子犬はワクチン接種の何回目からお散歩OK?注意点やお散歩の仕方など
子犬を新しく家族としてお迎えした時、初めてワンちゃんを飼育される飼い主さんは様々な事が気になったり、どうしたらいいか分からない事が沢山ありますよね。今回は子犬のお散歩とワクチン接種について解説していきたいと思います。ワクチン接種の何回目からお散歩OKか、注意点などご紹介します。
目次
そもそも子犬にお散歩は必要?
ちいさな子犬にお散歩って必要あるの?と感じる方もいらっしゃるかと思います。特に小型犬を飼っている飼い主さんはそう感じられる方が多いようです。
しかし、子犬期に行くお散歩はとっても重要です。子犬のお散歩は飼い主さんとのコミュニケーションや信頼関係を深めることができ、家で過ごす時間とは違い散歩ではさまざまな刺激を受けることができるので子犬にとって散歩は社会性を育むことができる勉強の場でもあります。子犬期に多くのものを見たり、他の犬や人と触れ合うことは、社会性を身につけるために必要なことです。
犬がある程度大きくなってからのタイミングでお散歩となってしまうと、社会性を身につけるのが難しくなってしまいます。子犬の時期に多くの経験をさせておくことで、旅行やお出かけなどが比較的楽におこないやすいです。いつから散歩を始めるかしっかりと計画をたてて、子犬のうちに社会化トレーニングをしておくことがベストです!
犬のワクチン接種って?
犬のワクチン接種は主に2種類あります。
・飼い主の義務として必ず接種させる「狂犬病ワクチン」
・飼い主の判断で接種させるコアワクチン・ノンコアワクチンなどの「混合ワクチン」
上記2種類です。
まず、狂犬病ワクチンは生後90日以降の子犬を含むすべての飼い犬に対して、狂犬病予防注射が法律で義務付けられています。
狂犬病は、発症するとほぼ100%の確率で命を落とすといわれる非常に危険な病気です。現在、日本では狂犬病は清浄化したとされていますが、確実ではないため狂犬病を日本で発症させないためには愛犬に狂犬病ワクチンを接種することが大切です。
なお、狂犬病ワクチンの接種を怠った場合は20万円以下の罰金が科せられる場合もあるため、必ず年1回の狂犬病ワクチン接種を行いましょう。
混合ワクチンの方は、すべての犬が接種すべきだと考えられている「コアワクチン」と、任意で接種する「ノンコアワクチン」があります。混合ワクチンはこちらの2種類の組み合わせによって構成されています。予防できる病気の数は混合ワクチンの種類によって異なりますが、一般的には2~8種を予防できる混合ワクチンが多いです。
狂犬病は「人を守る」ためのワクチンであるのに対して、混合ワクチンは「犬を守る」ためのワクチンになります。
どちらもとても大切なものになるので混合ワクチンの方も必ず受けるようにしましょう。
子犬にとってワクチン接種は必要?
子犬にもワクチン接種は必要です。個体差もありますが、およそ生後6~12週で、母親から譲り受けた免疫力がなくなります。そのため、生後6~8週頃(生後2ヶ月頃)からワクチン接種を始めると、体内に抗体が作られ、免疫力を獲得することができます。
生まれて間もない子犬の場合は、1回のワクチン接種のみですとしっかりと抗体が作られない可能性があります。子犬の体内で確実に抗体を作り出すため基本的には2〜4回接種する必要があります。
子犬のお散歩デビューはいつから?ワクチン接種2回目終了後でもいい?
