柴犬の噛み癖はどうしたら直る?噛み癖を直すしつけのコツをご紹介
日本犬の中でも最も人気で、今では日本国内にとどまらず世界中で愛されている柴犬ですが、飼うにあたって噛み癖を懸念されている方は多いのではないでしょうか。噛み癖は放置しておくと我々飼い主だけでなく、他のワンちゃんや人などにも被害をもたらしてしまう可能性があるので、どうにかして噛み癖を付けないようにしたいですよね。本記事では、柴犬の噛み癖について、噛んでしまう理由と治し方をご紹介していきます。柴犬を飼っている方も、これから柴犬を迎える方も是非参考にしてみてください。
柴犬はなぜ噛むの?
柴犬の噛み癖を放置しておくとさまざまなトラブルを招いてしまうため、噛み癖はしつけの中でも最優先に取り掛かりたいところです。また、柴犬が噛んでしまう理由は一つではないため、噛み癖はそう簡単にはしつけることができません。ここでは、柴犬が噛んでしまう理由をいくつかご紹介していきます。愛犬の噛み癖に困っている方は、これからご紹介する理由が当てはまっていないかチェックしてみてください。
原因①歯の生え変わり
柴犬が噛んでしまう理由の一つに、歯の生え変わりによって歯や歯茎がムズムズと痒いから、という理由があります。
我々人間の子どもの歯が乳歯から永久歯に生え変わるように、子犬の歯も生え変わる時期があり、この時期は特に歯や歯茎に痒みを感じます。
このように歯の生え変わりのタイミングで歯が痒い時、人間の赤ちゃんの場合は「歯ぐずり」というぐずり方をするのが一般的ですが、子犬の場合は家具や人間の腕・足など身の回りにあるものを噛むことで痒みを解消しようとします。
このような場合は本気噛みではなく甘噛み程度なのでさほど痛みは感じませんが、歯が生え揃うにつれて噛む力が強くなってくるため要注意です。
歯の痒みは専用のおもちゃや噛んでもいいおもちゃなどを与えて痒みを和らげてあげましょう。
原因②飼い主の気を引くため
柴犬は「要求噛み」と呼ばれる飼い主の気を引くために噛むことがあります。
要求噛みのシチュエーションはさまざまで、例えばエサが欲しい時や散歩に行きたい時、構ってほしい時などが挙げられます。
要求噛みをされる度に愛犬の言うことを聞いてしまうと、噛めば必ず要求が通ると勘違いしてしまい、噛み癖が加速してしまうので噛まれても無視する、ダメと短い言葉で叱ってその場から離れるなどの対応をしましょう。
原因③興奮している
柴犬は他のワンちゃんや飼い主と遊んだりじゃれ合っている最中に興奮して噛んでしまうことがあります。
ドッグランなどでもじゃれ合いが加速して甘噛みしている様子を見たことがあるのではないでしょうか。
このようなじゃれ合いによる噛み癖は、特に子犬の時期によく見られ、成長するにつれて自然にやらなくなる子がほとんどですが、成犬になっても続くようであれば、じゃれ合いが本気になって相手に怪我をさせてしまう可能性があるので、しっかりとしつけをして治してあげる必要があります。
原因④縄張り意識が働いている
柴犬は、縄張り意識によって物などを噛むことがあります。
例えば自分のテリトリーに入られたりした場合、恐怖や威嚇から入ってきたものに対して噛むような素振りを見せます。
縄張り意識を働かせている時は、噛むだけでなく腰を引いて後ずさりしたり唸ったりするなど、明らかに警戒した様子を見せます。
このような時に落ち着かせようとして撫でたりしてしまうと瞬発的に噛みつかれてしまう恐れがあるので要注意です。
原因⑤ストレス
柴犬はストレスが原因で噛み癖がついてしまうことがあると言われています。
我々人間も、むしゃくしゃした時やストレスを感じている時に、頭を抱えたり髪をぐしゃぐしゃにしたりしますよね。
それと似ていて、柴犬も身体的・精神的にストレスがかかってしまうとつい身の回りにあるものを噛んでしまうことがあります。
特に柴犬は誰にでもフレンドリーな性格というよりかは、警戒心や独立心が強い性格をしているため、ストレスには敏感と言えます。
環境の変化や過度なスキンシップ・しつけ、寝不足・運動不足などは柴犬にとってストレスになりやすいので気を付けましょう。
ストレスによる噛み癖は、ストレスのもととなる原因を改善しない限り治らないので、柴犬が一体何にストレスを感じているのかを突き止め取り除いてあげましょう。
