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ピットブルの寿命ってどのくらいなの?健康管理法やかかりやすい病気について解説!

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幅広く厚い胸、全体的に筋肉質でがっちりした力強い体を持つ「ピットブル」。“最強の犬”とも言われる屈強な犬ですが、日本やアメリカのケンネルクラブには登録されていない犬種のため、寿命などの詳しいデータが存在していません。今回は、唯一犬種登録されているイギリスのケンネルクラブやアメリカンピットブルテリアクラブなどのデータを参照しながら、ピットブルの寿命やかかりやすい病気、健康管理方法を解説します。

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目次

  1. ピットブルの平均寿命はどのくらい?
  2. ピットブルの適正体重はどのくらい?
  3. ピットブルが注意したほうがよい病気は?
  4. ピットブルに必要な運動量はどのくらい?
  5. ピットブルの理想の食生活は?
  6. ピットブルは飼い主さんの愛情で元気に過ごせる犬種!

ピットブルの平均寿命はどのくらい?

ピットブル
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 広い額と発達した顎、その顎よりも引っ込んだ鼻ぺちゃの顔、筋肉隆々のがっしりとした体つきと太い脚が特徴のピットブル。低い鼻は噛んだ状態でも呼吸するためと言われるほど、その容姿には闘犬としての進化の歴史が表れています。

そんなピットブルの気になるその寿命は12〜14歳、長い子では16歳程度と言われています。中型犬としては標準的な寿命だと言えます。

データが少ない理由は

 この寿命の根拠は、しっかりとしたデータに基づいているとは言えません。闘犬という宿命から、統計的なデータがあまり存在しないのです。歴史から見ると、闘犬として多くの命が失われています。

1900年にアメリカ国内における闘犬は禁止されましたが、非合法な賭博として近年まで長く続けられていました。残念なことに、1990年代だけで約1500頭ものピットブルが闘犬で死亡したという話もあります。そのため、統計的なデータが残りにくいのです。

さらに、AKC(アメリカンケンネルクラブ)やJKC(ジャパンケンネルクラブ)のような純血種を統括、管理する団体では、ピットブルを犬種として認めていません。そのような事情からも統計データが少なく、近い犬種であるアメリカン・スタッフォードシャー・テリアなどを参考にして算出している例もあるというのが現実です。

ピットブルの適正体重はどのくらい?

ピットブル
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 肥満になると重大な健康問題が発生する可能性を高めてしまいます。ピットブルの感情豊かな目で見つめられると、つい食べものを与えたくなりますが、関節、代謝や消化における障害、腰痛、心臓病を引き起こす可能性が出てくるので、グッとこらえることが大切です。

適正体重は、オスの場合が16〜27kg程度、メスの場合は13〜22kg程度で、この範囲の体重になるようにきちんと管理しましょう。横幅がある犬種とは言え、きちんと腰のくびれが確認できる体型をキープできることが大切です。もし、肋骨が脂肪の下に埋もれているようならば、ダイエットが必要となります。

ピットブルが注意したほうがよい病気は?

ピットブル
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 ピットブルには遺伝的な素因によるかかりやすい病気があります。特に、この犬種は皮膚が薄くて弱いので、皮膚の病気には注意してください。 

口唇裂や口蓋裂

 口唇裂、口蓋裂ともに先天性の疾患で、短頭種に多い病気です。口蓋裂は口の中にある口蓋に穴が空いているため、口と鼻が繋がってしまう疾患です。

また、口唇裂は、母犬の胎内で口唇を作る組織が正常に機能しなかったために起きる疾患ですが、多くの場合口蓋裂を伴います。

口唇裂は、見た目でもわかりますが、口蓋裂はわからないため、咳をしていることが多い、くしゃみをよくする、呼吸が早い、うまく食べられないなどの症状が見られたらこの病気を疑いましょう。

膝蓋骨脱臼

 膝蓋骨が、大腿骨のくぼみから外れてしまう病気です。原因はさまざまですが、骨格や体型の問題から生じることも多く、この場合は成長とともに進行する可能性があります。

治療は脱臼のしやすさのグレードによって異なりますが、まずは、歩き方がおかしい、階段を伸びたがらない、ジャンプを嫌がるなどの症状が見られたら、専門の病院で検査をしてもらうことがおすすめです。

