ノーフォークテリアは好奇心旺盛?性格に合わせた遊び方やしつけ方のコツ
ノーフォークテリアという犬種を知っていますか?かつては野ねずみやアナグマなどの小動物を追いかける猟犬だったノーフォークテリアは、どこまでも獲物を追いかける持久力があり、何にでも興味を示す好奇心旺盛な性格をしています。今では家庭犬として暮らしていますが、小型犬でありながら運動能力が高く活発なところは健在です。今回は、そんなノーフォークテリアの性格に合ったしつけ方や遊び方、飼育に適した環境などについて紹介していきます。
目次
ノーフォークテリアはどんな性格?
ノーフォークテリアが本来持っている性格を知るために、まずはノーフォークテリアの歴史や特徴を簡単におさらいしましょう。
ノーフォークテリアの歴史
ノーフォークテリアは、19世紀の後半に小型の丈夫な猟犬を作るために、小型のアイリッシュ・テリアやボーダー・テリー、グレン・オブ・イマール・テリアなどの犬種を交配して生まれました。 その後イギリス・ケンブリッジ大学の学生たちが学内や宿舎のネズミ駆除のために、このテリアを手に入れたことからトランピントン・テリアと呼ばれるようになりました。
その後もネズミ狩りをする実用犬として重用されていましたが、1912年に繁殖家ファーガン氏の美しいテリアとの交配により、愛玩犬としてノーリッチテリアが生まれます。
ノーリッチテリアには立ち耳と垂れ耳がいましたが、EKC(イギリス・ケンネル・クラブ)では、1932年に立ち耳タイプのみがノーリッチテリアとして登録され、1964年にたれ耳タイプもノーフォークテリアという名称で独立した犬種として登録されました。
ノーフォークテリアの得意なこと
小動物を狩るために作られたノーフォークテリアは、俊敏で好奇心旺盛で何にでも臆せず挑戦します。 身体を動かすことが大好きで運動能力も高いので、ドッグスポーツなども飲み込みが早く、上手く教えることができれば優れた結果を出すことができます。
ノーフォークテリアの苦手なこと
ノーフォークテリアは飼い主にとても忠実ですが、テリア種独特の気性の強さと頑固さも持ち合わせており、我慢したり無理強いされることがとても苦手です。
大きな犬に出会っても怯むことなく向かっていきますが、他犬とすぐに仲良くなることが苦手なので、時にケンカになってしまうことがあるので注意が必要です。
ノーフォークテリアのしつけ方のポイント
小型犬でありながら、テリア種特有の気の強さと頑固さを持っているノーフォークテリアの、失敗しないしつけの方法・コツを見ていきましょう。
ノーフォークテリアのしつけは、ゆっくり・しっかり・辛抱強く
ノーフォークテリアなどのテリア種は頑固で気性の強い犬種なので、しつけには時間と根気が必要になります。 自分が納得しないことや、気に入らないことがあると、たとえそれが大好きな飼い主であっても頑として指示には従いません。
そのため、ノーフォークテリアのしつけは、求める指示にすぐに応えられなくても、あきらめずゆっくりそして確実にしつけることが大切です。
また、とても警戒心が強いので飼い主や家族以外の人や他犬に攻撃的になることがあります。 子犬の頃から積極的に多くの人や犬と触れ合う機会をつくり、社会性を身につけさせるようにしましょう。
生半可なしつけや甘やかしをすると噛みつきや無駄吠えなどの問題行動に繋がるおそれがあります。 決してしつけやすい犬種とはいえないので、初めて犬と暮らすという人は根気強く向き合っていく必要があります。
ノーフォークテリアの得意なスポーツ
今では室内犬として暮らしているノーフォークテリアですが、猟犬としての資質を持っているため、活動的で身体を動かすスポーツや遊びが大好きです。ノーフォークテリアと一緒に楽しめるスポーツや遊びとはどういうものがあるのでしょうか?
フリスビー
飼い主の投げるディスクを犬が空中でキャッチし、飼い主のもとへ持ってくるというスポーツです。猟犬として動く物を追いかける習性のある、俊敏なノーフォークテリアに最も適したスポーツと言えるでしょう。また、フリスビーはドッグスポーツ競技として世界中で大会が開かれており、日本でもJFA(日本フリスビードッグ協会)やJDDN(日本ディスクドッグナショナル)などが大会を開催しています。
アジリティー
アジリティーとは飼い主と犬が息を合わせて、コース上のハードル、トンネル、シーソーなどの障害物を決められた時間に確実にクリアしていく犬の障害物競技です。アクティブなノーフォークテリアのストレスを解消することができ、飼い主がノーフォークテリアの優れた運動能力をうまくコントロールできれば高い評価を得ることができます。
ノーズワーク
隠したものを探し出させるゲーム感覚の犬遊びです。 この遊びの優れたところは、人が犬に教える遊びではなく、犬の持つ優れた嗅覚を使って犬が人とコミュニケーションをとるところにあります。
多くの運動量を必要としないので、体力のないシニア犬でも行うことができ、犬の本能である嗅覚が鍛えられ、探し出すことで達成感が得られるので痴呆予防にも役立ちます。
持ってこい遊び
ボールなどを投げて取ってこさせる「持ってこい遊び」はノーフォークテリアの狩猟本能を満足させる遊びです。持って帰ってきたものを、飼い主の前でちゃんと口から離せるようにすることが大切です。
ノーフォークテリアに適した環境とは?
小型犬であるノーフォークテリアは、今では人と共に室内で暮らすようになっていますが、猟犬の資質は失っていないので、ノーフォークテリアに合った環境を作ってあげる必要があります。
毎日の運動は欠かさないこと
ノーフォークテリアは活発な犬種なので毎日朝晩の2回、30〜60分程度の散歩は欠かせません。また週に1度はドッグランなどで思いっきり走らせてやることも必要です。運動不足で体力が有り余るとストレスになり、破壊行動や無駄吠えなどに繋がります。
小動物と一緒に暮らすのは避ける
ノーフォークテリアはネズミ捕獲のための猟犬であったこともあり、他の犬と比べても特に狩猟本能が強い犬種です。猫やハムスター、フェレットなどの小動物をみると狩猟本能が刺激され、追いかける習性がありますので一緒に暮らすことは避ける必要があります。
元気いっぱいなノーフォークテリアと楽しい暮らしを
一見すると小さくて可愛い雰囲気のノーフォークテリアですが、中身はなかなかの負けず嫌いで向こう意気の強い性格をしています。活発で運動好きなので体力のないシニアが一緒に暮らすには少し無理がありますが、若い飼い主さんであれば、共にドッグスポーツやレジャーをアクティブに楽しめる良きパートナーになれます。しつけや育て方が難しいことも多いノーフォークテリアですが、テリア好きなら一度は一緒に暮らしてみたいと思わせる魅力のある犬種です。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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