老犬にとって楽な寝方はどれ?寝てばかりの際は要注意
ワンちゃんは成犬の頃は元気があっても、老化と共に寝る時間が自然と長くなります。飼っているワンちゃんが老犬になってしまうと、一日のほとんどを寝て過ごすので、できるだけ快適な睡眠をとらせてあげたいですよね。本記事では、老犬にとっての楽な寝方や、老犬が寝ている時に注意すべきポイントをご紹介していきます。愛犬の老化を実感している方も、これからワンちゃんを飼う予定の方も是非参考にしてみてください。
老犬が楽に感じる寝方とは
一般的に、ワンちゃんは歳をとればとるほど一日の睡眠時間が長くなると言われていますが、そんな老犬にとってどのような寝方が楽なのでしょうか。寝ていることが多い老犬にはできるだけ楽な体勢で寝かせたいですよね。ここでは、老犬にとって楽な寝方を3つご紹介します。
仰向け
仰向けは、ワンちゃんの弱点であるお腹を見せており無防備な格好ですが、この体勢が楽だと感じる子もいます。また、飼い主の前でも仰向けで寝る場合は、飼い主を信頼している証拠とも言えます。
皆さんの愛犬はいかがでしょうか。仰向けは比較的珍しい寝方なので、中には見たことが無い方もいるのではないでしょうか。
しかし、仰向けは他の寝方と比べて起き上がることが大変なので、全ての老犬が楽に感じるわけではありません。
うつ伏せ
うつ伏せは警戒心があり、熟睡していないことが多いと言われていますが、歳をとってくると眠りにつくためにまずはこのような体勢で寝始めることがあります。
また、暑い時はお腹を床にくっつけることで、体温を下げている場合があります。
横向き
横向きも、老犬にとっては楽な寝方になります。
ワンちゃんは、横向きの体勢になることで4本の足をゆったり伸ばすことができ、身体全体の力をぬいた状態で寝ることができます。このような体勢は、ワンちゃんが熟睡しているときやリラックスしているときによく見られると言われています。
リラックスしているあまりに寝ぼけたり、寝言を言ったりする場合もあります。
注意すべき老犬の寝方や状態
老犬の楽な寝方をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。さまざまな体勢で寝ることが分かりましたが、注意すべき寝方ももちろんあります。ここでは、気を付けたい老犬の寝方や状態をいくつか解説していきます。
丸くなる
老犬は、よく丸くなって寝ることがあります。
一般的に、ワンちゃんが丸くなって寝るのは、特に寒い季節や冷える場所でよく見られ、寒さをしのぐために丸くなることがほとんどです。
老犬は、成犬と比べて運動量が少なく、代謝が落ちることで冷え性になってしまうことがあります。そのため、このように丸くなって寝ることで体温を逃さないようにしているのです。愛犬が丸まって寝ている様子が見られたら寒さを感じている可能性があるため、室温をチェックするようにしましょう。
また、不安やストレスを感じている時にも見られることがあるので、暖かい時にも丸くなって寝ているようであれば、ワンちゃんに何か異変がないか確認してみましょう。
呼吸が乱れている
老犬が寝ている時に、呼吸が乱れているようであれば注意が必要です。
ワンちゃんは舌を出して呼吸をすることで体温を調整しますが、老化と共にこの機能も衰えてしまうことがあります。そのため、寝ている時に呼吸が乱れているようであれば、体温調整がうまくできていない可能性があります。
暑い日であれば熱中症にかかっている可能性があり、放置しておくと死に至るケースもあるので要注意です。
また、体温調整とは別で、何かしらの病気が原因で呼吸がしにくいと感じている場合があります。苦しそうに呼吸をしていたり、舌の色が紫がかっているような場合は、一度かかりつけの獣医さんに診てもらった方がいいかもしれません。
うつ伏せでお尻だけ持ち上がっている
老犬がうつ伏せでお尻だけ持ち上がった体勢で寝ている場合にも気をつけましょう。
老犬がこのような体勢で寝ている時は、膵炎などが原因で激しい腹痛を感じている可能性があります。
膵炎とは膵臓で炎症が起きて、腹痛・嘔吐・下痢・食欲不振などを起こす病気のことを指します。膵炎が悪化してしまうと、腹膜炎や多臓器不全を起こし、最悪の場合、死に至る恐れもあります。異変に気付いたらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
いつもと様子がおかしい