亜鉛反応性皮膚炎

 亜鉛の欠乏によって起こる皮膚炎で、ピットブルでは遺伝性の疾患として発症します。肉球や足先、尻尾、関節部分などに多く発症し、炎症や角質が厚くなるなどの異形成が起こります。亜鉛を含む食事で改善します。 

魚鱗癬(ぎょりんせん)

 子犬の頃から発症することが多い全身にフケがたくさん出る遺伝性の皮膚疾患です。まだ研究段階ですが、近親交配による遺伝子異常が発症の可能性があるとされています。

特定の治療法が確立されていないため、かゆみ止めや塗り薬などで症状を和らげる治療が行われます。

高尿酸尿症(HU)

 尿中に尿酸が過剰に排泄されてしまう人は「痛風」と呼ばれている病気です。遺伝による発症が原因で、結石の発症リスクが高くなります。

人間とは異なり痛風にはなりませんが、プリン体を含む食材はできるだけ避けるようにし、結石を発症した場合は、食事療法や内科的治療を行います。

この他にもあるかかりやすい病気

 通常の犬種と違って作出や育種の過程がはっきりわからないピットブルは、多くの遺伝疾患を発症するリスクがあります。

上記の疾患以外に「股関節形成異常」「甲状腺機能低下症」「進行性網膜萎縮症(PRA)」や「アトピー性皮膚炎」「疥癬(かいせん)」など、遺伝的素因による皮膚の病気にもかかりやすい犬種です。

なお、遺伝ではありませんが歯の病気になる可能性も高いので、口腔ケアも忘れないようにしてください。

ピットブルに必要な運動量はどのくらい?

ピットブル
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 明るく活発で、高いスタミナを備えるピットブルなので、特に成犬になったら十分な運動量を確保することが、飼い主としての使命です。

運動不足はピットブルにとって大きなストレスとなります。1歳ぐらいからは、歩くだけの散歩の場合は1日に朝夕合計2時間、できれば2時間30分程度の時間を取ることがおすすめです。

できれば、軽く小走りしたり、自由な運動を行うような時間を確保したいところ。ただし、子犬期は骨格形成や遺伝的疾患を見極めるためにも、あまりハードな運動はさせないようにしましょう。

飼い主と一緒に楽しめるスポーツでストレス発散を

 ピットブルは、飼い主に忠実で従順な面を持つ犬種です。そのため、飼い主と一緒に何かをすることが大好き。

おすすめは、毎日の散歩を飼い主と一緒に走れるランニングにすること。ランニングは手軽に行えるスポーツの上、飼い主の健康にもつながる可能性があります。

また、アジリティやボール、フリスビーなども飼い主とピットブルが1対1で楽しめるスポーツです。なお、ピットブルの性質上、他の犬が多くいるドッグランの利用は避けるようにしましょう。

ピットブルの理想の食生活は?

ピットブル
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 筋肉量が多いピットブルの体を維持するためには、品質の高いごはんをあげることがポイントとなります。

穀物類や添加物の多いフードは肥満防止や健康維持の面からも避け、できれば良質な動物性たんぱく質である生肉をメインにバランスの良いごはんにすることがおすすめです。動物性たんぱく質は、筋肉の維持に役立ちます。

ごはんの分量はドライフードならば2カップ前後ですが、年齢・体格・代謝量・運動量などによって異なるため、その時の体調や体重に合わせて適正量を見つけ出すことが基本です。

また、皮膚疾患を発症することが多いピットブルは、食物アレルギーなどにも注意することが大切です。

ピットブルは飼い主さんの愛情で元気に過ごせる犬種!

ピットブル
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 闘犬という歴史的な宿命を、今でも背負っているピットブルですが、決して寿命が短い犬種ではありません。しっかりとしたしつけや社会化を施した上で、適切な食事と運動を行ない、この犬種の持つプラスの魅力を、長い年月にわたって発揮できるようにしてあげることが飼い主の務めだと言えます。

闘犬という悲しい過去から、繁殖の過程などが明らかにされていないこともピットブルが背負っている宿命です。もし遺伝疾患を発症しても、その子の一生に責任を持って最後まで大切に育ててあげてください。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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