柴犬の噛み癖を治すには
柴犬が噛んでしまう理由をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。柴犬はさまざまな理由があって噛むことが分かりました。では、このような柴犬の噛み癖を治すにはどうしたらいいのでしょうか。噛み癖を放置しておくとさまざまなトラブルを招いてしまい、他人や他のワンちゃんに怪我をさせてしまう可能性があるので必ず直さなければなりません。ここでは、柴犬の噛み癖を治すためのコツをいくつかご紹介していきます。愛犬の噛み癖に困っている方は必読です。
社会化のトレーニングを行う
社会化のトレーニングを行うことで、柴犬の噛み癖が改善されることがあります。
柴犬は警戒心が強いと言われている犬種のため、このような性格が攻撃性として表に出てしまうと、飼い主に対しても噛みついてしまう可能性があります。
しかし、子犬の時期からさまざまな人間やワンちゃんと触れ合い、多様な環境に慣れさせてあげることで社会性を身に付けることができます。周りの人間やワンちゃんとの付き合い方を学ぶことで、過剰な警戒心が無くなり、噛みつくというようなこともしなくなります。社会化は柴犬を飼うにあたって必ず行いましょう。
無視する
噛み癖がひどい場合、あえて無視することで噛み癖が治ることがあります。
柴犬が物などを噛んでしまう時に言葉で叱ったり身振り手振りで噛むのをやめさせようとしても、そのリアクションが柴犬のとっては「遊んでもらっている」「構ってくれている」と勘違いしてしまうことは多々あります。
これを繰り返してしまうと噛み癖は治るどころか更にひどくなってしまいます。このような事態を招かないために、状況によっては無視することも必要です。
そうすることで、柴犬は噛むことに次第に飽きてきて噛み癖が落ち着いてくるでしょう。
低い声で叱る
噛むという行動に対して叱る際には低い声で叱ることを意識してみてください。ここで高い声で𠮟ってしまうと、柴犬は「遊んでもらってる」と勘違いしてしまうことがあり、そうなってしまっては逆効果です。
「ダメ!」や「コラ!」などの短い言葉を低い声で叱ってみましょう。
また、叱る際には決して手をあげたり怒鳴ったりしてはいけません。
叩いたり蹴ったりという行動はかえって犬を刺激してしまったり、トラウマになってしまう可能性があるので、絶対にNGです。
噛んでもいいおもちゃを与える
柴犬の噛み癖を直す手段の一つとして、噛んでもいいおもちゃを与えてストレスを発散させる方法があります。
ネットやペットショップなどワンちゃん専用のおもちゃがあるので探してみましょう。
選び方としては壊れにくいゴム製のものや噛み応えのある木製のものがおすすめです。
噛むのを我慢することによってストレスになることもあるので、しつけることはもちろん、おもちゃも与えて噛みたいという欲求を満たしてあげるといいでしょう。
信頼関係を築く
柴犬は元来狩猟犬として活躍してきただけでなく、時には番犬としての役割も担うこともあり、とても古くから人間と一緒に暮らしてきました。
そのため、飼い主には忠実な犬種ではありますが、柴犬が飼い主の言うことを聞くかどうかは信頼関係を築けているかがとても重要です。
信頼関係がきちんと構築されていないと飼い主であっても噛んでしまうこともあるので、良好な関係を築くことができるよう日々の生活の中でコツコツと信頼を積み重ねていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では柴犬の噛み癖について、その理由と改善するためのコツをご紹介しました。
柴犬を飼うにあたってやはり噛み癖のしつけは避けることができず、子犬の頃から優先的に行いたいしつけの一つです。
柴犬を飼っている方も、これから柴犬を迎える方も、愛犬に噛み癖がつかないように気を付けましょう。
噛み癖がひどくて自分では手に負えないという場合には、ドッグトレーナーに相談することも検討してみてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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