面もあり、いざとなると飼い主をひとりで守るほど勇敢な姿を見せることもあります。
ドライな性格をしていながらも、ツンデレな一面もあり、うまくしつけを行うことができれば、飼い主以外の人間や他のワンちゃんともうまくコミュニケーションを取ることができます。
◆種類
柴犬は日本犬保存会に「柴犬」として1種類で登録されていますが、正確には地域ごとに特徴が違う5種類の「地柴」がいると言われています。
簡単にご紹介すると、柴犬と一括りにいっても「信州柴犬」「美濃柴犬」「山陰柴犬」「縄文柴犬」「川上犬」があります。
それぞれ土地にならった名前が付けられており、見た目や性格も種類によって異なります。
下記記事が、柴犬の種類について書かれた記事なので、それぞれの特徴を知りたい方は是非参考にしてみてください。
柴犬の種類についての記事はこちら
柴犬を迎えるにあたって
柴犬の歴史や特徴、性格など柴犬全般について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。柴犬にはさまざまな魅力があって、飼ってみたいと感じた方も多いのではないでしょうか。ここでは、柴犬を迎えるにあたっての注意点をいくつかご紹介します。
子犬期にしつけをしっかり行う
柴犬の性格でもご紹介した通り、柴犬は飼い主に忠実と言われているため、子犬の時期にしつけをしっかりと行い、主従関係をはっきりさせておく必要があります。
柴犬は少々頑固な一面もあるため、子犬期に主従関係を築いていないと飼い主の指示を聞かないことがあります。
また、警戒心の強い性格であることもあり、飼い主以外の人間や他のワンちゃんともトラブルを引き起こしかねないため、子犬の頃から家族以外の人間や他のワンちゃんと触れ合う機会をつくり、さまざまな環境に身を置かせてあげましょう。
さまざまな環境に慣れさせておくことで、社会性を学ぶことができる上に、フレンドリーに接することができることがあります。
「柴距離」を理解する
皆さんは、「柴距離」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
柴距離とは、柴犬が飼い主に対して取る一定の距離感のことを言います。
ご存じの通り、柴犬は警戒心が強い犬種のため、たとえ飼い主であっても近すぎる距離感は好みません。そのため、何とも言えない一定の距離感をキープします。
これは、柴犬なりの飼い主との付き合い方なので、無理に近付いたりひとりの時間を奪ったりするようなことがないようにしましょう。
柴距離を無視してしまうと、ストレスが溜まってしまったり、言うことを聞かなくなることがあるので、一定の距離を取っているなと感じた場合は、それ以上近付かないようにしましょう。
定期的にブラッシングをする
室内・室外どちらで飼うにしても、定期的なブラッシングは必ず行いましょう。
柴犬の特徴でもご紹介した通り、柴犬は2種類の被毛を持つダブルコートのワンちゃんなので、そうでないワンちゃんと比べると毛が抜けやすいと言われています。
抜け毛を放置していたり、ブラッシングをサボってしまうと皮膚病になってしまう可能性もあるので、簡単なブラッシングは定期的にしてあげましょう。
また、柴犬は換毛期である春から夏にかけての時期と、秋から冬にかけての時期は特に毛が抜けやすいため、いつもより入念にブラッシングをしてあげる必要があります。
愛犬を清潔な状態に保ち、綺麗な被毛を維持するためにも、ブラッシングは欠かせません。
まとめ
本記事では、柴犬の歴史から始まり、特徴や性格、迎える時のポイントなどをご紹介しました。日本犬を代表するポピュラーな犬種ですが、意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。
柴犬には多くの魅力があるので更に惹かれますよね。これからワンちゃんを飼う予定の方は、是非柴犬を検討してみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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