本題の子犬のお散歩デビューについてですが、散歩に行っても問題ない免疫力になるのは、最後のワクチンを接種してから2〜3週間経った頃が目安です。
母親の初乳中の抗体価が高い場合や、最初のワクチンの接種時期によっては、2回のワクチン後にお散歩をOKとする場合もありますが、プログラムの途中でお散歩デビューをさせると病気にかかる可能性もゼロではありません。
ただ、ワクチン接種の目的はあくまでも抗体を作ることです。逆に言えば抗体がしっかり作られていれば、以降のワクチン接種はせず前倒しでお散歩デビューも可能です。2回目でお散歩デビューさせたい飼い主さんは2回目のワクチン接種誤から2~3週間以降に【ワクチン抗体価検査】を行ってみましょう。
ワクチン抗体価検査はワクチン接種後に作られる「抗体」があるかどうか、血液検査でチェックすることができます。
現在の免疫(抗体価)を調べ、十分な抗体が確認できれば追加接種の必要はありません。
犬のワクチン接種も人間と同様に副反応を引き起こす場合があります。嘔吐や下痢、食欲低下・チアノーゼなど・・「ワクチン接種後に副反応が出たら心配」という飼い主さんや、早めにお散歩デビューさせたい飼い主さんにこの「ワクチン抗体価検査」はオススメです。
早ければ早いほど良いとされている子犬の社会化ですが、ワクチンプログラムを終了以前であっても地面に触れさせずに抱っこした状態で外の環境に慣らすのは良いこととされています。とくに、生後3ヵ月の社会期にたくさんの社会経験をさせることで、人・音・環境に慣れ問題行動が起きにくくなります。ただし抱っこしていても空気感染する病気もあるので、飼い主さんで判断が難しい場合は獣医さんに相談することをおすすめしますよ。
子犬のお散歩時間の目安
毎日散歩をする必要はありませんが、気分転換を兼ねて1日10分くらい散歩をしてあげても良いでしょう。子犬は、成犬に比べ体力がないので、無理はせず短い時間からスタートしましょう。
お散歩デビュー前の準備をしておこう
愛犬が安心して散歩デビューできるよう、下準備や練習を重ねることが大切です。
首輪やハーネス、リードに慣れさせておく
首輪やハーネスは散歩に必要なものですが、犬によっては嫌がる場合もあります。そうならないように、散歩デビューの前から装着の練習をおこないましょう。いきなり装着させてしまうと嫌がってしまう場合があるので最初は子犬の目に止まる位置に首輪やハーネス等を置いて「怖くないもの」と認識させてあげましょう。
しばらくしたら室内で、首輪やハーネスをつける練習をします。上手く着けられたら褒めてあげたりおやつをあげるのも一つの手ですよ。
室内で散歩の練習をする
首輪やリードを着けられるようになったら、今度はそのままお家の中で歩行の練習をしてみましょう。最初のうちはきちんと歩いてくれなかったり、リードを別方向に引っ張ったりしてしまうこともありますが、根気よく練習をすれば上手に歩いてくれるようになります。
子犬のお散歩の注意点
次に子犬がお散歩に慣れるまで注意したいことをご紹介したいと思います。
最初は短時間短距離のお散歩をする
無理をして疲れさせないよう、最初のうちは短距離、短時間からスタートしましょう。
5分~10分程度でも大丈夫ですよ。散歩に慣れてくる様子が見られたら、徐々に距離や時間を伸ばしていきましょう。
安全なコースを選ぼう
階段や交通量が多い場所、誤食の危険がありそうな場所は、最初は避けましょう。
まずは公園やドッグランなどの安全な場所まで車やキャリーバッグで連れていき、散歩をしてみるのが良いですよ。
お散歩に適した時間帯にいこう
子犬の時期は特に体高が低いため、地面の温度を感じやすく、うまく体温調節できないことがあります。また悪天候時の散歩は、子犬にとっても飼い主にとっても負担が大きいものですので、雨の日や風が強い日は避け、なるべく穏やかな天候の日を選びましょう。
子犬のお散歩デビューはしっかり計画をたてよう
今回は子犬のお散歩デビューとワクチン接種についてご紹介しました。子犬の時期はあっという間で、子犬期におこなう犬の社会化は本当に重要です。
子犬にとってお散歩もワクチン接種もどちらも必ず必要になるものですので、なるべく早くお散歩デビューさせたい飼い主さんは、子犬を病気から守るためにも、かかりつけの獣医師さんと相談をしてお散歩デビューの計画をたてましょう。
愛犬とのお散歩が楽しいものになるように、事前準備をしっかりして、信頼関係を上手に築けるようになれると良いですね!
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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