寝ている時の様子が、いつもと違う場合、何かしらの体調不調を患っていたり、不快に感じている可能性があります。
例えば、いつもはぐっすりと寝ているのに、寝苦しそうにしていたり、頻繁に寝返りを売っている場合などが挙げられます。
ワンちゃんの異変にすぐに気付けるようにするためにも、日頃から寝ている時の様子は見ておきましょう。
老犬が寝ている時に気を付けること
ワンちゃんは、老化が進むと睡眠時間が長くなり、一日の大半を寝て過ごします。身体的・精神的にも成犬よりも敏感になっていることもあるので、できるだけ質のいい睡眠をとらせてあげたいですよね。しかし、老犬が寝たばかりであるとさまざまな心配事があります。ここでは、老犬が寝ている時に注意すべき点をご紹介します。
静かにする
老犬は騒音に特に敏感であるため、寝ている時はできるだけ静かにしてあげましょう。ワンちゃんは人間よりも眠り自体が浅く、熟睡することがほとんどありません。そのため、できるだけ睡眠の邪魔にならないようにしてあげる必要があります。
人間にとってはうるさくないと感じている声量や音量でも、老犬にとってはうるさく感じることがあります。老犬が近くで寝ている場合は、話し声やテレビの音量などには十分気を付けましょう。
運動不足による肥満
老犬は成犬と比べると、一日の運動量が減少することが一般的であるため、寝てばかりいると運動不足になり、肥満になってしまうリスクが高まります。
ワンちゃんは人間と同じように、運動不足が原因で肥満になることで、糖尿病や呼吸器系の病気にかかってしまう恐れがあります。
老犬が寝たばかりでいることは、仕方がないことでもありますが、ワンちゃんができるだけ健康な状態を維持できるように、運動不足の解消は行ってあげましょう。
血行不良による冷え性
ワンちゃんは老化と共に代謝が悪くなるため、血行不良になることがあります。そのため、ワンちゃんの中でも老犬は血行不良を起こしやすいと言われています。
血行不良になると体が冷えやすくなり、冷えは老犬にとって身体に負担をかけてしまいます。ゆったり寝ている場合でも、部屋の温度が低すぎたり、床が冷たい場合は、ワンちゃんの身体を冷やしているため、寝床の環境はこまめにチェックしてあげましょう。
また、ワンちゃんは冷え性になってしまうと胃腸の働きが弱くなり、消化不良を起こす可能性があります。血行不良は、さまざまな病気を引き起こす原因にもなるため、老犬が寝ている時は身体が冷えないように対策してあげましょう。
楽な体勢で寝かせる
皆さんは、愛犬の好きな寝方や寝相をご存じでしょうか。
ワンちゃんによっては寝方に癖がある子もいます。ワンちゃんは一日の大半を寝て過ごすので、寝方一つにしても心地良い体勢で寝てほしいですよね。
老犬は特に一日の睡眠時間が長いので、楽な体勢で寝ることは大事です。ワンちゃんは、寝ている時に不快感を感じると、ストレスを抱えてしまったり、健康上の問題が悪化することがあるので、飼い主としても快適な睡眠をとれるようにサポートしてあげる必要があります。
ワンちゃんは快適な寝床をつくるために、ぐるぐる回ったりクッションや毛布を動かしたりすることがありますが、体力の衰えてしまった老犬だとそのような行為ができないことがあります。また、寝返りを打つことも場合によっては難しく、本当は寝苦しいのに我慢をしている可能性もあります。
老犬を楽な体勢で寝かせることができるように、日頃から愛犬の好きな寝方や、よくする寝相などを知っておきましょう。
更に、寝方だけでなく、クッションや毛布などを活用することで、楽に寝ることができることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、老犬にとって心地よく感じる寝方についてご紹介しました。
ワンちゃんは歳を取ると、関節の痛みや筋肉の衰えなど様々な問題が生じやすくなります。老犬は一日のほとんどを睡眠に充てているので、少しでも快適な睡眠をとり、身体的・精神的に健康でいることができるようサポートしてあげることが大切です。
皆さんの愛犬は質のいい睡眠をとれていますでしょうか。ワンちゃんはいずれ歳を取り、睡眠時間が今よりも長くなるので、その時にゆっくりと寝かせてあげられるように、愛犬の好きな寝方や寝相などをチェックしておくといいでしょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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